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戦略的に、なんにもしないじかん。

1日の終わりに、ふと気づくことがある。
それは、何にもしない時間がほとんどなかったということ。

朝起きて、会社に向かう時、気がつけば、イヤホンをつけてラジオや音楽を聴いている。

電車に座れば、スマホでニュースを見たり、本を読んだりする。

会社に着いたら、人と話したり、会議に出たり、そうでない時間は、パソコンの画面と睨めっこをして時間を過ごしている。

そうなのだ。

なんにもしない時間がほぼないのだ。

家に帰ってきたら、手を洗い、ご飯を食べて、お風呂に入り、歯を磨いて、眠りにつく。

お風呂の湯船につかっているときも、Kindleで本を読んだりしてしまうので、結果的に、なんにもしない、ぼーっとしている時間とはいえない。

昨日読んだ「ホワイトスペース」では、ぼーっとする時間、自分の考えがあちらこちらにいっても野放しにして観察することが如何に大切か説く。

この本の中で、特に印象的だったのは、次の文章だった。

動くことと生み出すことは同列には語れない。世の中には、目に見える労働と見えない労働がある。
『ホワイトスペース』
考えにふける、内省する、検討する、見つめ直す、問題を掘り下げる、戦略を練る、疑う、夢想する……これらはすべて筋肉ひとつ動かさずにできる。その過程は外からは見えない。やり遂げたあとの成果しか他人にはわからない。
『ホワイトスペース』

在宅勤務が増えるにつれて、「あいつはサボってるんじゃないか?」という会話がよく聞かれるようになった。

いつも不思議なのは、会社にいて何にもやっていない人と、会社にいなくて何かやっている人だと、前者の方が、仕事をしている感じになるということ。

実際は後者の方がアウトプットをしていたとしても、そういうレッテルが貼られがちな気がする。

ホワイトスペースを読んで、人の軸ではなく、じぶんの軸をしっかりと持ち、きちんとホワイトスペース=戦略的な小休止、考える時間を確保していくことが大切だと、改めて気付かされた。

星の王子様も、本当に大切なことは目に見えないと言っていた。

やっぱり、人の想いや考えのように目に見えないことから、目に見える変化が始まっているのだ。

だからこそ、「戦略的になにもしない」

ホワイトスペースをきちんと確保して、自分の考えや想いを大切にしてゆきたい。そして、想いや考えをもとに行動し、生きてゆきたい。

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