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美容総合商社でRPA導入にチャレンジしたら、デジタル化の可能性が広がった

今回は、RPAに大きな期待を寄せて導入するも、新たな課題が見えてきたという、美容総合商社・美容ディーラーの株式会社ガモウ関西にインタビューを実施致しました。

導入前と導入後に感じたギャップについて、これからRPA導入する企業の参考になればと、赤裸々にお話してくださいました。
そして、美容師の皆様がクリエイターとして、いきいきと働ける環境作りを支援してきた事業への想いもお話頂きました。
(インタビュアー▶ワークスアイディ 奥西佑太)

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株式会社 ガモウ関西https://gamo-kansai.jp/aboutus/
マネジメントサポート部 石丸展之(いしまる のぶゆき)さん

━━━RPA導入されてから約1年ですが、導入前のRPAはどんな印象でしたか?

うーん…今DXとかなんやかんや言われてるんで、そういう情報を耳にする中で、社長の藤本が、“我が社で導入していこうかな"っていう話をして、ネットでRPAが動いている映像を見てみたときに、まさかそのソフトがやってると思いませんでした。

エクセルとかマクロとかで、ぱぱっと動いてるのは見たことあるんですけど、ソフト間を移動しながら、ブラウザ立ち上げては、データ処理をしていたので、誰か…人が動かしているのを録画しているのかと思いました(笑)

それを全部RPAソフトが動かしているっていうことで、なんじゃこりゃって衝撃でした…!!

━━━なるほど!じゃあ最初は、ネットでみた映像が衝撃だったていうことですね。

RPA=AI?第一印象からのギャップと現実

元々うちの会社はアナログ運用で、ほとんどの仕事が人の手作業で、ある意味職人が多いのでパソコン作業を自動化する映像には驚きでしたね。

元々RPAの導入を検討していた時に、確かに人じゃなくても、ルールを設定して代わりに自動で業務をやってくれるっていうのを聞いたときに、働く時間のこととか…残業を削減することが出来るんじゃないかと想像しました。

作業的な仕事を続けるとモチベーションを維持するのが大変じゃないですか?
そんな単純作業はロボットがやってくれるなら!!って…めちゃ期待してました(笑)

━━━と、思っていたら?期待外れな部分はどこですか?(笑)

ストレートにいうと、シナリオつくるのが大変でしたね。

当社はアナログな人手の業務で運用していたから、なんやろな…
糸電話からスマホがきたみたいな感じなんで(笑)
やはりRPAソフト自体の特性や機能を把握するのが難しく感じました。

当初はシナリオ開発の内製化を目指していたんですど、RPAの導入よりも前に、人の手作業でなくてもできる仕事は、できるだけデジタル化しといたほうが、RPAの能力をバリバリ発揮できましたね。

━━━これからRPAを導入しようというお客様には、参考になる意見ですね!

現在、RPAが活躍している部署は、EC販売で2年くらい前に立ち上げた部署で、
そこは基本デジタルデータを扱うことが前提で業務が組み立てられているから、RPA化もすぐ "ポコッ" とはめられましたね。

他の部署でRPAを適応させようとすると、ものすごい目視とかが多くて、まず[伝票]をデジタルにせんとなぁ…って思うんですけど、その業務を止めてしまうと会社の事業全体が止まるなっていうのがあるので、なかなかこの業務を自動化することに踏み出しにくい点があります。

RPAにチャレンジしたことで便利になったこと

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━━━最初に取り掛かる業務の選定が、重要だったのかもしれないですね。

最初のRPAの印象からか、期待しすぎちゃって、初めから思いっきり難しい構成のもの取り組んでしまったから、もっとシンプルな作業からスタートして、積み重ねていけば少しづつ慣れていけたかもしれないです。

今はEC販売の「出荷の通知」で使っています。

今までは、注文をWEBでオーダーもらって、そのデータをエクセルとかに吐き出して、「あ!これ欠品してる」とか「これ遅れてる」っていうのを目で見てやってたんですよ。

それをRPAで引き合わせて、出荷していないデータを把握して、どこのサロンでどの担当者かを振り分けして、担当者にメールで通知する
部分を自動化しています。

━━━では、調べる作業、調査する、突合する作業を人ではなく、ロボットで突き合わせていくという感じですね。

毎日これは絶対やらないといけない!という業務をシナリオ化しているので、
途中で止まることなく動作が安定してくれた時は、この作業に対する工数が大幅に削減できて助かっています。

ただ、シナリオが複雑すぎているのかもしれないですが、途中で止まったらもう…うそ~みたいになるんですよ。
すぐにエラーが起こった場所は特定できても、改修するのに時間がかかるときは、これまでのように人がやるってなったら、これまた、すごい工数かかります・・・。

シナリオ化する業務を選ぶことと、シナリオの修正をしたりメンテナンスをする専任のスタッフを配置していれば、もっとRPAを活用して作業工数を削減したり、効率を上げていけそうです。

━━━RPA導入時のイメージにギャップは感じながらも、導入効果も感じていただけているということですね?

もはや今となっては、ちょっとないと困る状態にはなっています。

ECサイトにお客様が新しく登録したものを処理するシナリオがあって、シナリオを作った時はまだECサイトも立ち上げたばっかりで、月に10件くらいしかなかったのが、一気に何百件というお客様が登録していくので、今では人の手では絶対やってられない!

…止まったら泣きそう(笑)

━━━ロボに"任せて"いる!ということですね?(笑)

もう、祈ってる(笑)「止まるな~」という感じで(笑)

アナログな業界こそ、テクノロジーを

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━━━今後の事業としての展開で、新たな取り組みはありますか。

そうですね、今の営業スタイルとして人がお客様先に訪問して、お話して支援をさせて頂くという流れですが。
営業って移動時間も長いし、1人あたりが担当できる範囲も限られているので、これまでの良いところとスタイルも維持しながら、全体としてデジタルを活用して美容室の価値をより一層上げていきたいですね。

ECサイトはデジタルなので、商品の手配とか、オペレーションを人手で対応しているとミスの確立も高まる為、ロボットで自動でガンガンまわしていきたいです。
その分で浮いた時間と労力を、違うところに使いたいですね。

この業界は特に、手作り、オーダーメイドな仕事ということもあって、サイトを検索して注文するより、訪問してくれた担当営業から購入する人も多いです。

これまでと変わらず訪問してお話したい気持ちがあって、でも、コロナの影響もあってリモートツールを活用しながらと言いつつ、やっぱり直接話すほうが良くて行ってまう、みたいな。

まだ営業スタイルも、変化の途中ですね。

お客様を起点とした、業務プロセス改善は今後も取り組んでいかないと、と思っています。

━━━アナログな業界こそ、テクノロジーを活用して、御社の強みである、これまでの顧客との信頼関係や美容師さんを支援してきた、サービスの拡充に注力していくということですね!

いつの時代も変わらない、お客様に喜ばれる仕事

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━━━ガモウ関西様は、美容師さんの環境作りをサポートされていますが、美容師の方が技術を身に着けることのモチベーションはどんなところにあると思いますか。

技術を身に着けて"お客様に提供して喜ばれる"ってことをゴールにしている人は、やっぱり上達が早かったり、レベルが高かったりします。

昔って…技術を覚えるのが当たり前みたいな感じがあったんで、どんなにしんどくても苦労しても技術はある一定やらないと向上しないというところから、ここまでやらなあかんのかいな?ってモチベーションの谷がくる。

でもその努力をすることによって、お客さんが求めるスタイルであったり技術が提供できるのが嬉しいし、そこを目指した人は、やっぱり引き続きスタイルを追求しますよね。

その差って、高い技術持ってるのが自分だけのステータスでしたが、いつも来てる〇〇さんを喜ばせたいから、技術レベルを高めていくっていうのに変わってきてるっていうのはありますね。

昔と今の違いはあるんですけど、やっぱりご飯屋で言うとこだわりオーナーシェフみたいな店を応援したい…というか、そういうところ方が面白いんじゃないかと思っています。

━━━技術を高めることは、付加価値をあげることですもんね。

正解がどっちとかはないですけど、こだわりの職人さんや、そういう方を応援したいってなると、やっぱりちょっとアナログ感は掘り下げていかないと難しい、、というところですね。

━━━考えてみると、美容師さんの仕事って変わらない仕事ですよね。

最近はカウンセリングのツールとかもあるんですけど、やはり人の感性には勝てないですよね。お客様も納得しにくいし、結局カウンセリングから人ですし、技術は当然人ですし。

技術があっても、コミュニケーションが下手だったら売れないし、両方のバランスで考えるとどちらもスペシャルな方でないと、美容師として売れっ子にはなれない、過酷な業界ではあるんですよ。

ただ、トレンドは常に変化していきます。
最近は若い方や男性が化粧したり美容に気遣ったりと、アイテムもメンズ系がすごく増えてきていますし、韓国では流行していたりしますね。

ガモウ関西では、美容師さん自身の本来モチベーションである「オシャレが好き!」とか「ヘアスタイルを追求したい」という気持ちを継続してほしくて、クリエイティブな美容師を追求し続けてほしいという想いで事業をしています。

━━━業務改善やプロセス改善、デジタル化の支援をさせて頂いている弊社サービスとリンクするところがあるなと思いながら聞かせて頂きました。
引き続き、デジタル化に向けてサポートさせて頂きます。
本日は貴重な機会をありがとう御座いました!

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企業紹介

株式会社 ガモウ関西https://gamo-kansai.jp/aboutus/
「美容師の皆様が、美容師として、いきいきと働ける環境作り」を使命と考え、「クリエイティビティ」や「デザイン」といった美容業が本来持っている「楽しみ」の部分を大切にしながら、皆様の繁栄と、業界発展のお手伝いをしていきたいと考えています。

【 導入・サービス支援に関するお問い合わせ 】
ワークスアイディ株式会社 DX事業推進本部
business_design@worksid.co.jp

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