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【私的10選】2019年に琴線に触れたコトバをまとめてみた

2020年を迎え、今年の抱負を考えるにあたり、19年に琴線に触れた金言をリストアップしました。
なんでこのフレーズが刺さったのか…という個人的な振り返りも含めてまとめてみます。

意味のないことはしない。すべての行動に意味がある

これは森岡毅さんが先日のイベント内でお話しされていたコトバです。
文脈的にはそこまで講演内容にもの凄く影響のあるフレーズではなかったのですが、ひとつひとつの行動に意味づけをする(後付け)することや、意志を持って行動すること(目的化)を強烈に意識されていて。もはや習慣化されているような印象で、日々の何気ない出来事にも意味づけして行動できるようになりたいな。何事にも当事者意識を持つことを習慣化したい。というのが、琴線に触れた理由です。

信念と行動の一致/結果を出さないと誰も守れない

コチラも森岡毅さん。昨年個人的に最も感動した「苦しかったときの話をしようか」より。この本は森岡さんからムスメさんに宛てた手紙という形式で語られる内容。琴線に触れた理由は第5章。書籍名にもなっている「苦しかったときの話をしようか」というタイトル。過去の森岡さん自身が苦労して燻っていた時期の回顧録。それを乗り越えた経験が語られている。書籍を発行するくらい現役でバリバリ活躍されている方の苦労話をエピソードベースで伺えること自体が貴重なので、この章を読むためだけでも書籍購入の価値がある、と興奮したのが昨日のようです。キーワードとしてピックアップしたのは2つ。「Congruency(信念と行動の一致)の大切さ」は、サラリーマンである以上自分の信念に沿わない後ろ向きな仕事をする必要があるが、組織にとって必要な人財(有力なサラリーマン)となればそのような仕事をせずに済む。早く努力をして抜け出せ、というエール。「結果を出さないと誰も守れない」これは読んで字の如く。組織にとって都合のよい働きをしたとしても、結果が出なければ結局守ってもらえない。誰に嫌われたとしてもリーダーとしては結果を出す必要がある。
この2つのキーワードをもとに突き抜けた結果、社外でも必要とされるスキルや実績がつく。そして、情熱が奮い立つような「大義ある戦い」スラできるようになった結果として、現在の「株式会社刀」創設に至るとのこと。

「人生は生きるに値する」と感じさせてくれる何かのために、人はお金を出す

大好きな山口周さんの「NEW TYPE」から。昨年他にも著書を読み、かつ毎日Twitterも投稿されています。ピックアップし出すとキリがない状態です。ただ、新規事業起案(Drit)に参加するなかでも「モノ消費→コト消費、ヒト消費への転換」という文脈で考えることは少なくなく。このキーワードは価値観の変化をちゃんと捉えることが、あらゆる局面で大事になる。という観点で琴線に触れました。他にも、正解を提供すること(問題解決力)の価値は低下し、問題を発見することの価値が高まっている。というフレーズも印象的でした。最近、実務でもよく感じてます。初めてやることが多い中で、「何が上手くいっていない根本原因なのか?」がズバッと定義できるスキルはめちゃ研ぎ澄ませたい。

美しさとは、難しさ

クラシコム代表の青木耕平さんのコトバ。対談の中でお話しされていたフレーズ。「仕事で取り組む課題は難しい方が良い。難易度が高いからこそ磨かれるし、難易度が高いことに取り組んでいる姿は美しい」というもの。仕事をするうえで、「楽しいか楽しくないか」という観点でしか判断できていなかったので、この「美しさ」を意識することを2020年代のテーマにしたい。それくらい琴線に触れました。文脈的として、ユニークなことをしたいと思っていて、誰もやっていないことをゼロから考えるのが好き。続くのもエモかったです。

人材ビジネスの戦国時代が始まる

「採用100年史から読む人材業界の未来シナリオ」から。その裏表紙の帯に記載されたフレーズ。

人材業界が変わらなくてはいけない時がまさに今来ています。
景気がいい時代であれば、今までのやり方の延長線上であっても、がむしゃらに行動量を増やすか、力技で人件費当たりの生産性を高めるかに振り切れば事業は伸びるかもしれませんが、次の景気後退のタイミングかや、一気に変化のタイミングが訪れ、人材ビジネスの戦国時代が始まります。

「転職潜在層の支援をしたい」改めてそう思いました。日々の業務の中でジレンマに感じる部分があるとすれば、転職熱度の醸成。良いところがあれば転職を検討してもよい。もしくは、理想のキャリア実現に向けて、スキルを研鑽してから転職をしたい。こういったリードタイムが一定期間かかる支援に、エグゼクティブ未満の人材紹介では十分対応できていないように思っていて。そう考えると、wantedlyの月額4万円は超インパクトがありました。企業と個人のライトなマッチング→個人のスキルエデュケーション→キャリアアップ支援、まで包括的にできれば面白そう。やっぱり人材ビジネス好きなんだなーと実感し、どうせ働くなら戦国時代の方が楽しそう!とワクワクしてます。

なめらかな社会を創る

メルペイ社の企業mission「信用を創造して、なめらかな社会を創る」から。この「なめらかな社会」を始めて聞いたのは、代表の青柳直樹さんの夕学五十講。もともとはSmartNews創設者の鈴木健さんの著書「なめらかな社会とその敵」から引用されたモノ。この書籍自体は絶望的に理解が進まない、私にとっては難易度が高すぎる内容だったのですが、概念として目指している世界観にはとても共感できて。特にメルペイ社の事業内容に話を戻すと、年齢や職歴などをもとに信用ビジネスを展開する既存金融機関と比較して、メルペイの信用支払い履歴だけをもとにして信用サービスを展開する。経歴が障壁とならない「なめらかな社会」を創るというもの。メルカリ社が購入→消費→破棄というサイクルだった非高級商材(≒消耗品)を他者に受け渡してその対価を得る「資産」として新たな価値を生み出しました。アパレルではUNIQLOが一番取引されているブランドだそうで、UNIQLOの購入の意味すら変わってきているはずです。メルカリ社、メルペイ社の「新たな価値を生み出す」「なめらかな社会を創る」という想いは、私自身が常々考えてきた「世の中の不合理の合理化」に通づるものがあって、感動を覚えました。2020年代は労働力(≒就業意欲)の観点で、なめらかな社会を創ることに挑戦したいです。

自分とのアポイントメントは大切に

「ぼくたちは習慣で、できている。」の一説。全体的に前向きに頑張ろう!と思えるような内容。「自分は意志が弱い」と思っているヒトほど読んでほしい。その中でも、表題の一節はグッとくるものがあって。仕事やプライベートなどなんでもよいのですが、なんとなく「他責」≒環境のせいにしがちなタイミングってあると思うんです。特に仕事、プライベートどちらも上手くいっていないと、少し先の未来にかける投資に回す精神的な余力がなくなるわけで。そんなときこそ「自分とのアポイント」を大切にすることが大事、ということです。目先のことにとらわれ、自転車操業でモノゴトを乗り越えるだけではなく、将来的に幸せな自分に巡り合うための投資の時間を取ることを意識的に行う。このオトナのゆとり、憧れます。新卒で入社したリクルート社でも「1日の1%は15分。1%くらいは未来の自分のために使いなさい」と指導され、10年以上経った今でもココロに残っています。

共通の目標がない集団は「チーム」ではな「グループ」

リンクアンドモチベーション麻野耕司さんの「THE TEAM」から。序盤に出てくる内容。目標には3分類ある。上位概念から「意義目標」「成果目標」「行動目標」。行動目標だけでは閉塞感が生まれる。成果目標を追いかけるだけではブレイクスルーが生まれにくい。アクションは分かりにくいが、意義目標から共通認識を持つことが大切という内容。業務上は評価対象である成果にフォーカスが当たるのですが、本当に強い組織は意義目標の達成に向けて一体感を成しているんですよね。こういったチームを創りたいな、という気持ちからこのキーワードは当分忘れられそうにないです。無形サービス領域のボトムアップ型の社風の組織ではリーダーだけでなく、チームメンバーはこの本読むのオススメです。当時のチームメンバーはほぼ全員読んでました。

大人の学んでいる姿こそが、子供にとっての最高の教材

コチラも大好きな藤原和博先生の著書「10年後、君に仕事はあるのか?」から。先生は発行している著書でも、講演でもほぼ一貫して同じエッセンスのお話をされます。端的にいうと、100人に1人しかいないようなスキルを3つ掛け合わせることで、世界でたった一人の存在になれるということ。これ自体も非常に興奮する刺激的な内容なのですが、個人的に好きなのは、表題のフレーズ。私にも子供がいることもありますが、社内の同僚や後輩にとっては身近な存在がポジティブに学んでいることを楽しんでいるかどうかが、「学びの当たり前水準」としては大事だと思うんです。「そんなに本読んで偉いね」「俺も昔は勉強していた」みたいな話をするような存在がいると、つい学ぶことが恥ずかしいようなことのように感じがちな気がしていて。組織にとってもポジティブな価値を生み出すためにも、自分が積極的に学びたい。その姿を見せたいと、この一説を読んであらためて感じました。私にとって父親がそうであったように。

「みらいをかんがえるおしごと」をするわ!

子供たちに大人気ヨシタケシンスケさんの「それしかないわけないでしょう」から。直近発行された絵本の中で、唯一父からムスメに「読んでほしいなー」と思ってプレゼントした本。世の中の「当たり前」に疑問を持った女の子が、妄想も交えながら「こんな未来があってもよいじゃないか」と既成概念を取り払っていろいろな事例を並べていく内容。最終的に表題のようにおとなになったら「みらいをかんがえるおしごとをする」と決意するんです。すでに現在がそうであるように子供たちの世代ではもっと不確定要素が大きく。前例が無い時代になっていく。その中、自ら道を切り拓いていくためにも、こういった破天荒な発想を持ってほしい。そんな父親である私の想いが込められています。私自身、既成概念に囚われないように、という戒めとしても、このコトバを大事にしたいです。


これ以外にも読んだ本や琴線に触れたフレーズはあったのですが、結構似てるものも多かったので、集約しました。きっとこのあともパラパラと思い出すことがあると思うのですが・・・都度更新していきます。

今年のテーマとしては「当事者意識を高める生き方の支援」です。
がんばるぞー!



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