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探究のスタンスがあれば心はラクになる

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

僕の特徴・・・何かについて調べる時、とにかく様々な情報を調べまくる。

これは中学時代からのクセな気がしてます。

当時から、どんなに小さな疑問も逃さずに、納得して理解するまで勉強をしていました。

小さな疑問も逃さず、納得して理解するまでやる。

これを実行していたのは、自分の言葉として誰かに伝えたり、自分の答えとしてテストで回答したりしないと、なんか嫌だったからです。

理解してないのに、「教科書に書いてあるからそうなんだよ」って誰かに伝えるのは嫌だし、「教科書に載っているから」とか「先生が言っているから」とかは、答えを導いた理由にならないというのが自論でした。

自分が理解した上で、自分の言葉で説明できる状態にならなければ、僕の勉強は完了しません。

中学、高校、大学、大学院と、どのフェーズにおいてもそのスタンスは変わりませんでした。

そして、社会人として働いている今もです。

このスタンスは、『探究』という言葉で表されるかなって思っています。

探究(たんきゅう、英: inquiry)は、知識を論証すること、疑念を解消すること、ないしは問題解決をすることという目的のある思考過程のことである。

Wikipediaより

そして、この『探究』ですが、高校教育に導入されているようです。

高校では、2022年度から新しい学習指導要領がスタートし、『総合的な学習の時間』が、『総合的な探究の時間』という科目に変わります。

これからの学びのカギ「探究」とは?

『総合的な探究の時間』とはどんな科目なのか、ピンとこない方が少なくないかもしれません。じつは、各教科・科目の知識を総合的に活用しながら、課題についてリサーチし、まとめたり発表したりしていくところは、これまでの『総合的な学習の時間』とほぼ変わりません。では、“学習”が“探究”になることで何が変わるのかというと、「①課題の発見→②情報収集→③整理・分析→④まとめ・表現」というプロセスが明確に示されたこと。特に、生徒が自分の興味・関心に合わせて課題を見つけていくことが、キーとなるということです。

これからの学びのカギ「探究」とは?

『①課題の発見→②情報収集→③整理・分析→④まとめ・表現』の流れって、ビジネスパーソンのスキルやスタンスとして求められていることだと思うので、とても良いなと感じます。

変化のスピードはますます加速し、高校生が社会で活躍する頃には、誰も解決したことがない新しい課題であふれているだろうと言われています。そのような社会を生き抜くために欠かせないのが、自ら課題を見つけて情報を選び取り、知識を活用し、他者と協働しながら解決していく力。その力をつけていくのが、“探究”だと考えられているのです。

これからの学びのカギ「探究」とは?

さらに・・・

「①課題の発見→②情報収集→③整理・分析→④まとめ・表現」という基本プロセスに沿って、くり返し活動していきます。その中で生徒は、課題への立ち向かい方を身に着けたり、本当に興味のあることから自分のキャリアの方向性を見つけたり、資質を伸ばしたりしていくわけです。そこで大事だとされているのが、振り返りです。というのも、社会に出たら成功だけでなく、失敗ももちろんありますし、失敗したからこそ、そこから学びを得たり、その経験をもとに成長することも多いと思います。この『総合的な探究の時間』こそ、失敗やそこから得た気づきをきっかけに、次の学びにつなげていける貴重な機会なんです。

これからの学びのカギ「探究」とは?

このような教育を受けた高校生が出てきて、各々の進路選択を経て、社会人として世に出てくるわけです。

僕が今、人材開発に携わっていて感じるのは、『探究』を日常的にできる人が少ないということ。

当たり前のように探究をやっていける人材が社会や会社で増えてきて、当たり前のよう探究ができない人たちと共に働くことになっていくわけです。

仮に、探究を当たり前にできる人が部下で、探究を当たり前にできない人が上司というのが最初の関係性だったら、その上司の部下たちは上司と仕事への向き合い方が合わずに、早期離職するかもしれません。

以下の内容を読むと、『探究』を追求していくだけで、自立して自律して自走できる人材を育成していける気がします。

❶事象をとらえる感性や問題意識が揺さぶられて,学習活動への取組が真剣になる。
❷身に付けた知識・技能を活用し,その有用性を実感する。
❸見方が広がったことを喜び,更なる学習への意欲を高める。
❹概念が具体性を増して理解が深まる。
❺学んだことを自己と結び付けて,自分の成長を自覚したり自己の生き方を考えたりする。

探究的な学習とはどのような内容か。また,探究的な学習を進めていく上で,どのような学習過程が考えられるか。

探究することが当たり前になっていない人が何をやっていけばいいかというと、すごくシンプルですが、「日常に疑問を持ち、その疑問に対してとことん深掘りをすること」だと思っています。

「なぜ?」の思考を持って、常に自分に問い続けるんです。

全てはここから始まる気がします。

そして、スタンスとしてとても大切なのは、自分の行動や発言に責任を持つことだと思います。

「何かに書かれているから」とか「誰かが言っていたから」という理由づけをしている人は、最終的な責任のありかを自分に置いていない可能性があります。

「だって、そう言われたんだもん」
「だって、そう書いてあったんだもん」
こんな無責任な人とは、誰も一緒に仕事をしたくありません。

自分の言葉で、自分の意見として何かを言えるようになることが大切なんだと思います。

「誰かに言われたからやった」じゃなくて、自分の意思決定として何かを実行できれば、誰かに依存することなく自分の言動をコントロールできるので、心はラクになっていきます。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。


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