『臨機応変』はとりあえずなんとかするスキル

『臨機応変』の意味
時と場合に応じて、適切な行動や手段をとること。
記事の概要
・不測の事態はしょっちゅう起こる
・『臨機応変』な対応とは
・とりあえず何とかしよう

緊急時に『臨機応変』に対応できる人のイメージは、冷静沈着で、慌てず全体を俯瞰できるといったことではないでしょうか。

でも実はそんなことなくて、とりあえず何とかする力の強い人です。
夏休みの宿題をぎりぎりで片づけられる、一夜漬けでテストにぎりぎり合格するのと、ほぼ一緒だと思っています。

不測の事態はしょっちゅう起こる

仕事はもちろんのこと、友達との約束であっても、不測の事態はしょっちゅう起こっていますよね。コミュニケーション不足で、伝わっていない、電車が遅れて遅刻したといった場合もあります。

『臨機応変』に対応できるかできないかの前に、「生きていたらほぼ必ず不測の事態は起こる」くらいの心積もりはしておくと、無駄にストレスを抱えずに済みますよ。

『臨機応変』な対応とは

臨機応変に対応するための基本的な流れは次の3ステップだけです。

1.現在の状況を把握する。
2.自分ができることを把握する。
3.考えすぎずに実行する。

例えば、「お客さんのところにプレゼンをしに出掛けたのに、パソコンを忘れた」という場合を想定して、それぞれ説明していきますね。
パソコンを忘れたのは自宅でも、電車での網棚でもいいですが、プレゼンまでに調達するのは難しいとします。

1.現在の状況を把握する。
大切なのは、何が一番問題かを確認することです。臨機応変な対応を求められるのは緊急の場合が多く、そんなに考えている時間はありません。
まずは水を飲むでもよいので落ち着いて、何が解決すればいいかを見極めましょう。反射的に行動しないこともポイントです。

例に当てはめて考えると、「パソコンを忘れた」が問題だととらえてしまうと、「どうやってパソコンを回収するか」の方向で考えてしまいます。パソコン自体も大切ですが、一番問題なのは、「プレゼンができないかもしれない」ことですよね。

2.自分ができることを把握する。
解決するべきことがわかったら、解決案を出す前に自分が何ができるかを考えましょう。『臨機応変』のコツは、自分のできること・できないことを把握しておくことです。できないことをやろうとすると、ただでさえ落ち着きづらい事態なのに、余計に落ち着かなくなって、失敗します。自分の土俵でなんとかできる方法を探しましょう。

例を考えると、「プレゼンができないかもしれない」のであれば、どうしたらプレゼンができるかを考えます。プレゼン内容が頭に入っているならば、ホワイトボードに書きながら説明する方法もありますよね。資料がないと厳しければ、別の人に類似資料を送ってもらったり、どうしても無理であれば、先方に日を改めてもらうことも検討しなければいけませんよね。

3.考えすぎずに実行する。
方法が決まったら、考えすぎずにその方法を磨きこむことに集中しましょう。ほかの方法がいいかな、といったように悩んでいる暇はありませんし、対応は早いほどいいです。自分の選択に自信を持つしかないです。

例に当てはめると、パソコンはないけど、内容はだいたい頭に入っているから、ホワイトボードでプレゼンをするという方法に決めたとします。次に、ホワイトボードに書いていくことを、手帳にメモしておくとよりスムーズにプレゼンできますよね。あたかも最初からホワイトボードでやる予定だったかのように振る舞いながら発表できれば、完璧な『臨機応変』と言えそうですね。後日パソコンで資料を送ってもいいかもしれません。

とりあえず何とかしよう

緊急時に『臨機応変』に対応するとき、完璧な対応はいらないです。とりあえず場を収めるためには、問題のツボを押さえることが一番大切です。

問題発見のためには、とにもかくにも落ち着くことが大切ですので、10秒だけ目を瞑るなり、水を飲むなり、自分ルールを決めておくといいですよ。

また、緊急でない「臨機応変に対応していくプロジェクト」というような場合もありますよね。これも基本の3ステップは同じだと思っていて、「1.とりあえず一番大切なことを、2.今できる範囲で実行するための方法を考えて、3.素早く実行に移し続ける」だけです。

明日、トラブルが起きても、『臨機応変』に対応していきましょう。

ではでは、今日もお疲れ様です。


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