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ルパンと次元が食べてたパスタ

今夜の晩ごはん、ミートボールのトマトソースパスタ。フライパンにオリーブ油を熱し、にんにくのみじん切りを弱火でじっくり炒めて、香りが立ったところでカットトマトの缶詰を入れる。白ワイン少量、コンソメ顆粒ごく少量、チリパウダー、バジル、オレガノ、黒こしょうはてきとうにぶちこみ、蓋をしてしばし煮込む。この間にパスタの準備をしておく。

ある程度煮詰まってきたところで、パスタを茹ではじめる。ここでフライパンの中に、いつぞやの弁当用に作って冷凍しておいたミートボール(こねて丸めて揚げた状態で保存)を投入。



ミートボールとトマトソースを馴染ませるように混ぜていると、おそらくミートボールの衣が若干剥離してくるせいだろう、ソースがどろんと重たくなってくるので、焦がさないように注意しつつしばらく煮込む。パスタがアルデンテ直前まで茹だったところで火から下ろし、少量の茹でジルと共にフライパンに投入。ミートボールをぶっ潰さないようにくれぐれも注意しつつ(私は1個殺らかしました)、ソースとパスタを絡ませていく。全体がしっかり馴染んだところで火を止めて、お皿にホイ。仕上げに乾燥パセリを振ってできあがり。


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てなわけで、今日は『ルパン三世 カリオストロの城』でルパンと次元がなかよく争奪戦を繰り広げていた、ミートボールパスタを作ってみました!



あのパスタは、数多のジブリ飯と共に子供の頃からの憧れ。と同時に、お酒の味も分からない頃から、テーブルの上にどんっと載せられたワインの瓶に、「あのなかみぜったいおいしいやつ……」とネットリ熱視線を注いだもんです(キッズ時代のワカナ、大正解だネ!)。まーた二人の食べっぷりがね、めちゃくちゃおいしそうなんだよなあ。


映画だと、もっとミートボールがごろごろ入ってたような気がしないでもないけど……でもなかなかいい感じではないかしらん。


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土鍋ポトフの残骸をスープの替わりに添えて、付け合わせは明日からの弁当用に仕込んでおいた根菜ピクルスを拝借。


トマトソースはごく少量のコンソメのみの味つけなのだけれど、ミートボールから出る出汁?肉ジル?とにかくうまみ成分的なアレが、濃厚な味わいとコクをもたらしてくれていて、これはおいしい!がっつりとお腹に響く重低音のようなおいしさだ。一度揚げてから冷凍したのをまた煮込んで……って大丈夫かな、と心配だったのだけれど、我が愛刀(菜箸)がうっかり斬ってしまった1個をのぞけば、しっかりとした形を保ってくれている。歯ごたえも、先日お弁当で食べた時とさほど変わらない。グズグズになるほどやわらかくはなく、かといって固くもなく、モッチリした食感だ。そんでこの肉塊がトマトソースに合う合う。まあひき肉とトマト味ってテッパンだもんな。ボロネーゼとかミートソースとかめちゃくちゃおいしいしな。でも、あれらのソースを遥かにしのぐ食べごたえが楽しめる。ソースがどろんとしているからか、パスタの1本ずつにしっかり絡み付いてるのもいい感じ。いやー、これは大皿の両サイドから奪い合うような、そんなわんぱくな食べ方が似合うパスタだなー。

パスタががっつり味な分、スープとピクルスのさっぱり具合がちょうどいいバランスになった。満腹。まんぞく。ごちそうさまでした。


ルパンシリーズ、最近の作品は見なくなってしまったけれど、以前はずいぶん夢中になったものです。ルパンも次元も五右衛門も不二子ちゃんも、そしてもちろん銭形警部も、みんな大好きだなー。ルパンの初代声優さんだった山田康雄さんは、今でもいちばん好きな声優さんの1人。初めてお顔を知ったのは小学生の頃 だったけれど、「うわールパンとハリー(ダーティハリー。初恋の君)のイメージぴったりすぎる!なんて格好いい人なんだ……」と幼い胸をときめかせたものです。我ながらおじさま好きに年季が入ってんな。

『カリオストロの城』のルパンは、個人的にはちょっとさわやかすぎるというか、ルパンらしくないルパンだなぁと思ったりしなくもないけれど、すてきなおじさまを最後まで貫いたルパンも、やっぱカッコいい。まあでもあの映画でいちばん格好良かったのは不二子ちゃんですね。伯爵家に潜入してた時のひっつめ髪×メガネ×襟元の詰まったドレスという史上最強にエロいスタイルから、谷間を覗かせる迷彩柄の戦闘服にお着換えって!格好良すぎにも程があるわ。あたい来世は大金持ちに生まれ変わって不二子ちゃんに出逢いたい。そして全財産を根こそぎ奪われたいです。

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