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ぼくのきもち

そんな目でぼくをみないでよ
なんでみんなぼくのことを笑うんだろ
先生はどうしてぼくを怒るんだろう
ママは時々ぼくにため息をつくんだ

みんな ぼくのことがきらいなのかな
ぼくだってぼくのことよくわからないんだ

うれしいとき 手をパチパチさせちゃうくせがあるんだ
さみしいとき わぁーって大きな声を出しちゃうくせがあるんだ
わからないとき えーっとえーっとってなっちゃって言葉がぜんぜんでてこない

大好きな人に会うとぼくの話をしたくなって 話そうとするけどなぜか怒られる
静かにしなさい 今はそんな時間じゃありません とりあえず落ち着こう
待って待ってーぼくの話を聞いてほしいんだよぉ

ぼくってそんなに嫌われているのかな そう思うとだんだん腹が立ってきた
あいつら絶対にゆるせねぇ ぶっころしてやる
怒ってるぼくの話を誰も聴いてくれない もうぼくなんかぼくなんか

あれ?いま先生は何って言ったんだろ わからない
だまってたらまた怒られた

インスタントフィクションとは自由な発想と気軽なノリで書かれた文章、読書しない人でも遊び感覚で挑戦する。原稿用紙1枚=400字の中で表現、自分の思う「面白い」を入れるのがルール。

youtubeピース又吉直樹「渦」より

「ぼくのきもち」わかってあげようと思って頑張るけれど、全員にはきっとわかってもらえない。
それがもどかしいね。
一緒にかなしくなるね。
みんなが「ぼくのきもち」をわかってくれるといいのになぁ。

みんな ちゃんと気持ちがあるんだけど、それを上手に表現できない
表現を間違えると伝わらなくて ぼくの気持ちはどこかに・・・
ぼく自身がぼくの気持ちを分かっていない時がある 
たとえば寂しい時、悲しい時、ぼくは自分の本当の気持ちに気づけなくて全部怒りにして爆発しちゃう
ぼくは人が話していることが テンポよく理解できない
もう少しゆっくり話してほしい わかるように話してほしい
そしたらもっとみんなとお話できるようになるかもしれない
うーんと考えているとき 誰もぼくを待ってくれない
わからないならわかりませんっていいなさいって言われるんだけれど、わからないことがわからないことだってあるんだ
いつも怒られちゃう 悲しいなぁ

ぼくはぼくの気持ちがわからない


<1年前の”ほのぼの日記”>
今日のインスタントフィクションのアンサーみたいな作品になっている。
偶然!たまたま(笑)

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