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山菜きのこそば

先週末に作ったわらびの煮付け(お弁当用)が中途半端に残っている上、冷凍庫には下処理済みのわらびが一個大隊保管されているというのに、気づいたら今週末もまたわらびを買ってきてしまいました。



季節限定品の吸引力たるや凄まじいものがある。可視化されたブラックホールではないのか。


そういうわけで明日からのお弁当もわらびまみれになりそうな予感がプンプンするぜェーッ!なのだけれど(さりげなく予告)、先週末にこさえた煮付けはいい加減食べきってしまわないとそろそろアカンだろう。つーかすでにもうアカンことになってるかもしれないけれど、匂いを嗅いだらなんともなかったので、今夜の晩ごはんに使うことにした。

ちなみに私は食品の痛み具合を確認する際、己の嗅覚のみをよすがにしている。万年アレルギー性鼻炎持ちで年間の2/3はどちらかの穴が詰まっている状態にも関わらず、不思議と今までしくじった経験はない。私の数少ない美点のひとつとして、今後も誇らしく色んなものをスンスンしていきたい所存。


さてさて今夜の晩ごはん、山菜きのこそば。小鍋に昆布出汁を煮立てて料理酒・白だし・みりん・しょうゆで味つけを決めたら、ここに石づきを取ってパラッパラッパーにしたしめじをぶちこんでしばし煮る。しめじを煮ている間に、そば用のお湯を沸かしておく。

しめじがクタクタになって味が染み込んだところで、そば茹で用鍋からお湯をちょいと拝借し、丼にぶちこんでおく。あとはそばを少しだけ固めに茹でて冷水で締め上げ、丼のお湯を捨てたところにそばをぶちこみ、しめじ入りの出汁をたっぷりと張るだけ。最後にわらびの煮付けと納豆を載せて、てっぺんに冷凍しておいたこごみをトッピングしてできあがり。うーん、今夜も我ながらなんてステキな手抜きメシ。


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ラーメンのみならず、日本そばすらも寛大に受けとめる天使たちの愛らしさ……どうか刮目していただきたい。さすが四千年の歴史を誇る大陸からやってきたパンダちゃんだ。包容力のレベルがカンストしていらっしゃる。


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パンダちゃん、ラーメンのみならずお蕎麦入れてもかわゆいねえ(*´ω`)デレデレ


毎回同じことばかり申し上げているのでそろそろ当局から「サブリミナル」的キーワードを交えてキッツいお叱りを受けそうな気がしないでもないけれど、このパンダちゃん丼マジ有能すぎる。ラーメンは言わずもがな、うどんも、そしてそばを入れるのにも本当にちょうどいい大きさだ。ジルをすすり込むために持ち上げた際の、手にしっくり馴染む感じも心地よい。そして何より、何を入れてもかわゆい。たとえ当局からの厳しい監視の目に晒されようとも、今後もしつこく同じことを主張したいと思う。


冷水で締め上げたそばのきりりとした佇まいに、ほんのり甘めのかけつゆ……うむ、間違いのない組み合わせだ。さっぱりしていてとてもおいしい!しっかり煮込んだしめじはどこまでもやさしい口当たりだし、噛みしめるたびにジルがじゅわっと溢れてくるのが良き良き。対照的にしゃきしゃきしているわらびの食感も楽しい。わらびの煮付けも甘じょっぱい味だから、かけつゆとも喧嘩せずにしっくり馴染む。冷凍しておいたこごみは、ちょっと歯触りがやわらかくなってしまったけれど、あの独特の香りは健在!この香りのおかげで、えらい手抜きメシだのになんか贅沢気分に浸れる。

そして、今やワカナ家のそば・うどんに欠かせなくなりつつある納豆。コクのある旨みが、さっぱり部隊の中で実に理想的な働き方をしてくれている!山菜きのこだけだとね、ちょっぴり物足りないかなーと思って載せてみたのだけれど、悪目立ちせず、かといって沈んでしまうこともなく(丼の底には沈んでるけど)、おそばとも山の幸とも相性ばっちりだ。食べごたえばっちり、なのに完食してももたれることもないし、我ながらいい晩ごはんだった。ごちそうさまでした。


冷たくして大根おろしとかわさびを添えたら、夏の暑い盛りでもスルスルいけちゃいそうだな~。うむ……夏に向けて、やはりもう少しわらびの備蓄を充実させておく必要があるかもしれない。来週末も売ってるといいなあ。

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