組織として1つになるためにフォロワーシップに注目する
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
1人では成し遂げられないことがある。
だから、チームを組むんだ。
・・・と言ってるのに、チームになっておらず、ただ人が集まっているグループ状態になってしまっている。
そんな会社は少なくないと思います。
うちの会社でも、そう感じる場面と遭遇したりすることはあります。
組織として仕組みができていたとしても、その仕組みを運用するのは人であり、人が入れ替われば、仕組みが確実に運用されていたとしても何かしらの課題は生じます。
仕組みを運用したら解決する技術的問題よりも、人と人との関係性の中で生じる適応課題の方が、組織の中では意識を向けるべき存在です。
「フォロワーシップが発揮されない、どうしたら良いか?」というのは、注視すべき適応課題の1つだと思います。
「フォロワーシップとは?」というのは、以下の記事に非常にわかりやすい説明が書かれています。
リーダーシップは「引っ張る」こと、フォロワーシップとは「支える」こと。
チームが目標に向かって進んでいる時には、引っ張る立場の人と支える立場の人がいるからこそ、チームがバラバラにならずに前に進んでいけるんです。
ただし、「メンバーがついてきてくれない(メンバーがフォロワーシップを発揮してない状態)」とか、「リーダーに何かを提案しても受け入れられずにスルーされる(リーダーがフォロワーシップを発揮してない状態)」ということを感じている上司部下が多い気がします。
そんな時に、「リーダーシップとは?」「フォロワーシップとは?」というレクチャーを受けて、知識を増やすことは大前提として大切ですが、それだけでは状況は良くならないと思います。
「支えなさい」と指示をして、一時的に支え合う状態をつくるすることはできるかもしれません。
でもきっと、理想の状態というのは、言われなくても自然とフォロワーシップを発揮し合う状態だと思うので、「言われたからやってる」状態に満足するチームはないはず。
フォロワーシップを発揮できる状態をつくるには、相互に認め合っている関係性をどう構築するかが鍵だと思っています。
フォロワーシップが発揮されない時を想像すると、上司が「こっちに進むぞ」と舵を切った時に、部下は「はい、行きます」と言葉では言っておきながら、内心「はぁ、なんかよくわかんないけど、ああ言ってるから行くか、仕方ないけど行くしかないよな」と思っていたり。
部下が「これをこう改善していくためにこういうことをやっていこうと思ってます」と提案した時に、上司は「良いじゃん」と言いながらも「でもなぁ、今のうちの状況だと無理だなぁ」と言って、提案を受け止めながらも前に進めようとしてくれなかったり。
早期離職者から話を聞くことがあるんですけど、部下視点で見るとこれらのシーンの積み重ねが、早期離職のキッカケや決め手になることが多いです。
上記のことを踏まえると、フォロワーシップが発揮できない状態というのは、そもそもここにいる意味を感じていなかったり、現状をより良くするためにやるべきことを考えて行動に移す意志がなかったり、目先の数字や評価が目的となってしまってミッションやビジョンを捉えられていなかったりしている状態なのかなと思っています。
組織に所属していたら、引っ張る側と引っ張られる側の存在が間違いなくいるし、引っ張られる側になった時にネガティブな気持ちになるのであれば、「なぜネガティブな気持ちになるのか?」を考えてみましょう。
その背景には、一緒に働く人を認められていなかったり(信頼していなかったり)、組織に対する共感がなかったり、自分がここにいる意味を言語化できなかったりと、そういう状態があるはず。
そこに視点を当てて、改善策を講じていかないと、フォロワーシップを発揮している状態なんてつくれません。
それらの状態と向き合って、「ここにいる意味」を問い続けるからこそ、フォロワーシップを発揮できるんです。
フォロワーシップを発揮している状態は、組織にとっても良い状態だし、個人にとっても心が軽くなっている状態なので、目指すべきとても良い状態なんです。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
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