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23-24

  一日の中で一番過ぎるのが早い時間みたいなタイトルだが、これは時間ではなく年の話だ。遅くなったけれどあけましておめでとう。今年もよろしくお願いします。

 住んでいるところが地震に襲われた。震度五強。停電や断水などは起きなかったが、東日本大震災も経験した身としては怖かった。スターバックスに居たのだが、棚から水筒などがぼたぼた落ちてきて、これが当たったら痛いだろうなぁ、などと考えていた。
 その日はアルバイトがあって、地震があっても関係なく営業した。今思えばあれは救いだったのかもしれない。8時までバイトがあり、店長と社員さんからお年玉を貰って帰宅した。労働時間7時間。なかなか生活をやっているな、と思う。
 家に着くと親から沢山の着信があって、年末年始帰ってないこともあり1時間半ほど電話をした。車校にも行かず、学校も単位を落とし、アルバイトと東京遠征、同人誌出版など将来役にたたなそうなことにのめり込みすぎるなと釘を刺された。ごめんなさい。その後疲労とか不安とかで泣き出してしまい、優しいTwitterのフォロワーに通話を繋いで貰いながら眠りについた。その後彼は悪夢を見たらしい。サークルの先輩と連絡をとったら実家が半壊しているようだ。身近な人が目に見える不幸に襲われて、それでも何も出来ないことに歯がゆさを覚える。
せめても、と思い献血に行ったら血管が細いらしくそれすら出来なかった。悲しい。自分の肉体の不完全さを呪う。人間は何故こんなにも美しくなく作られているのだろう。

 彫刻のようになりたいけれど、彫刻だときっとこの程度の地震で崩壊しているのだろうな。

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眠れない夜に

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