伊藤 尚哉(naoya ito)

美濃加茂茶舗の店長(@minocamo_chaho)/日本茶インストラクター19期(認…

伊藤 尚哉(naoya ito)

美濃加茂茶舗の店長(@minocamo_chaho)/日本茶インストラクター19期(認定番号:19-4318)/全国茶審査技術競技大会2段

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  • 美濃加茂茶舗

  • 日常に、小休止を。

    淹れたお茶と日常。 ----------------- 慌ただしい毎日の中で 気づけばずっと「ON」になっていませんか。 ほんの数分の「小」休止が、次に進む原動力になります。 美濃加茂茶舗が提案するのは大きな休みではなく、ON/OFFを切り替えるための「小」休止。 お茶は、現代人がうまく休むための道具です。 -----------------

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日本茶の魅力に没頭し、サラリーマンを辞めて4年が経ちました。

「昔と同じ品質のお茶を作っているのに、取引価格は半額以下」 「息子にはこんな苦労させたくないから、自分の代で終わりだと思っています」 今から4年ほど前。あるお茶の生産者のもとを訪ねた際に言われた言葉です。 当時は「やっぱりお茶業界ってあまり景気が良くないのかな…?」くらいにしか思っていませんでしたが、その後、何人もの茶業者から同じような話を聞かされていくうちに日本茶業界全体をとり巻く問題に意識を向けるようになり、自分がその問題を解決したいと思うようになりました。 お茶の仕

    • お茶と最中で小休止、「ちゃわん最中」とお茶のセット『春の灯り』

      お茶と最中で小休止3/27(月)8:00より、美濃加茂茶舗のオンラインストアで、佐賀県有田町のまちづくり団体、「灯す屋」が手がける「ちゃわん最中」と、美濃加茂茶舗のお茶のセット『春の灯(あか)り』の予約販売を行います。 ちゃわん最中とは?有田焼の窯元さんや商社さんが出張の際に持っていくなど、佐賀・有田の地で、お土産として町の人々に愛されていた銘菓「茶わん最中」。 二十数年前にこの銘菓を製造・販売していたお菓子屋さんが、惜しまれつつも閉店したのと同時に姿を消してしまいました

      • 美濃加茂茶舗の「萎凋煎茶」がリニューアルしました!

        収穫した茶葉を一晩寝かし、微発酵させることで生まれる、華やかな香りが個性的な「萎凋(いちょう)煎茶」。 オンラインストアのみならず、イベント出店の際にも人気のお茶ですが、この度、リニューアルいたします! 今回のnoteでは、リニューアルに至る経緯や、変更後の特徴などについてご紹介していきます。 生産年の違う「萎凋煎茶」に変わります 美濃加茂茶舗のオンラインストアの商品ページにもあるように、これまで販売していた「萎凋煎茶」は、岐阜県東白川村にある生産工場で4年間冷凍貯蔵し

        • 0〜100℃どの温度でも淹れられるお茶

          お茶の淹れ方にルールはない よく「お茶(緑茶)って熱湯で淹れてはダメなんでしょ?」と聞かれることが多いですが、そんなことはないんです。 一般的な「煎茶」の場合、70〜80℃くらいのお湯で、待ち時間1分。がオススメの淹れ方として紹介されていることが多いですが、あくまでも"オススメ"です。 美濃加茂茶舗の「煎茶」もオススメの淹れ方を、[180ml、80℃、5g、1分]としています。 なぜオススメの淹れ方が「80℃」なのか(持論) 日本茶には、渋み、苦み、旨み、甘みなどの味

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          心向樹「和紅茶 べにふうき」

          心向樹「和紅茶 べにふうき」 紅茶用品種「べにふうき」 渋みが少なく、すっきりとした甘さが際立ち、清涼感のある後味が印象的でした。 心向樹さんはとにかくラインナップが豊富で、同じ茶種、品種でもグレードが分けられているし、珍しいお茶をたくさん取り扱われているから、オンラインストアを見ているだけでも楽しい。 2022/11/23 「自分はあと何年生きれるのだろう」と、ふと思った。 父も祖父も短命だったから、自分も40代のうちにお亡くなりになる気がしている。 VUCAと言わ

          心向樹「和紅茶 べにふうき」

          宮崎茶房「有機 熟成三年番茶」

          宮崎茶房 有機 熟成三年番茶 昭和58年から農薬を一切使用せず、有機肥料のみを施したお茶づくりを長年続けている宮崎茶房。 釜炒り茶、紅茶、烏龍茶など様々な種類、品種のお茶を生産しており、品評会などで数々の受賞歴がある。 「有機 熟成三年番茶」は、夏から秋にかけて収穫された茶葉を低温熟成してから、平窯に薪火を焚いて手炒りで仕上げた番茶。 香ばしい焙煎香と仄かな甘み、さっぱりとした後味が特徴。 苦味がほとんどなく、多少大雑把に淹れても飲みづらくなることはないので初心者でも

          宮崎茶房「有機 熟成三年番茶」

          足久保ティーワークス 摩利支

          足久保ティーワークス 摩利支 "静岡茶発祥の地と言われ、約800年の歴史がある足久保茶。地域の茶農家が集まった、共同工場が運営する、足久保ティーワークスで昨年販売されていた「摩利支(まりし)」という品種の深蒸し茶。 摩利支は「やえほ」という品種の自然交雑実生の中から選抜し育成され1996年に品種登録された希少品種。 深蒸し茶らしいまったりとした厚みのある味わいもありつつ、想像以上に清涼感のある味わい。 渋みが少なく、透明感のある甘みが特徴。 しっかりとした旨味もあるけ

          足久保ティーワークス 摩利支

          丸八製茶場「深炒り焙茶 BOTTO!」

          丸八製茶場 深炒り焙茶 BOTTO! 丸八製茶場の看板商品で浅煎りで仕上げた「献上加賀棒茶」と比較すると甘みは少ないけど、香ばしさと厚みのある味わいが特徴。 苦味を感じるほどの深煎りじゃないので、ある程度大雑把に淹れても美味しく飲めるのもよい。 熱湯でサッと淹れるのがおすすめ。 2022/11/07 今日一歩も外に出てない。 ここ最近は粛々とデスクワークをこなす日々。 土日もほとんど外出していないので深刻な運動不足。 来週、久しぶりにフットサルやるから、試運転

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          chagama「蔵出し煎茶 (強火・弱火)」

          chagama「蔵出し煎茶 (強火・弱火)」 明治10年創業、マルモ森商店の直営店chagamaさんの、春に収穫されたお茶を低温貯蔵し熟成させてから焙煎した「蔵出し煎茶(強火・弱火)」 焙煎温度の違いによる、香りと味わいの違いを楽しめる季節限定のお茶。 蔵出し煎茶(強火) 香ばしい香りと、厚みのある味わいが特徴。 やや少なめの茶葉を熱湯で淹れて、香ばしい香りの特徴を引き出す淹れ方が好き。 冷茶の場合は、茶葉の量を増やして濃いめに淹れてオンザロックかな。 蔵出し煎茶

          chagama「蔵出し煎茶 (強火・弱火)」

          「日本茶インストラクターが選ぶ月替りのお茶の定期便」は、東白川村と他産地の組み合わせでお届けしていきます!

          今年の茶葉の定期便は、東白川村と全国各地のお茶の二本立て日本茶インストラクターが選ぶ月替りのお茶の定期便では、これまで主に美濃加茂茶舗の生産地である岐阜県東白川村のお茶の特徴を知っていただける内容をお届けしてきましたが、今年は、東白川村をきかっけにお茶の「産地」に目を向けていただければと考え、毎月さまざまな産地のお茶もご紹介していきます! 岐阜県東白川村で栽培された美濃加茂茶舗のお茶と、東白川村以外の全国各地のお茶の二本立てをお楽しみください。 お茶を楽しむ切り口はたくさ

          「日本茶インストラクターが選ぶ月替りのお茶の定期便」は、東白川村と他産地の組み合わせでお届けしていきます!

          「ティーバッグタイプの定期便」1月号は、『ほうじ茶 一番茶』

          ティーバッグの日本茶で、いい「一区切り」の習慣を手軽に始めませんか?美濃加茂茶舗の定番商品「煎茶/ほうじ茶/和紅茶」ティーバッグタイプのお茶を月替わりでお届けする、送料無料の定期便。 1月31日に発送する1月号のお茶は、「ほうじ茶 一番茶(ティーバッグ)」 美濃加茂茶舗の「ほうじ茶 一番茶」美濃加茂茶舗の「ほうじ茶 一番茶」は、一般的にはほうじ茶の原料にすることが少ない春に収穫される一番茶のみを贅沢に使用しています。  一年間低温貯蔵した茶葉を直火焙煎によりじっくりと深煎

          「ティーバッグタイプの定期便」1月号は、『ほうじ茶 一番茶』

          【卸販売について】美濃加茂茶舗のお茶・茶器のお取り扱いをご検討くださる法人さまへ

          こんにちは、日本茶ブランド「美濃加茂茶舗」を展開する株式会社 茶淹(ちゃえん)代表の伊藤です。 この記事は、美濃加茂茶舗のお茶・茶器製品のお取り扱いをご検討くださるお客様へのご案内になります。 美濃加茂茶舗では、オンラインストアやイベント出店だけでなく、法人様向けの卸販売のご提案も行なっています。 ▼詳細はHP内「ForBusiness」ページへ 茶葉や茶器の卸販売美濃加茂茶舗のオンラインストアで販売している茶葉や茶器は、セレクトショップや飲食店、国内外のオンラインス

          【卸販売について】美濃加茂茶舗のお茶・茶器のお取り扱いをご検討くださる法人さまへ

          かんたんなゆめ×美濃加茂茶舗が贈る「吹き寄せ」と一番茶のセット『冬のゆめ』

          茶と和菓子の季節の便り『冬のゆめ』美濃加茂茶舗のオンラインストアでは、昨年12/27より、日本橋の和菓子屋barかんたんなゆめが手がける和菓子の詰め合わせ「吹き寄せ」と、美濃加茂茶舗の「一番茶」のセット『冬のゆめ』の予約販売を行なっています。 『冬のゆめ』では、美濃加茂茶舗のお茶を使用したお菓子も今回用に仕立てていただいています。 和菓子屋bar かんたんなゆめまるでチーズケーキを思わせる味わいの練り切りや、フルーツやスパイスを使用した和菓子など、独創的な和菓子を手がける

          かんたんなゆめ×美濃加茂茶舗が贈る「吹き寄せ」と一番茶のセット『冬のゆめ』

          新年を彩るお茶として「萎凋荒茶(いちょうあらちゃ)」を選びました。

          日本茶インストラクターが選ぶ月替りのお茶の定期便、2022年1月号は「萎凋荒茶(いちょうあらちゃ)」をお届けします。 「萎凋荒茶」は、美濃加茂茶舗の定番商品「萎凋煎茶」の荒茶。 荒茶とは?荒茶(あらちゃ)とは、茶葉を収穫し、蒸し、揉み、乾燥させるという工程を経て、保存が効く状態に加工した、"仕上げ前の"お茶のことです。(=荒茶工程) これを茶問屋が仕入れ、粉や茎などを篩い分け、火入れ(焙煎)・ブレンド(合組:ごうぐみ)をしたものが「仕上げ茶」です。(=製茶工程) 荒茶は、火

          新年を彩るお茶として「萎凋荒茶(いちょうあらちゃ)」を選びました。

          美濃加茂茶舗の定期便12月号は、「かなやみどり(シングルオリジン)」と「煎茶 一番茶(やぶきたブレンド)」

          美濃加茂茶舗では、茶葉・ティーバッグ(全4コース)・水出し煎茶、3種類の定期便を販売しています。 ※その他、法人様向けのプランもあります。 昨年8月より販売している茶葉の定期便では、美濃加茂茶舗がおすすめするお茶を毎月セレクトしてお届けしていて、通常販売できない限定生産の茶葉や、美濃加茂茶舗のお茶が栽培される岐阜県東白川村以外の産地で生産されたお茶、発売開始前の茶葉を先行でお届けする月もあります。 これまでにお届けした定期便🌿2021年4月号「煎茶×ハーブ」 美濃加茂茶

          美濃加茂茶舗の定期便12月号は、「かなやみどり(シングルオリジン)」と「煎茶 一番茶(やぶきたブレンド)」

          お茶は「味」だけじゃなくて「香り」も愉しい。

          お茶の生育地で大まかに種類分けする時、「山のお茶」「里のお茶」と呼ぶことがあります。 お茶は育つ環境によって、味と香りが変わります。茶園の管理によってうまみ成分を増やすことができるのですが、さわやかな香りなど環境に依存する要素もあります。 ブレケル・オスカル著「僕が恋した日本茶のこと」−山のお茶と里のお茶 (40) 茶業に携わるようになった頃は、うま味や渋みといったお茶の「味」ばかりに気にして飲んでいたけど、この本を読んで以来、様々な産地のお茶を取り寄せては、産地や製法に

          お茶は「味」だけじゃなくて「香り」も愉しい。