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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー


当方、リアルタイムのファミコン世代としてマリオはプレイしていたし、大人になって子供ができてからは、彼とゲームセンターに出かけてはマリオカートをプレイしたりしてきた。その程度のユルいマリオファンではあるが、劇中の様々な小ネタには「あ〜、コレあるある!」とノスタルジーを刺激されながら鑑賞することができた。

デフォルメされたゲーム世界ではキャラクターがビュンビュン走ったりピョンピョン跳ねたり、敵をポヨ〜ンと叩いたりするものだが、それを現実世界のスケールに置き換えると、とんでもなく激しいスピードやジャンプやパンチになる。そのことが徹底的に可視化されていて面白かった。これは「映像」というメディアを用いた、「ゲーム論」「ゲーム批評」でもある。

視覚的に、二次元のゲーム画面がスペクタクル映像に置き換えられているのに対応して、サウンド的には、オリジナルのゲーム音楽が重厚なオーケストラに編曲されて要所要所に使われている。ゲームのファンなら胸が熱くなるだろう。

音楽と言えば、ピーチ姫が自分のバイクに「さあ乗って! (Take on me!)」 とマリオたちを乗せる場面で、A-haテイク・オン・ミーが流れ出す演出にも笑った。

(2023.5.22)
http://www.wonosatoru.com


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