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美濃加茂茶舗は独立します

2019年2月の店舗オープンから約1年。美濃加茂茶舗は、株式会社 IDENTITYからスピンアウト(独立)し、現店長の伊藤が代表を務める新会社のブランドとして新たな一歩を踏み出します。

ご存知ない人が多いと思うので改めてご説明すると、美濃加茂茶舗は今まで株式会社 IDENTITYの自社事業の一つとして存在していました。
IDENTITY社との関係や美濃加茂茶舗立ち上げの経緯についてはこちらのnoteをご参照ください。

一年間の営業を経てこの度独立することになりましたので、今日は独立に至った経緯と、新会社設立に込めた想いをお伝えできればと思います。

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美濃加茂茶舗という日本茶ブランドは、2018年に誕生し、2019年2月に岐阜県美濃加茂市に店舗をオープンさせ本格始動しました。

店舗営業に加え、素敵なご飯とモノと音楽が集まるフェス『森、道、市場2019』』や、雑誌VOGUE主催の「FASHION'S NIGHT OUT(FNO)」とコラボ開催したD2Cブランドのイベント『246st MARKET』、クラフトブランドが集まった『LEXUS SUV CRAFTED MARCHE』など、日本茶ブランドがこれまであまり出店してこなかった場所へも積極的に出店。また、小規模ながら日本茶ワークショップも毎月開催するなど、今までお茶に触れる機会が少なかった方達にも日本茶の魅力を伝えられる取り組みをしてきました。

ただ、そういった取り組みを続けるうちに、自分たちは日本茶業界にどれくらい貢献できているのだろうかと考えるようになりました。そして、もっと日本茶業全体の課題解決に取り組み、より良い茶業の未来を作りたいという気持ちが強くなっていきました。

そのためには、運営母体であるIDENTITY社の一事業ではなく、僕を代表とした新会社を設立し、外部資本を入れるなどして、日本茶専門の会社として課題解決に向けたチャレンジをする必要があると判断しました。

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「日本茶の可能性を拓く」

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茶の喫茶に関する最初の記述から約1200年。
お茶はいつの時代においても人々の生活に寄り添い、暮らしに豊かにしてきました。

産地や品種、栽培方法や製造方法、淹れ方の違いによって味や香りに個性が感じられるのが日本茶の魅力のひとつです。そして近年、生産技術の進歩や新しい品種の開発が進んだことで、ブレンド主体だった日本茶市場にもシングルオリジン(単一品種)の商品が増えるなど、多くの人がコーヒーやワインのようにその個性を楽しめるようになってきています
でも、日本茶のポテンシャルはまだまだこんなものじゃないと思っています。
今後私たちは、茶の本質的な魅力を探り、新しさを提案することで価値を高め、「日本茶の可能性を拓く」ことをビジョンとしていきます。

ただ、そのビジョンの実現には、茶葉の取引価格が年々下落していることや、それに伴い持続可能な生産が難しく、「放棄茶園」が増加している問題など、解決しなければいけない課題もたくさんあります。
生産体制が確保されなければ、私たちが目指す新しい《日本茶のある暮らし》は近い将来無くなってしまうかもしれません。

自分たちだけで全ての課題を解決できるわけではありませんが、日本茶インストラクターである僕や日本トップクラスの技術をもった茶師をチームに加えた私たちだからこそ取り組める課題もあることを確信しています。

古くから続いてきたお茶の文化とそれを支える茶業界に可能な限り貢献すること。
その結果として、たくさんの人に日本茶を楽しめる暮らしを届けること。
今回の独立は、この想いを実現するための僕なりの”覚悟"です。引き続き応援のほど、よろしくお願いします!


最後まで読んで頂きましてありがとうございました!