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ワールドライブラリースタッフが好きな絵本6選

毎日、暑さが続きますが、夏休みもそろそろ終わる頃ですね。日中は暑くてお外に行けずに、図書館やお家で絵本をたくさん読んだご家庭も多いのではないでしょうか?

今回はワールドライブラリースタッフが好きな自社の絵本を少しだけご紹介!日々、絵本を取り扱っている私たちが「夏休みの読書感想文」的な感じで取り組んでみました!

ワールドライブラリーの絵本をご存知の方も、初めて知った方も、是非、読んでみてくださいね。

おすすめの絵本6選 (2)

『 シュゼット ママへのおくりもの 』

文・絵:カンタン・グレバン
訳:いぶきけい

私は虫が苦手だけど、「テントウムシ」だけは触れるし、可愛いな〜とずっと見ていられます。特別感というか幸福感のような感情が生まれます。そんな「テントウムシ」の4歳の女の子がママのためにプレゼントを考えて作る温かいお話。
このお話を読んで思うのは、「テントウムシ」そのものに感じる幸福感の他に、2つあります。1つは自分の得意なことを自分で信じて、それを人にどんな形であれ伝えれる(表現できる)ことの大切さ。もう1つは子どもはママが大好きでいつまでも認められたい(褒められたい)ということ。子どもも成長するにつれて、周りと比べて自信がなくなってきてしまうこともあります。そして、親も小中高と成長している我が子の目の前の結果だけを評価してしまうことが多々あり、いろいろなことを反省しつつ当たり前のことを再確認することができました。(1姫2太郎の母)

『 アボカドくんのなやみごと 』

文・絵:モモコ・アベ
訳:かまち ゆか

「アボカドくんの なやみごと」って、まずタイトルから気になります。
スーパーマーケットでご機嫌に過ごしていたアボカドくんが、ある小さな子の純粋な疑問「アボカドって、くだもの?やさい?どっち?」をきっかけに自分が何者なのか?について悩みに悩みます。序盤は単純にアボカドのカテゴリー分けの楽しいお話しと思い読み進めて行くのですが、誰にも受け入れてもらえず、不安で寂しさに押しつぶされそうになるアボカドくんの姿がとても切なく、急に自分とアボカドくんを重ねて考えたりしちゃいます。途中で少し重い気持ちになりそうなお話も、独特の魅力を持つモモコ・アベさんのイラストは、最後まで明るく楽しませてくれます。(うみのクマさん)

『 のんびりニッペルチェ 』

作:リアン・フィッサー
絵:ノエレ・スミット
訳:たにぐち まなみ

華やかでオシャレな色使いと、愛くるしいキャラクターが、見ているだけでも楽しい絵本です。のんびり屋のハリネズミ、ニッペルチェは、お母さんに急かされながら学校へ向かいます。急いでいるのに、おもちゃを出したり、おばあさんとおしゃべりしたり…お母さんは大変です。
でも、「今はそれどころじゃない」と思うことも、子どもにとっては一大事かもしれません。時間に追われているせいで、私たちが気づけない、あるいは、気づいているけど見て見ぬ振りしてしまうような事を、子どもたちは、素直に大事にできるのだな、と思わされます。子どもが読むと、のんびり屋なニッペルチェの様子が面白いお話で、大人が読むと、また違った、色々な感情が生まれる一冊です。(NK)

『 ABCのゆめみてる 』

作・絵:ヘンリー・フィッシャー
訳:おおさく みちこ

イギリス生まれのABC絵本らしく、Aは「Angel」、Uは「Unicorn」、Vは「Vampire」と日本では馴染みがない単語がたくさん登場するので、子どもと一緒に大人も楽しめますよ。物語ではないので最後まで読む必要もなく、子どもが興味持った言葉を一緒に調べたり、どんどん脱線していく読み方が個人的におススメです。
面白いのはYで「Yellow」なんですが、そこで描かれる絵は太陽なんです。欧米人にとって黄色は太陽の色なんですね。日本で太陽の色といえば赤色が主流ですよね。こんな感覚の比較もできて面白いと思います。(子が残す飯、全部食べさせられる父)

『 アオモンのながいうで 』

文・絵:オルガ・デ・ディオス
訳:美馬 しょうこ

絵本を通じて様々なメッセージを届けてくれるピンクーシリーズ待望の新作『アオモンのながいうで』
ある日、お気に入りの森でみんなの様子が前とは違い元気がない事に気づいたアオモンは、そのながいうでで「ぎゅーっと」抱きしめ、相手の言葉に耳を傾け、想いに共感し、みんなが笑顔で暮らせるように話し合うこと、共存することの大切さを教えてくれます。
バラバラだったみんなの気持ちがアオモンのながいうでに包まれて、お互いを理解し、心が繋がっていく様子は温かくて優しい気持ちでいっぱいになります。
コロナ渦で直接コミュニケーションをとる機会が減ってしまった今だからこそ大切にしたい想いが沢山詰まったおすすめの作品です。(いっちゃん(4歳)の親友)

『  はらぺこライオン エルネスト 』 

文:ローラ・カサス
絵:グスティ
訳:星野由美

動物の王様、雄ライオンのエルネストはお腹がぺっこぺこ!ご馳走を求めて狩りに出かけ、たくさんの動物たちと出会います。
狙いを定めたエルネスト、いよいよ獲物に飛びかかろうとしたそのとき…!
「エルネストォォォー!エルネストォォォォォォォー!!どこいってたのよ!」聞き覚えのある大声で呼び止められます。
…国は違っても、やっぱり女性って強いのね。かかあ天下とはよく言ったものだ!と、なんだか納得。身に覚えのある人は思わず笑っちゃうのでは?というユーモアたっぷりの楽しい一冊。
絵本に出てくる動物たちの紹介もクスッと笑っちゃいます。コラージュを使った遊び心のあるイラストもとっても素敵な絵本です。(ほぼエルネストの妻)


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