土鍋で育てるしみしみポトフ
2月も折り返し地点を過ぎたというのに、まだまだ寒い。この冬は冬がちゃんと冬してるというか、ありのままのアタシを強気でアピールしてこっ☆モードに入ってるというか。発売から10年近く経った今でもきっと、あの曲を毎日ヘビロテしてるんだな。
私はこの曲聴くとおすしが食べたくなる。同じような方はnote内にたくさんいらっしゃると思う
どこまでやれるか試すのは大変結構なことだし応援したいところだけれど、誰もが誰も「少しも寒くないわ」って言えるほど強くはないのだから、そろそろちょっと落ち着いてくれないかな……日本海側の方とか特にさ……。
さて、そんな寒い夜にはやっぱり熱々メニューがうれしいですよね。ということで久しぶりのポト活。
前回作ったのは4ヶ月も前だったのか。なんか先月くらいに食べたような感覚なんだけども。
作り方は前回とほぼ同じ。具材を切った傍から鍋にぶち込んでいき(面取りなぞいたしませんよ!)、たっぷりの水と月桂樹の葉とコンソメキューブ入れて煮込むだけ。ただ、前回は食べる段階で温めなおしに使った土鍋を、今回は煮込みの段階から使うことにした。ちょっとやってみたいことがあったのです。
具材はキャベツ、にんじん、玉ねぎ、ベーコン、じゃがいも。じゃがいもは小粒なやつを使ったので、皮すら剥かず洗ったのをそのまま放り込んだ。
水から火にかけ、煮立ったらアクをきれいに取りながらしばらく煮込んで、トータルでの加熱時間はだいたい30分くらい。野菜たちがいい塩梅にくったりしたところで火を止めて、
ど真ん中にトマトを丸ごとドボン。で、蓋をします。
この土鍋をまず新聞紙にくるみ、さらに毛布でくるんで一晩放置。土鍋の保温力でしっかり野菜に火を通しきり、なおかつ、全体をゆっくりゆっくり冷ます過程で味をしみしみにしてやろう、という試みだ。これは『ホクサイと飯さえあれば』3巻に登場する「しみしみおでん」からヒントを得たもの。ポトフって要は西洋のおでんみたいなものだから、きっと合うんじゃないかと思ったのだ。
ちなみにこの後、暴れん坊将軍は鍋の上に乗って腰を落ち着けようとしていました……(万が一やけどでもしたら怖いので、さすがに降りてもらった)
そして一夜明けた本日。土鍋の中からトマトだけをそーっと取り出してから再加熱。鍋がぐっつぐつになってきたらトマトをそーっと戻し入れて、トマトがある程度温まったら火を止めてできあがり。
パンダちゃんのチャーハン皿はある程度深さもあるので、スープ皿にしてもイケちゃうんじゃないの?とかねがね思っていた。予想通り、いや予想以上にイケてるゥ……!
え、ポトフ盛りすぎてるせいで、パンダちゃんが全然見えないじゃないか、ですって?見るんじゃないんだよ。感じろ。
奥にぼんやりと佇んでいるのは、弟一家の今夜のおかずをおすそわけしてもらったものです。義妹ちゃんが大好きなからあげ専門店のからあげで、弟宅からうちまで持ち帰る10分かそこらの間に、私の車の中がめちゃくちゃいいにんにく臭になった。そんくらいにんにく効いてる。そして一個体がキッズの握りこぶし並みにデカい。
丸ごとトマトの熟れきって弾けんばかりに豊満な肉体ですら、軽やかにそしてスマートに受け止めるパンダちゃん……今日もかわゆいねえ(*´ω`)デレデレ
一晩土鍋で寝かせたポトフ、食べてみてびっくり。ものすごくおーいしーい!ベーコンから出たジル&コンソメキューブ効果で飴色に染まった玉ねぎ&キャベツも、一晩経過したのちも頼もしい歯ざわりを残すにんじん&じゃがいもも、どいつもこいつも奥の奥までがっつりと味しみっしみになってるゥ……!煮物ってマジで、冷めていく過程で味がしみていくものなんだなー。味つけらしい味つけはコンソメしか使ってないのに、マスタードソースとか要らないくらいにすごくいい味!前回もすごくおいしかったけれど、心なしか前回よりもさらに、野菜の甘みがマシマシになっている気がする。これも土鍋効果なのかな?
どいつもこいつも大変おいしかったけれど、なんと言っても最高だったのはトマト!火を止めてから丸ごと沈めておいただけなのに、それでこんなにおいしくなるなんて……。とろっとろのホロホロにやわらかーくなっていて、めちゃくちゃ甘くてフルーティかつジューシー、もちろんジルの味もしっかり効いてる!念入りにフーフーしてから頬張ると、まるでトマトスープを飲んでいるみたいに芳醇なジルがたっぷりと飛び出してきて、もうたまらなくおいしい。なにこれ今世紀最高のやつじゃない?
ガッツリこってりにんにくフレーバーのからあげ(肉汁ドバドバ)との相性もばっちりで、ものすごく満足感のある晩ごはんになった。ああ、おいしかった!ごちそうさまでした。
あと2回ぶんくらいは残っているので、次はトマトを2つ沈めようと思う。っていうか、日本のおでんにトマトを入れたらおいしいのでは……?やだ、今度はおでんも作らないと!
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