育休プチMBA® 10周年に寄せて~国保祥子からのメッセージ
2014年にスタートした赤ちゃん連れOKのセミナー「育休プチMBA®」(育プチ)はこの7月で10周年を迎えました。
今回のnoteでは、7月13日に開催された10周年記念感謝パーティー(フォトレポートはこちら)から、育プチの創設者であり代表の国保祥子(静岡県立大学経営情報学部准教授)のごあいさつと、次の10年に向けた新しい目標を再構成してご紹介します。
国保祥子から10周年のごあいさつとお礼
皆様、今日はお越しいただきましてありがとうございます。気づいたら育プチが10周年ということで、ちょっと私もびっくりしていますけれども、ここまで育プチを続けることができたのは、私の力というよりはここにいらっしゃる皆さんのおかげで、ワークシフト研究所のスタッフのみんなをはじめ、育プチを全国に広めてくれている認定ファシリテーターの皆さん、それから、育プチの日々の活動を支えてくれている運営チームの皆さん、そして育プチに参加をして、育プチのビジョンを体現してくれている皆さんのおかげでしかなくて。今日は皆さんへの感謝を私もぜひお伝えしていきたいので、一緒にお祝いをしてください。
10年前は、育休からの復帰はまだまだ肩身が狭かったんですけど、10年も経ってみたら、コロナ禍もあってすごく働き方が変わってきました。そしてこの先、育児はもちろん、介護や病気治療と両立しながら働く人の割合が増えていきます。育プチを経て、効率的で効果的な働き方ができる人材は貴重な資源です。なので、これからの10年というのは、社会が私たちの働き方に合わせてくるんじゃないかと予想しています。
次の10年に向けて~子どもも、キャリアアップも
私は普段、大学で若い世代と接していますけど、「キャリアと子どもは両立できる」という話を聞くと、みんなすごく希望を持つんですよね。「諦めなくていい」というのが、若い人たちの希望になっています。皆さんのような生き方そのものが、これからの――特に20代前半の子たちの希望になっている、ということを大学の現場でしみじみと感じます。
でも、育児をしながらキャリアアップを目指すのはまだまだ当たり前とは言いがたい状況です。そこで、次の10年は子供もキャリアアップもどちらも目指すことができるという社会を皆さんと一緒に実現するために、「育児とキャリアアップの両立」に取り組みたいと思います。
育休中から、あるいは育休後に育プチに参加して、両立しながらキャリアアップしている皆さんの働き方、キャリアアップを目指している皆さんの背中が、これからの時代を、次の世代や次の社会を作っていきます。育休をとってもキャリアアップを諦めなくていい、育休はブランクどころかチャンスであるということをもっと前面に出していきたいと思います。
可能であれば、ぜひ育休中から育プチに参加してみてください。難しければ、準備だけでも進めておけると理想的です。皆さんの半径5m、そしてさらに10m先、15m先へと、一緒に、世の中に新しい働き方を広めて明るい未来を作っていきましょう!
★育プチの始まりはこちら
★育プチ卒業生がその後どうしているかをお聞きしたインタビューシリーズはこちら
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