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スペイン巡礼5日目:ついにアキレス腱が逝った

2018/8/25 Pamplona〜Puente la Reina(23.5km)

早速昨日買った膝のサポーターを装備し、7時前に宿を出る。サポーターのおかげでかなり歩きやすくなった。

日中は観光客でごった返すパンプローナが、朝はひっそり静まり返る。

街中を出ると緩やかな地元民の散歩道が続く。ブラジルから来たおじいさんに追い付いて少しお喋り。去年も巡礼を経験済みのベテランさん。何よりゆっくり歩くことが、800km踏破の秘訣だと教えてくれた。

相変わらず足元は基本的にガタガタ道だが、途中の枯れかかったひまわり畑は圧巻!

しばらく一人で黙々と歩いていると、ついにアジア人女性に出会う。中国人だがアメリカに20年以上住んでいるリリー。おとものMr. Vally(小さいぬいぐるみ)も紹介された。

私を見て「16か18歳?え、24なの???」とやたら大袈裟に驚く。 すっぴんだとそんなに若くみられるのかw その後も写真をパシャパシャ撮りながらお喋りが止まらず、52歳とは思えぬパワフルさ!

初日にピレネーの山頂でジャンプした写真を見せられたときは、まあ驚いたw あんな過酷な道中でよくできたね~と言うと「出来ないと思ったら何も出来ないわ!!」まあたしかにそのとおりだけど…!

今度は「日焼け止めいる?あなたの国のだけどww」とゲラゲラ笑いながら資生堂のいいやつを分けてくれる笑 突然嵐に巻き込まれたみたいだったが、リリーとの出逢いでだいぶ心が元気になった。

風力発電を横目に山を登りきると、今度は巡礼者のモニュメント?が現れる。アイルランドから来たナイスガイのニールが写真を撮ってくれた。彼は父親と2人で歩いているそう。

山を登ったということは今度はガタガタ道をひたすら降ることになる。呼吸は楽だが足には酷な下り坂。小さな街を2、3個越え、ようやく13時過ぎに今日の目的地プエンテラレイナに到着!

しかし、お目当ての5€かつ中心部に近い宿は13~16時までシエスタで受付が閉まっていた。サンジャンで貰った宿リストで次に安いほうを目指すも、なんと350mの坂を登った先にあるという!ぜーぜー言いながら登りきると、ようやくアルベルゲを発見。

レセプションではおじさんが仏頂面で迎えてくれた。宿泊費はなんと12€!それでも巡礼者のために格安で宿を提供してくれているわけだが、ロンセスバジェスの宿が同じ値段ではるかにクオリティが高かったためどうしても比べてしまう…

しかも100人規模にも関わらず14時前で宿泊者はわずか3人!かなり不安になりつつも、また中心部に戻るのはきついので意を決して泊まることに。ベッドが選び放題なのと清潔感、あとwifiが強いのはよかった。

そしてここで緊急事態発生。右足のアキレス腱が腫れていてかなり痛い。完全に引きずらないと歩けなくなってしまった。今までで一番順調な道中だったし、ちょっと痛いかもくらいだったので自分でもびっくり。

実は去年もどっちの足か忘れたが香港観光で歩きすぎてアキレス腱を痛めているwなので今回もこの長距離だしまた痛めることは何となく予想できていたが、いざ痛めるとつらい。

仕方なく明日はバスでエスティーリャまで向かうことを決意。悔しいけど、最後の100kmをしっかり歩くためには、ここで妥協すべき。故障してリタイアだけは避けたい。

歩けないので広い館内でひとりぼーっとしてると、何だか悲しくなってきた。1年前から何も変わっていない気がして。

私がカミーノを歩く理由。

単純に冒険や世界各国の旅人との交流が元々の理由だが、今考えるともう1つある。

それは何かを久しぶりに達成したかったから。
思えば学生時代はやりたいことは全てやり、どんな資格も絶対合格したし、就活だって満足のいく結果に終われた。

しかし、昨年社会人になってからは、正直特に何も達成できずにいる。仕事で成果を出すどころか体調を崩してばかりだったし、フリーランスになってからもまだまだ自己満足レベルの成果しか出ていない。

そんな自分に焦っている。

だから800km歩ききり、1つのことを自分の力で達成し、また自信をつけたい。

それなのに私は早速歩くことすら出来なくなった。そんな自分が情けなくて仕方がない。考えてもどうしようもないことはわかっているけれど…


くよくよ半泣きで悩んでいると、夕飯の時間になった。
メンバーは6人。
4歳の娘とベビーカーを押しながら巡礼しているアメリカ人のパワフルママとその友達、ドイツ語オンリーのシャイなおじさん、元ナースで帰国後は難民キャンプで働くドイツ人のおねえさん、歩くことで失業中の心を癒しに来たデンマーク人のおねえさん。

「ポテトにはケチャップだけじゃだめ!マヨネーズもたっぷり必要よね~~ガハハハハ」

初めましてのメンバーで、こんな他愛もない会話で大笑いしていたら、数分前の悩みが嘘のように吹っ飛んだ。

日本人は珍しいので、日本についていろいろ質問してきてくれる。ここぞとばかりに訪日旅行の宣伝をしまくることに成功。みんな四国のお遍路にも興味を持っていたし、熊野古道のことも教えたら「絶対日本に行かなきゃ!」と言ってもらえた。

ディナー後に、ナースのおねえさんがアキレス腱のストレッチ方法を教えてくれた。明日から日課にしよう。

アキレス腱の不調でだいぶ落ち込んでいたが、楽しいディナータイムのおかげで、前向きな気持ちのまま眠れそうだ。

不調でバスを利用することになろうが、これが私の巡礼。まだ終わったわけじゃないんだから、現状を受け止めて自分のペースで明日も前に進もう。

初バスカミーノ、楽しんできます。





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パリ在住・インドを愛する24歳フリーランスライター。2018年5月からワーホリでパリへ。インバウンドのヨーロッパ市場を調査中。 noteでは、海外生活・働き方・旅に関して感じたことを赤裸々に綴ります。

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2018年8月21日〜9月25日の全36日間、女ひとりでカミーノを歩いた記録です。フランス人の道の様子やエピソード、感じたことを日記形式で赤裸々に綴っています。準備関連の情報は、http://workhard-travelharder.com をご覧ください。

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