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【教育】好き→知りたい でなく 知る→好き

こんにちはー!20代の高校教師わやです。

今日は一日共通テスト後の三者面談の振替休日で、今はカフェにいてゆったりと時間を過ごしています。

昨日は今年度最後の授業がありました。生物基礎です。最後の締めの言葉みたいなことをさらっと話したのですが、「たくさん自然を観察して豊かな感性を身に付けてね、例えば僕は鳥がちょっと好きなんだけど、季節が変わるとやってくる鳥も変化して面白いんだよ、でも、意識しないとなかなか気づかないよね」みたいなことを喋っていて、その後から「僕は鳥がちょっと好き」というフレーズが自分の中で反芻しています。

いや、僕は別に鳥なんてそんなに好きじゃなかったんですよ、元々は。で、これまでも自分で鳥が好きなんて思ったこともなかったのですが、口をついたんです。

実は昨年度までは生物部の副顧問として、野鳥観察を行っていました。僕自身は全く詳しくなかったのですが、顧問の先生が詳しく、毎週同じ場所を1年間観察し続けていました。
その中で、今まで鳴き声だけは知っていたけど名称は知らない鳥や、そもそもこんなのいたの?みたいな鳥まで、いろんなことを知りました。

今年度から勤務校が変わり、野鳥観察はしなくなったのですが、外を歩いていると、つい鳥を追いかけてしまうようになりました。興味があるんです。

あ〜、僕は鳥が好きになっていたのか、知らない間に。

野鳥観察で分かったことは、まずたくさん種類がいること、季節によって飛来する鳥は変わること、好きな場所が種類ごとに違うこと、よく争うこと、カッコ良かったり、可愛かったりすることなど。

当たり前なんですが、どれも同じじゃないということです。鳥と一括りにするには惜しい魅力があることを知りました。だから興味を持ち、好きになりました。

教育には、僕が野鳥観察で鳥を好きになったのと同じような効果を持たせられると思います。

今は「好き」を仕事にする時代、ではその「好き」はどうやって見つけよう?高校までは、授業で「好き」を見つける手伝いができないでしょうか?
国社数理英保体芸家情と、あらゆる分野が網羅されてカリキュラムが展開されています。受験や教科書終わらせるといった無味乾燥なものではなく、「好き」探しの場として、それぞれの専門家が授業を展開すれば、学校はもっと面白いトコロになりませんか?

「好きだから知りたくなる」、当然その通りだと思います。しかし、その前には、「知ったから好きになる」、というステップがあるんだと思います。授業は知識の押し付けでなく、好きの選択肢を広げるものになれば良いなと思いました。

それでは今日はこの辺で!

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