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ゲームプランナーに本音を聞く「好きを仕事にして、嫌いにならない?」

世間には、「好きなことを仕事にできて幸せだ」という意見もあれば、「好きなことを仕事にするべきではない」、という意見もあります。そんな話題がある中で、好きなことを仕事にしたゲームプランナー職のメンバーに、広報が徹底取材!

「好きを仕事にして、嫌いにならない?」の回答から見える仕事観や、ゲームプランナーの仕事内容について深堀りしていきます。

プロフィールと「好き」の紹介

【プロフィール】
ユニバーサルゲーム事業部/ゲームプランナー(以下、プランナー)/2019年中途入社
Deguchiさん(以下、Deguchi)

学生時代は、レンタルDVDショップで5〜6年勤務。
2019年にプランナーとしてワンダープラネットに入社。クエスト制作にメインで携わる。その後、テキスト制作(​​キャラクターのネーミング、クエスト内で発するセリフなど)や企画制作の一部に携わりながら、クエスト制作リードを担当。2021年11月より運営ディレクターを担当。

【好きなこと】
楽しそうでワクワクさせてくれて、未来に希望が持てるものが好き。
ゲーム・映画・音楽・漫画はもちろん好きですし、少し変わったところだとバーチャルYouTuberもよく見てました。

最近はゲームセンターのクレーンゲームにハマってます。取れそうで取れない、それでも人を熱中させるための仕組みが、とても良く考えられていて、筐体の仕様を調べるだけでも結構楽しいです。実際に景品が貰えるのも達成感がありますね。

あと、上手くはないですが、イラストなどの創作活動も好きです。
コミックマーケットのような即売会へ行くと、クリエイターの方々の熱量が肌で感じられて好きです。

【回答と理由】「好きを仕事にして、嫌いにならない?」

ーーさっそくですが、本題について聞かせてください。
ズバリ。好きを仕事にして、嫌いにならないですか?

Deguchi:はい。今のところ、嫌いにはなってないですね。
やりたくないなとか嫌いだなと思ったらやれない、正直なタイプなので(笑) 
自分が心からやりたいなと思えるからこそ、今この仕事をしています。

仕事なので、全部が全部「楽しいこと」だけではないですが、
何か苦しいことがあったとしても、大抵「自分の実力不足」に起因することが多いからですかね。
あくまで、悪かったのは自分なので「好き」なものが悪い訳ではない…といった感じです。

ユーザーさんに迷惑がかかる失敗だと、申し訳なさから落ち込むこともあります。
でも、失敗しても、改善して立ち向かっていくしかない。ただ落ち込んでいても良くはならないので、切り替えて「次こそは、絶対楽しんでもらおう!」と思うケースが多いです。

【きっかけ】自分が幸せ&満足できそうな仕事を考えたら、ゲームしかなかった

ーー「好き」を仕事にしようとした、きっかけはありましたか?

Deguchi:学生時代にはそこまで考えてなかったですが、今思い返すと「これでしか幸せになれなさそう」だったから、という理由が一番大きいと思います。

というのも、昔からゲームは好きでしたが、仕事にできるとは思っていなかったんです。
「もっと面白くて、頭の良い人たちだけが良いゲームをつくれるのだから、自分には無理だ」と勝手に思い込んでいました。なので、安定したイメージのある公務員や医療系の仕事に就くつもりでした。

しかし、実際に「いよいよ働くぞ!」となった大学の時に、インターンで働かせてもらえるタイミングがあったのですが、びっくりするほどワクワクしなかった。安定していそう、というイメージだけで臨んだからですかね。もちろんこれは自分に限ってのことですが、これから先その仕事で満足しているイメージができませんでした。

そこで、自分が幸せになれそう・満足できそうな仕事ってなんだろう…と考えたら、ゲームしかなかったんですよね。
現在は、好きなゲームをつくる仕事に就くことができて、「幸せな環境にいるなぁ」と思っています。

「好き」を仕事にして味わった挫折の乗り越え方

ーープランナーとして、「好き」を仕事にしてみて、実際どうですか?

Deguchi:ワンプラでは、「やりたい!」という気持ちがあれば、色々挑戦させてもらえるので「色々やってみたい!」という性格に合っていて、とても楽しい仕事だなぁと思っています。

ただ、プランナーになりたての頃は、技術的な面でかなり苦戦しました。
とはいえ、はじめは誰もが未経験ですし、私の場合はできないことができるようになる過程も、結構楽しめていたかなと思います。

「運営型スマホゲーム」では、1〜2週間に一度、イベント施策をおこなうケースが多いです。つまり、泣いても笑っても、1〜2週間に一度はユーザーさんの元へ成果物を公開し、ユーザーさんからの評価を受けることになります。そして、次の施策のためにPDCAを高速で回します。個人の頑張り次第で、とても早く成長することもできます。

「やる気があれば、様々なスキルを身につけたり、磨ける」職業なので、今の今まで飽きずに続けられているなぁ、と思いますね。

【乗り越えた挫折】タスクを必要以上に抱え込んだ結果、爆発四散(※)した

ーー「プランナーになりたての頃は、苦戦した」とおっしゃっていますが、具体的にどういった苦労があったのでしょうか?また苦労や挫折をどう乗り越えたのか、ぜひDeguchiさんの成長過程について聞いてみたいです。

Deguchi:はじめの頃は「挑戦したいこと」や「やりたいこと」が多く、あれやこれやとタスクを引き受けてしまいがちでした。
その結果、短期間に大量のタスクを抱え込み、どう考えても期限内に仕事が終わらない状況に陥ってしまったことがあります。

結局、自分のタスクを他の方に巻き取ってもらって事なきを得ました。その時の無力感は今でも覚えています。あまりに惨めで涙が出てきましたし、心が折れて会社を辞めそうになりました(笑)

ゲーム運営をおこなっていると「あれもやりたい!これもやりたい!」と思うケースが多々ありますが、自分やメンバーが対応できる許容量(キャパシティ)を把握して、実施する/しないの判断することが重要なんだと学びました。

最近も、割とキャパシティの限界スレスレで活動している節はありますが(笑)
どうにもならない状況に陥る前に、一緒に働くメンバーにヘルプを求められるようにはなったので、進歩はしているのかなと思います。

※爆発四散とは
一般的には、何かが爆発そして様々な方向へ飛び散る(四散)こと。
『ニンジャスレイヤー』の用語(忍殺語)では、作内のニンジャが死亡するときに起こる現象である。

引用:「ピクシブ百科事典」

「好き」を仕事にした中でやりがいを感じること

ーー色々乗り越えてきたからこそ、今の運営ディレクターとしてのDeguchiさんがあるんですね(感動)プランナーの仕事で、例えば「これが自分のやってる仕事かぁ…いい仕事だなぁ。」と、実感した体験ってありますか?

Deguchi:チームに入って、最初の方に携わった仕事が「クエスト(バトル部分)をつくること」だったんです。クエスト制作は、ユーザーさんからフィードバックを得ることが比較的難しい業務でして、SNS上で検索をかけても、ほとんど反応なし。たまに難易度に対する言及があるくらいで、「楽しい!」と言っていただけることが少なかったんですよね…。

でも、つくり始めて3ヶ月ぐらい経った時に「このクエストが面白かった!」というユーザーさんのツイートを見かけて、とても嬉しかったのを覚えています。
嬉しすぎて、いいねは押しましたし、スクリーンショットも撮りました(笑)
やっぱり、自分がつくったものでユーザーさんが楽しんでくれたと思うと嬉しいですね。

現在、運営ディレクターになってからは、細かい部分の制作に関わることは少し減りましたが、
ユーザーさんに楽しんでいただいた結果として、「プロダクト毎の数値目標」の達成に、新たなやりがいを見つけて仕事を楽しんでいます。

これからプランナーを目指したい方へメッセージ

ーーたくさんお話を聞かせてくださってありがとうございます。最後にこれからプランナーを目指してみたい!という方に向けて、Deguchiさんからメッセージをお願いします。

プランナーの仕事は・・・
自分の考えた企画で、ユーザーさんが楽しんでくれた時、最高の成功体験が得られる仕事です。

Deguchi:今回は「好きを仕事にして、嫌いにならない?」というテーマでしたので、苦労や挫折の出来事や乗り越え方など重たい思い出を話しましたが、本来、プランナーはとても魅力的な職業だと思っています。

私がこれまで働いてきた中で、役に立っていると考える「思考法」や「価値観」を一部紹介させていただきます。プランナーに興味がある方の参考となれば幸いです。

①プランナーは企画職の為、「アイデアを出す力」が最重要だと思われがちですが、「論理的思考」の方が重要
達成したい目的を定めて、それを実現する為の手段を逆算して考える。これを常に意識して行動します。論理的な根拠が土台として存在しないアイデアは、デタラメな妄想と大差ありません。

②プランナーは企画すること、つまり「考えること」が仕事ですが、「他の人よりも、さらに深くまで考えること」が必要
思考を深める方法ですが、全ての物事に対して「本当にそれは正しいのか?」と疑問を投げかけてみてください。疑問を投げかけ続けた先に行き着いた答えは、他の人よりも深い思考になっているはずです。私の場合は、リリース直前まで「本当にこの内容でいいのか?」と考え続けることで、企画の精度を上げるのに役立っています。

最後に

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
「好きを仕事にして、嫌いにならないの?」と、不安を持っている方にこの記事が届くといいなと思っています。憧れの職業に就きたい方、好きだけど仕事にしてもいいのか迷ってしまっている方へ、ひとつの参考になれば嬉しいです。

Deguchiさんの回答から感じられる仕事観や、本記事の内容がプランナーの仕事内容の理解を上げられたり、魅力を伝えられるお手伝いができていたら幸いです。

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▼ワンプラ公式noteをご覧になる方は、まずはこのnoteから。


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