ひとり起業における「健康」の大切さ【実体験】
健康が一番大切なのは言うまでもありません。
誰もが健康でありたいと思っているのに
ひとり起業をするとお金のことで頭が一杯になって
命を削るような長時間労働をしてしまいます。
私もそうでした。
独立して3年ほどは広告代理店の下請けの仕事が中心でしたので
納期に追われ、まるで奴隷のような働き方をしていました。
昼前に起きて、夜中まで働く生活が普通になり、
夜中に代理店の営業さんからの修正依頼の電話に朝まで対応したり
納期ギリギリでデータを送ってくる外注さんにイライラしたり
今考えても胃が痛くなるような働き方をしていました。
そのような無理な働き方をして
やっと経済的に安定し始めた起業3年目に
メンタルに影響が出始めました。
これまで寝不足でも、問題なく仕事が出来ていたのが、
何からとりかかったらいいのか、何のアイデアも出てこない状態になったのです。
子供も0歳と2歳ぐらいで、一番かわいい時なのに、
遊んでいてもため息しか出ない。いわゆる鬱です。
いろいろと考えた結果、通院し、少し症状も落ち着いた頃、
これからの働き方について考えました。
目先のお金はたしかに大事です。
でも、Web制作という労働集約型のビジネスモデルのまま
10年後も今と同じようなスピードで夜中まで働き続けられるのかというと無理だと感じました。
これからも目の前の仕事を忙しくこなすことで不安から目を背けていては同じ苦しみを繰り返すだけです。
勇気はいりましたが、以前から可能性を感じていた
レベニューシェアでのコンサル業に本気で取り組むことにしました。
下請けの仕事や受託でのWeb制作の仕事を辞めたのです。
これまでの経験を思い返すと
独立してすぐの時は、売上を増やすために長時間労働をするのはしょうがないことだと思います。
それしかやり方がわからないので最初はしかたがないのです。
でも、いつまでもそのような働き方をしていると、必ず体が悲鳴をあげます。
若い頃は数日、徹夜で働いても体への影響は出にくいのですが
普通の人だと40歳あたりから体の衰えを感じることが多くなって
ひとり起業の場合だと、その前に心が耐えられなくなります。
知的労働者の場合は心の健康を保つことが一番難しいのです。
では、そのようなリスクを回避するためにはどうしたらいいのか?
とよく聞かれますが
個人的には、健康に働き続けるために「食事」「睡眠」「運動」に気を配って
人間らしい生活をすれば、健康を大きく崩すことはないと考えています。
・食事:定期的に水分補給をして、野菜を中心とした食事を心がけて、しっかり噛んでゆっくり食べ、お酒はほどほどにしておく。
・運動:朝と夕方、1時間ほどウォーキングや軽くランニングをして、できたら週に1回は1時間ほど泳ぐ。
座り過ぎはよくないので1時間に1回はストレッチする
・睡眠:夜は11時までには寝て6時には起きる。昼食後は20分ほど昼寝。
ちなみにこれは私がやっていることの一部ですが、
仕事が忙しいからと言い訳をしていたらいつの間にか元の不健康な生活に戻ってしまうので
やらないと気持ちが悪いレベルに習慣化していくことです。
サラリーマンの人より、時間に自由があるひとり起業のほうが仕組み化しやすいと思います。
特に睡眠は大事な投資なので、削らずにちゃんととったほうがパフォーマンスはあがります。夜中に他人のSNSを見るのが一番メンタルに影響が出ます。
「食事」「睡眠」「運動」に気をつけるとともに
「ストレスマネージメント」「健康診断」にも取り組みましょう。
現代の病気のほとんどはストレスがトリガーになっていると個人的には考えていて、
とくに鬱は心の風邪と言われるように、ふとしたきっかけで誰でもなる可能性があります。
自分は心が強いと思っている人でも、人間の心はそんなに強くはできていません。
「ストレス」を「マネージメント」するというのは、
そもそもストレスを感じやすい環境に身を置かないことが基本です。
一発でメンタルをやられるような環境はもちろんのこと、
じわじわとくるストレスは後でボディブローのように効いてきますので、早めに環境を変えるべきです。
たとえ大事な取引先の人であっても、
計画的に距離を置くようにしたほうが長い目で見たら正解です。
あなたの大事な心をお金で売る必要はありません。
「健康診断」はひとり起業でのリスクマネージメントとしては当たり前のことで、
病気でお金も時間も無駄にする前に早期発見することがどれだけメリットがあるのかは誰でもわかることです。
人間ドックに何十万もかけましょうと言ってるわけではなく、
毎年の基礎検診と定期的な胃カメラ、大腸カメラ、その他のがん検診を組み合わせて淡々と行っていけば、病気になるんじゃないかという不安がだいぶ軽くなるはずです。
ひとり起業はマラソンのようなもので、
最初から飛ばしすぎるとバテてしまいます。
ほどよく途中途中で休みながら
たんたんと楽しみながら
ゴールに向かって走っていきましょう。
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