スペイン巡礼3日目:気合いでパンプローナ到着
2018/8/23 Zubiri〜Pamplona(21.7km)
外は涼しいのに、ドミトリーはやたら熱がこもっていたのと、ベッドバグが心配だったこともあり、あまり眠れなかった。5:50頃には起きて準備開始。
起きた瞬間から、足の疲労がずしんとのしかかる。マメのこともあるし、本当に20km歩けるのだろうか。
今日は山道だけでなく舗装された道路も多い。今までで一番楽な行程のはずだが、なんせ足が重くてきつい。
途中で初日一緒に歩いたイギリス人のエイリーンに再会できた。もう足が限界!と言いつつ、相変わらずペースは早い。
これまた急な坂を登りきると、小さな教会に到着。外で座ってゼーゼーしていると、教会のおばさんが
「巡礼中?もしよければ中にいらっしゃい!とっても綺麗よ。」
と声をかけてくれた。なんと日本語の説明資料が用意されている!
クレデンシャル(巡礼手帳)にスタンプをもらい教会をあとにする。教会のおばさんはまさに聖母のようなあったかい人だった。人のあたたかさに触れると、足の痛みも一瞬緩和される気がする。
さらに足を進めると、ドナティーボ(寄付制)の売店を発見。ボランティアのおじさんが、とびっきりの笑顔で迎えてくれる。日本から来たと言うと、昨日日本人が2人通ったと教えてくれた。アジア人すらほとんど出会っていないけど、この先どこかでは会えるかもしれない。
ロンセスバジェスのアルベルゲもそうだが、巡礼路は本当にさまざまなボランティアに支えられていることを改めて実感。
山道を降っていくと、徐々に街が都会になっていく。もう街中の舗装された道路をひたすら5kmくらい歩くだけなのだが、本当に足が棒状態。物凄いスローペースで一歩一歩踏み出すのが精一杯だった。杖をついているおばあさんより、ちょっと速いくらい笑 何ならヒッチハイクしたほうが早く着けそう…なんて思いながらも、気力だけで前に進む。
そしてついに今日の目的地、パンプローナに到着!!と思いきや、城壁に囲まれた街なので、最後の最後に坂を登らなきゃいけない。歯を食い縛るとはまさにこのことで、足が悲鳴をあげる中どうにか登りきった。
こぢんまりとした旧市街は、小さいお店が立ち並びなかなか良い雰囲気。運良くお目当ての宿はベッドの空きがありほっとする。一泊17€するが、朝食付きだし共有スペースも快適だし宿のおばさんが優しいので満足。ここで2泊して、身体を休めよう。
しばらく休憩した後、スーパーへ遅めのランチを調達しに行く。チンするパエリアとビールで3€しないとか物価安すぎ!
夜は薬局へ消毒薬を買いに行ったが、「No Pin!!!」と言われ結局絆創膏のようなものを買わされた。薬剤師はスペイン語しか話せず、何時間使えるのか聞きそびれたので宿のおばさんに訳してもらう。
すると、歩くときにマメを保護するためだけの物だと判明。てっきり消毒効果のあるものだと思っていたが、それなら日本から持ってきた絆創膏と変わらない!6€以上もしたのでまあまあショック笑
宿のおばさんには、とにかく清潔にして乾かすこと!と言われた。ネット上でもマメの水はなるべく早めに抜くべきなど諸説あるが、現地人の意見だと、いじらず自然治癒を待つべきらしい。
街を少し散策していると、大勢の人が同じ方面へ歩いていくのでついて行ってみる。実は今日明日とパンプローナではちょうどフラメンコ祭りが開催されていて、夜のショーが始まるようだった。
ただ既に人がたくさんいて、立ち見で30分くらい始まるのを待ったが、足が痛くて立っていられないので敢えなく退散。これまで顔見知りだった巡礼仲間のほとんどが明日次の街へ歩き出すようなので、最後に一目会いたかったけど、人混みの中でも見つからなくて残念。
とにかく足を休めたくて、ひとりドミトリーのベッドに横たわる。足と膝は痛いし、何だか孤独だし、テンション駄々下がりの中眠りについた。
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