見出し画像

明日香へ

あすか きみは風に舞う花
夢見る 虹の雫
春のまどろみの中で
黄昏の霧の中で
きみを愛した

つかまえたくて
つかまえたくても
きみは いつも僕の腕からすり抜けて
風のように きらめいて
少女の眼でみつめている

愛している
なんて言ったら笑うかな
好きって言ったら
ふーんて言いそな
きみの頬に触れる指のやさしさで
春色の風もとまどっているよ