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今週のお弁当 2022.1.24-

この週末は初めての燻製にチャレンジしたのだけれど、実はもうひとつ初挑戦のものを作っていた。先週ずっと帰宅が遅く、ろくすっぽ台所に立てなかった欲求不満で火照る肉体を鎮めようという、乙女心のあらはれである。

ま、とは言えそこはめんどく星人のわたくし。特段手間隙のかかるものを作れるわけもなく、ただただ特売肉の塊を煮込んだだけであります。


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というわけで、人生初の豚肉緊縛にも果敢に挑んでみたのだけれど、この下処理に悪戦苦闘しながら、つくづく亀甲縛りが匠の技なのだと心の底から震えたね。いや亀甲縛ったことも縛られたこともないし今後もどちらの予定もないし、写真や映像でしか見たことありませんけども……あれはもう芸術の領域でありますねえ。どれだけの鍛練を積めば、あんな複雑でうつくしい紋様が描けるようになるのだろう。


さてさて今週のお弁当は、

・チャーシュー丼

・味玉

・小松菜とじゃこの煮びたし

・ツナ入りにんじんしりしり、カレー風味

以上4品。はい、昨日はチャーシュー作りに初挑戦しました!


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なんという肉々しさ。


これはもう、デスクワークで1日机にへばりついているアラフォー女が摂取していい弁当の領域を越えているのでは……?


ごっついお肉を煮込む作業は大好き(なぜならアクが出るから)なくせに、今まで作ったことがなかったチャーシュー。チャーシューってのはおんもで食べるもの、もしくはおんもで買ってくるものという認識しかなかった。圧力鍋なんぞという玄人向け高級調理器具も持っておりませんしね……。でも先日弟(餃子が作れる方)から、「いや簡単簡単、肉の塊ジューして調味料にドボンしてガーッて煮てジルに漬け込むだけだから」と教えてもらったので、それならば、と腕まくりをしてみた次第。


偉大なる支配者にして肉のユートピア・ロピアで買ってきた豚肩ロース肉(100g79円・底値)を貴族のラップでピチットしてしばらく冷蔵庫で寝かせ、これを麻糸で緊縛する。油を敷いたフライパンで全面焼き目がつくまでジューしたら、我が家でいちばんでかい鍋に水・料理酒・しょうゆ・みりん・砂糖・はちみつ、そしてしょうがの薄切りを入れて煮立て、その中にドボン。あとはアクを取りながら1時間程度じっくり煮て、火を止めたらジルに漬けたまま放置。半日くらい味を馴染ませたところで引き上げて、緊縛をほどいてからカットした。

あ、ちなみに豚肉と共に茹でたまごもドボンしておいた。お肉を引き上げる頃には、立派な味玉が爆誕するって塩梅だ。

お肉を引き上げた後のジルは、強火でぶいぶい煽りまくってとろりとするまで煮詰めて、これをチャーシューのタレとして流用している。今朝はチンしたごはんの上にカットチャーシューを並べて、その上からタレをたっぷりかけておいた。


調味料とか目分量で適当に作ったのだけれど、じっくりゆっくり煮込み、たっぷりのジルに長時間泳がせていた甲斐あって、しっとりやわらかで味しみっしみのお肉がどちゃくそめちゃんこおーいしーい!豚肉そのものの旨みにぴたりと寄り添う甘辛味……テッパンですな。間違いのない組み合わせだ。分厚く切った、というか分厚くしか切れなかった頼もしい厚みも食べごたえ抜群。甘辛タレのしみこんだごはんも控えめに言って最高of最高。

味玉もおいしかったけれど、もうちょい味しみしみ色にしたかったなあ。今度はジルを少し煮詰めてから漬け込んでみようかな。お酢を入れてみても面白いかも。


メインががっつりこってりなので、副菜二種はさっぱり野菜系で。くせのある青菜とじゃこの組み合わせ、これもまた最高だ。じゃこから本当にいい出汁が出るので、味つけは料理酒と醤油のみで充分。普段は砂糖やみりんも入れるのだけれど、今回はメインが甘辛口なので、しょっぱい系を目指してみた。

にんじんしりしりも、いつもならば砂糖醤油の甘じょっぱ味にするのだけれど……というか、手癖のままに作っていて砂糖を入れてしまったのだけれど、「あっ!これじゃあ甘じょっぱ系おかずがかぶるじゃん!」と気づき、リカバリー策としてカレー粉を投入してみた。思い付きによる完全なるやっつけ仕事だけれど、こういうのが意外とハマったりするもんだから、台所に立つのが辞められねえのだ。そうだな、例えるならば町のお蕎麦屋さんで出てくるカレーうどんみたいな味に仕上がった。和風出汁にほんのりカレーの風味が効いていて、にんじんの甘みも引き立てられて、なかなかにおいしい。いつものおかずにちょっとひと捻り効かせたい時用に覚えておこう。


チャーシューは、今週も忙しくなりそうなので、手抜き晩ごはんに流用すべくたっぷり作って保存してある。ラーメンに載せるのが楽しみだな。あっ、炒飯にしてみるのもいいかも。


よーし、今週もがんばるぞーい!



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