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明日の種をまく 017_20230918

敬老の日

うちの義祖母は96歳である。
私は自宅介護のため、夫の実家に週3回通っている。
金曜日はパートタイムをお休みし、義祖母と二人で昼食を食べる。
この時間が結構好きだ。
いろんな話をする。

義祖母はニュースに詳しい。
どこどこで災害があったらしい、こんな酷い事件があった、総理大臣は今どこどこの国にいるそうだ、今度こんな人が大臣になったらしい・・・などなど。
相撲の話、野球の話、感染者の増減。

「それで、最近はどうだ?学校は楽しいか?」
「簿記の試験はどうだ?勉強頑張んなさい」
「おらが50歳の時は一番働いていたなぁ。うぉんのすけは、まだまだ若い。体に気をつけて頑張るんだよ」

私はばあちゃんとの時間が大好きだ。
昔の話を聞くのも好きだし、ただただ一緒にいるだけで気持ちが落ち着く。

私はばあちゃんの半分しか生きていない。
大先輩である。
ばあちゃんの年齢まで生きるのに、これまで生きてきた時間と同じだけの時間を過ごすのか。まだまだ先は長いなぁ。

夫いわく、義祖母は私が一緒にいるだけで精神が安定しているように見えるとのこと。
義母と二人だけで過ごさせるとお互いにストレスがたまるらしい。
義祖母と義母の攻防戦が続いている。私を巡っての争奪戦だ。
どちらがうぉんのすけに認められるか。
なんだ、それ?

義祖母と一緒に過ごす時間もあと1か月半となった。
後悔のないように、孝行したいと思う。


いやぁ、やっと3日間終わった。
疲れた。
同じ年齢層の先生たちの動きに感心しながら、自分の高齢化にがっかりする。
体力ないし、気力ないし、頭の回転も悪いし。
耳の聞こえも悪いし、遠くのもの近くのものが見えないし。
生徒と一緒にさっさと行動できないし。
とっさの判断もできず、うろたえるし。
大の大人がうろうろうろうろ・・・

前職のあの威厳はどこへやら。
前職場の同僚が今の私のうろたえぶりを見たら驚くだろうな。
現職場の同僚が以前の私の活躍ぶりを耳にしたら疑うだろうな。
おい、別人だぞ、うぉんのすけ!

いやいや、慣れだから。
あの方々は30年近く同じことをやり続けているから当たり前の動きをしているだけ。
むしろ50歳を目の前にして新しいことに挑戦しているうぉんのすけ、偉いぞ!と自分で自分を鼓舞し、なんとか降下する気持ちを抑えている。

明日は仕事がお休み。ちょっと体を休めようかな(笑)


タイトル画像は、仲良くさせていただいているnoterさん温水温(ぬくみず ゆたか)さんの作品です。


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