明日の種をまく 123_20240118
抱きしめられたい
うちの夫は人に出会うとすぐに握手を求める(政治家かよっ!)
私も同席している場合は、何となくつられて握手をしてしまう。
でも本当はハグの方が好きだ。
外国かぶれかよっ!と言われても気にしない。
私は久しぶりの人に会った時、またいつかねと約束のないお別れをする時、むしょうにハグしたくなる。
たしかにこのハグはオーストラリアで覚えたような気がする。
握手は目と目を合わせるのがなんだか恥ずかしいのだけれど、ハグは抱き着いた瞬間に相手の顔が見えないからなのか、あまり恥ずかしくない。
ハグって挨拶だと言うけれど、やっぱりそこに相手の愛情を感じるものだ。
生徒があんまりカワイイ時、ぎゅーっとしたくなる時あるけれど、それはヤバいので我慢している(笑)。
・・・と、今日は何の話でしょうか。
皆さんは親にハグされた記憶がありますか?
私はたった1度だけ、とても鮮明に覚えています。
あれは多分、私が35歳ぐらいの時です。
最近、家族の話が続いているが、自分で誕生日を祝うのに、必要な儀式なので、お許しいただきたい。
私が35歳というと、当時の母は60歳手前。
今から思うとあれは、母のとても勇気ある行動だったのではないかと思っている。
我々昭和生まれの母と娘は簡単にハグすることはないのではないか?と勝手に思うのは間違いだろうか。
我々が親として子どもにハグするのは時代的にアリなのかもしれない。
最近、姉妹のような母娘が増えている。
現在60歳の母が35歳の娘をぎゅーっと抱きしめることはあるのかもしれないなぁとも思う。
でも、私の場合はとっても特別な出来事だった。
10歳になるまでの子をぎゅーっとするのとは訳が違う。
「ママーだっこ」とか「ママ―ぎゅっとして」が許される年齢ではなくなってから。つまり思春期を終え、大人になり、下手すると親ではない他の誰かとはもうぎゅっとできる年齢、ということを言いたい。
私の場合は母にとても厳しく育てられたので、「母に甘える」ということが上手にできない娘であった。隠し事もたくさんあった。正直に自分の気持ちを伝えたことがほとんどなかった。「こうなんじゃない?」なんて憶測された日には逆ギレ。図星を突かれ、あの何でも見透かされた感が本当に嫌だった。
そんな母が一度だけ感極まって、私をぎゅーっと抱きしめたことがある。
私がたぶん嫁ぐことが決まり、家を出るってなった時だっただろうと思う。あるいは35歳の誕生日だったかもしれない。
外国に離れて住んだ時ですら、それはなかった。きっと帰って来るだろうと思っていたからだと思う。
今回の場合は永久の片道切符。もう二度と私の元には戻ってこないと思ったのだろうか。
どうしようもない感情が、ぎゅーっと抱きしめられた腕とほんわかした胸と寂しそうに小さくなった背中からじんわりと伝わってきた。
どんな風に反応したのか、自分のことはさっぱり覚えていない。
でもあのトイレの前のあの実家の景色だけははっきりと覚えている。
そしてあの時のぬくもりも。
私の人生、もしかしたらあれが全てだったのではないだろうか、と時々思う。
生まれてきた喜びをあの時以上に味わったことがないかもしれない。
悲しいとか嬉しいとか、そんな日常的な感情ではなく、もっと何か、こう特別な。
自分がこの世に存在していることの尊さを一瞬にして味わったようなあの何とも言えない感情。
私はあのギュをもらったから、もうずーっとこうして穏やかに生きているような気さえしてくる。
大袈裟では決してない。
昭和生まれの皆さん、お母さんとギュしましたか。
ちゃんと抱きしめてもらいましたか。
世の中のお母さんたち、ギュはとても特別なものです。
30過ぎた娘さんでも40過ぎた娘さんでもぜひギュしてあげてください。
母のギュは最強なのです。
生まれてきてよかったと思う瞬間。
産んでくれてありがとうと思う瞬間。
私はあの時、一生分の「抱きしめられたい」という感情を満たすことができ、一生分の幸せを味わったような気がしている。
恋人とかだんなとかそういうのとは全然違う感情。
やはり母は最強。
世の中のお母さん、ぜひ娘さんや息子さんをぎゅーっと抱きしめてあげてください。
はぁ?
とか
えっ、何?
とか
ちょ、ちょ、ちょっとーやめてよー恥ずかしい💦
みたいな反応があるかもしれません。
でも、それが「ただのぎゅ~と温かいもの」になって、そのまま愛情が伝わる瞬間がくるのを私は体験しました。
そしてそれを味わった人間はとても幸せです。
あれからもう15年が経とうとも決してあの感覚は忘れていないし、今後一度もそういうことがなかったとしても死ぬまで母に抱きしめられたあの感覚を私は忘れないと思います。
ちなみに、私は毎朝、夫が出かける前にぎゅーってしてます。
そうすると通勤中の交通事故の確率が減るそうです(ホンマかいな)
だんなさんへのぎゅーもオススメです💗
【おまけ】
世の中にはどうしてもお母さんの愛情に恵まれない子どもたちが一定数存在します。
いや、もしかしたら愛情はあるのだけれど、なんらかの形でそれが子どもたちに直接伝わらない問題が存在しています。
どうにもこうにも愛情不足になってしまっている子どもたちのために、「うぉんのすけのぎゅ~」を届けてあげたいなぁと思うのです。
「ぎゅ~プロジェクト」ボランティアをするのが私の夢の一つでもあります。
「みんなのおかあさん」になって「おもいっきり抱きしめてあげたい!」
<1年前の”ほのぼの日記”>
昨年、山田裕貴くんの髪型にあこがれて、計画的にツイストスパイラルパーマかけました!
それがドはまりして、ポニテすたいるのロングヘア―を止め、1年ずっとくるくるパーマやってます!
タイトル画像は、仲良くさせていただいているnoterさん温水温(ぬくみず ゆたか)さんの作品です。
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