【お金】eスポーツキャンプ参加費の話

2023年10月2日 14:43

※この記事を読むのにかかる時間：約5分

ちゃす！
eスポーツ会社「ウェルプレイド・ライゼスト」でeスポーツ漫画Project「COLORLESS(カラレス)」を動かしているプロデューサーです。

eスポーツ漫画とは別で、ボクはeスポーツイベントのプロデューサーを務める事もあるんですが、その中の1つにeスポーツキャンプというものがあります。
先日BCN eスポーツ部さんから、eスポーツキャンプのレポート記事が公開されていたので今日はeスポーツキャンプに関するお話を。

eスポーツキャンプについて簡単に

大阪府泉佐野市で開催されている、高校生限定の3泊4日のeスポーツ合宿です。昨年、今年と2年連続で8月に開催されていて、採用されたタイトルはどちらもVALORANTでした。

泉佐野市が主催者で、南海電鉄が委託され、我々ウェルプレイド・ライゼストが制作/運営協力に入っている形です。役割分担としては、南海電鉄は開催に必要な上流の立ち回りが中心で、WPRZTは制作/運営が中心です。

eスポーツキャンプの魅力については、先に貼ったBCNeスポーツ部さんの記事とか、ボクの別のnote記事を読んでみて下さい！
※ゲームが上手くなる事よりも、人間として成長する、忘れられない青春を作る事に重きを置いています

eスポーツキャンプを開催するのにどんな費用が発生するかというと...

-会場費(設営日も含む)
-機材費
-人件費
-宿泊費
-食費
-ゲスト出演費
-運営宿泊費/交通費
etc...

細かいものを挙げると当然もっと沢山ありますが、大きめの金額がかかるのがこの辺り。これはeスポーツイベントの宿命ですが、機材費が一番大きいですね。機材提供で各社さんの協力があって初めて何とかなってます。

今回のeスポーツキャンプの参加費は6万円。今回の参加者が40名ですから、合計240万円になります。
じゃあ240万円で上述した各費用を負担出来るかと言えば、全然足りないです！

参加者からいただいている6万円という金額は、実際に彼らにかかる実費になります。実費というのは、宿泊費/食費/雑費などですね。
結局の所、イベント開催に必要な費用は協賛金でまかなわれています。

参加費で費用を担保しているわけではないので、参加費を5万円にするとか4万円にするとかも議題としては上がっています。参加費で回収出来るお金は、開催費用に対する影響度が大きくないわけですから。

でも第二回の開催にあたって参加費を安くする事はせずに、6万円のまま開催されました。

理由は2つあって。
実費は流石に払って貰うようにしようってのが1つ。

で、もう1つの理由が大きくて...
参加者の質を下げない為です。

参加費を安くすればするほど、恐らく参加者の質が下がります。
ここで言う参加者の質というのは、例えば無断キャンセルするとか、現地に来たあとも酷い態度でコーチの聞く耳を持たないとか。

要するに6万円という金額設定は「6万円支払ってでもここに来て何かを吸収したいと思っている人だけが集まる」というフィルターなんですね。
この6万円という金額感が絶妙で、用意するの結構大変だけど、用意出来ない金額ではないという。

この金額設定のおかげもあって、過去2回の開催で参加した学生たちは本当に良い子ばかりでした。

前述した通り、高校生が6万円用意するのって大変ですよね。
「eスポーツキャンプに参加したいけど、6万円を用意しないといけない...」ってなった時に何が発生するか。

結構な確率で「親に相談する」というイベントが発生すると思います。
親にお願いしてお金を出して貰うケースもあれば、親からお金を借りて、後で返していくケースもあるでしょう。

「人間的成長」を標榜するeスポーツキャンプではこのプロセスを大事にしていて、そこで親子のコミュニケーションが発生するようにしています。

親がどこまでゲームを理解しているかはそれぞれですが、このコミュニケーションによって、子供がそれほどゲームに対して本気であるという事を親が知る良い機会になると考えていますし、親子がきちんと向き合う機会になると考えています。

6万円という参加費にはそういった願いも込められているのです。

何はともあれ、イベントは協賛社様のお陰で成り立っています。
eスポーツキャンプが今後も継続して開催出来る事を全員が願っていますので、協賛社様には皆さん感謝していただければと思います！

そして、次回開催に向けた協賛社様のスポンサードをお待ちしています！

ゲームで学んだこと

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