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国際女性デーに考える「育休中のリスキリング・学び直し」育休プチMBA®、ワークシフト研究所は「育休中に学びたい」「私にできる?」を応援します!

-国際女性デー・企業オウンドメディアコンテンツバトン企画7日目-

こんにちは。育休プチMBA®を運営するワークシフト研究所の広報担当です。

明日、3月8日は「国際女性デー」です。

国際女性デーがなんぞやというところはすでにいろんなところで解説されているのでそちらにお譲りするとして、ワークシフト研究所のコンテンツバトンでは、先日話題となった「育休中のリスキリング」を含む、「育休中の学び」について書いてみようと思います。よろしくお付き合いください。

2023年は女性活躍推進がぐっと進む1年になるのか?

以前こちらで、今年は広島でG7サミットがあるから、女性活躍推進がぐっと進む1年になるか?という問いかけをしていました。「男女共同参画・女性活躍担当相会合」が栃木県日光で開かれるのですが、この数年繰り返し伝えられているように、日本のジェンダーギャップ指数は先進国の中でかなり低い状態です(2022年は146カ国中116位)。ホスト国としては、状況の改善や政府の取り組みをこの機会に積極的に世界に示したいはずだからです。

別途、昨年10月からの第210回臨時国会では個人のリスキリング(学び直し)支援に5年で1兆円を投じるとの表明があり、政府は人材育成に予算を投じる流れができていました。

そのような中、1月下旬のとある週末に「育休中のリスキリング」がツイッターのトレンドに上がっているのに気付きました。ほうと眺めてみると、実に様々な、そして概ね否定的なご意見がありました。

あえてリンクは貼りませんが、最初の報道がまずかったですよね、岸田首相の答弁は、必ずしも育休者に限定した回答ではなかったのですが、如何せん記事のタイトルがまずい。広報担当という職務柄、あえて炎上を狙った記事なのだろうか、と思ってしまったほどでした。

(図1:Google Trendsで「リスキリング」を調べてみると、「個人」のリスキリング(学び直し)支援に5年で1兆円を投じるとの表明があった第210回臨時国会以降、リスキリングに関する話題が増えているのが分かります)

「育休者」も皆それぞれ

余談になりますが、私の祖母は母に「自分のお産は人に自慢するものじゃない」と言っていたそうです。経産婦(出産を経験したことのある女性)が100人いれば、100通りのお産があるのです。そして子育ても、家庭の在り方も、それぞれの想いも言いたいことも100通りあります。「育休者」を十把一からげにしては、それは炎上します。かくいう私も、上の子の育休中は日々を終えるのが精いっぱいで、なんの勉強もやる気がおきませんでした。

こちらでジャーナリストの浜田敬子さんも書いていらっしゃいますが、
「育休中に学べるかどうかは子どもの状況や家族の事情、育児支援体制の有無によっても違う」のです。

そして、
「大事なことは、女性たちがなぜそこまでしようとするのかを理解しているかだ。復職した際に職場できちんと居場所があるように、短時間勤務でも成果を上げられるように、という切実さが背景にはあるのだから」


「育休中だからこそ学びたい」から始まった育休プチMBA®

ワークシフト研究所が手掛ける育休プチMBA®は、ある育休者の「ビジネスを学びたい」という声で2014年に始まりました。そして、

  • 「育休中に学びたい」

  • 「育休中でも学んでいいなんて知らなかった」

  • 「第一子の育休明けがつらく、育休中に参加したかった」

との皆さんの「声」にお応えすべく、9年間活動を続けてきました。
2015年からはよりレベルアップした「プチMBA」プログラムも加わり、これまでに16,000名を超える方々に受講していただく規模となりました。

育休プチMBA®を始めた代表の国保祥子によると、2014年の当時は国会答弁で「育休」が「学び」と紐付けられる形で言及される未来は想像できなかったそうです。女性は、ライフイベントによって男性より学ぶ機会が少なかったり、上司や自分のアンコンシャス・バイアスの影響もあって、学ぶ機会や仕事の経験を積むチャンスが男性に比べると少なくなる傾向があります。

育休中は、子どもが生まれることで自分の働き方を否が応にも見直さざるを得ないタイミングでもあり、一旦社会に出た後では、職場を長期間離れて時間が取れる貴重な機会だったりもします。

奇しくも育休中のリスキリングが話題になった今回、育休プチMBA®とプチMBAの参加者が集う1500名越えのコミュニティで「育休中のリスキリング・学び直しについて、何か皆さんにお伝えしたいことはないですか?」と募ってみたところ、次のようなコメントをいただくことができました。

育休中に、あるいは育休後も学びたい、キャリアアップしたいとお思いの方、そんな仲間の欲しい方、どうぞ眺めてみてください。

「私にできる?」と不安な方、迷っている方、子育て真っただ中の大変な今すぐでなくて大丈夫です。今は種をまいてちょっと心にとめていただいて、いつかそれが芽吹いたとき、そういえばそんなのがあったな、と思い出してみてください。

育休中のリスキリング・学び直し、経験者の声

私自身、育休中にワークシフト研究所のコースを受講し、大変有意義だったので、育休中の女性のリスキリングを政府が支援すること自体は悪くないと思いますが、女性のキャリア形成の課題は復職後に時間制約があるが故に重要なポジションに就くことができず、キャリアアップに必要な経験を積むことができないことだと感じています。

このため、いくら育休中に資格を取得したり、スキルアップをしても、時間的制約を抱える社員をキャリア形成が図れるポストに配置しない会社であれば、育休中のリスキリング支援もあまり意味がないと思います。

本来、産休・育休は育児のための時間であるので、期間中はしっかり育児に専念でき、かつ、安心して復職して、子育てしながらもキャリアを形成できる環境を整備することが必要だと思います。

福岡県 30代 女性 RKさん

やりたいと思うことをやらせてあげたい、と子どもに願うのと同じことが親自身にも言えて、その背中を見ることで子どもも学ぶことがたくさんあると思います。学び、仲間、素晴らしい経験を、育休プチMBA®で得ることができました。

ジェンダーや境遇、年齢に関係なく、みんながやりたいと思うことができるようになる世の中になるときっと良くて、そのなかで、乗り越えるべきハードルがあり、まだまだ対話が必要で、なかでもこれまでベールに包まれていたのが「育休」なんだと思います。今回の色んな世論を機に、まずは対話がはじまり、そして育休プチMBA®を知る人が1人でも増えたら嬉しいです。

東京都 30代 女性 Mさん

経営学のエッセンスを育プチを通じて学ぶことで、時間制約がありながら、人を巻き込み、成果を出すスキルを身につけることができました。

仕事関連の本はたくさん読んで、業務に新しい視点を持ち込めるようにしました。

資格試験の勉強をしましたが、なかなか集中して勉強できず、諦めました💦できないことを認めて、中長期的に考えることも大事だなと思いました。(謎の前向き😊)

福井県 40代 女性 まみさん

育休中に技術士という国家資格の一次試験を受けました。哺乳瓶嫌いの娘を連れて夫と上京。試験会場の東大で試験の合間に人目につかない場所を探して屋外で授乳。ベビーカーで歩き回り、泣き止まない娘に手を焼く夫からもう今年は諦めてくれ、と泣きつかれながらもなんとか最後まで試験を受けて合格。復職して数年後に二次試験合格し、資格取得しました。

女性が少ない職種ですが、資格取得したことで、社外の方からも安心して仕事を任せていただけるようになったと感じています。同じ職場の先輩は、育休中に論文を仕上げ、ドクターを取得。そんな先輩が身近にいたことも励みになりました。育児のためのお休み中に資格を取るなんて、ズルいという見方をする人もいますが、頑張りを認めてくださる方もいます。

育休中は、育児に専念すべき、という目に見えないプレッシャーに悩むこともありましたが、今、振り返るとトライして良かったと感じています。育休中に学びたい人の後押ししてくれる制度ができたら、素敵ですね。

育休中に限らず、復職後も学びたい時に学び直しができる、スキルアップできる、そんな社会になるといいな、と思っています。仕事や立場がステップアップすると、課題や悩み、身につけるべきスキルも変わっていく。これから何を学ぼうか、何を学ぶべきか、考えているところです。

静岡県 40代 女性 さくらさん

学び続けよう

「学び続けよう」と学びたいあなたの背中を国保は押してくれます。

「未来に対して受け身でいると、周りの状況に翻弄されてしまいます。これを回避する最強の守備は攻めることです。「学び」への投資は自分を裏切りません。」

岐阜県の「男女共同参画フォーラム2022」に育休プチMBA®代表の国保祥子が登壇(前編)

そして、次のようにも言っています。

大切なことは、選択肢があること、
そして性別にかかわらず個々人が自由に選択できる環境を育てて次世代につないでいくこと。

「育休中のリスキリングは保育とセットで」 先駆者に聞いた、いま必要な両立支援とは

人生100年時代。まだまだこれからです。あなたも、私たちと一緒に学びを継続して、次世代につなげてみませんか?


#国際女性デーバトン 6日目の株式会社Another worksさんからバトンをいただき、7日目の記事を掲載しました。

明日はいよいよこの企画の最終日。担当は、オンライン英会話サービスを提供するアメリカのスタートアップ、Cambly Inc.(キャンブリー)さんです。

キャンブリーさんの日本チームはなんと、フルタイムのメンバーが全員女性!本社の採用担当トップの方と、女性メンバーのインタビューをお届けします。お楽しみに!(リンクはこちら


ワークシフト研究所からのご案内

👉育休明けが不安なあなたに、育休プチMBA®によるインスタライブのご案内です。

自分ばっかり、自分だけ…。ふと、そんな気分になっていませんか?

目線を広げると働くことが楽になる!
仕事のこと、子育てのこと、育休プチMBA®の創設者、国保祥子と認定ファシリテーターの橋本恵子が皆さんからのお悩みに回答します。モヤモヤを晴らして、イキイキと働く未来を一緒に作りましょう!

3月13日(月)12:10から、あなたのご参加をお待ちしています。
事前のお申し込みは不要、時間になったら育休プチMBA®の
インスタグラムにアクセスしてください。フォローも是非お願いします。


👉「福利厚生プラン」始めました

企業向けに育休プチMBAの福利厚生プランをご案内しています。
会社の研修として参加したいという育休者の方、是非ご担当者様におつなぎください。会社を巻き込む方法を一緒に探りましょう!


👉ワークシフト研究所は、フレイ・アンド・テクノロジーズ株式会社と一緒にリスキリング・高度デジタル人材育成に関する講座やセミナーも開催しています。ちょうど、5月から開講する講座無料説明会が予定されているので、気になる方は参加されてみてください。↓

文系の方も、数学が苦手な方も、プログラミングの経験がなくても大丈夫な講座ですが、テクノロジーはどうにも苦手で、という方は、まずはこちらのセミナーもおススメです。↓

親の私と子どもたちに必要な「未来に向けた教育」って?なんだか気になってしまうので、私も参加したいと思っています。


育休プチMBA®は、子連れで参加できたり、オンラインとリアルを交互に開催するなど、
育休者が参加しやすい建付けになっています。
育休後が不安な方、是非気軽に一度遊びにきてみてください。


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