納豆とオクラのアヒージョ

今夜のおつまみ、納豆とオクラのアヒージョ。土鍋にスライスしたにんにくとオリーブ油、ほんだし顆粒少々を入れてよく混ぜ合わせる。そこに冷蔵庫に中途半端に残っていたきのこ（しめじ1/2株、まいたけ1/3株、マッシュルーム3個）を、適当な大きさにカットして入れる。オクラはがくを切り落としてから斜め切りにしておく。冷蔵庫の中から出土した瀕死の重症(賞味期限切れ)の納豆は、よく水洗いして粘りを落とし、ざるで水気を切っておく。

土鍋を中強火で熱し、ぐつぐつ言い始めたらきのこの上にオクラを加え、さらにミニトマト数個も投入。ついでに納豆についていたタレと醤油少量を入れて味を調える。火を若干弱めて蓋をし、オクラとトマトにあらかた火が通ったところで、水洗いしておいた納豆を加え、ひと煮立ちさせて火を止める。仕上げに黒こしょうを思うさま振ってできあがり。

わがまちも昨日梅雨明けし、一昨日には「今年のお盆は涼しいなー」なんて言っていたのが嘘のように暑くなった。でも今日はカラッとしていて気持ちのいい夏日だったので、首タオルで台所や冷蔵庫の中の整理に励んだ。その結果、一体どういうわけでこんな半端な量が残ってしまったのか、さっぱり記憶にございませんきのこ類と、賞味期限を10日ばかり過ぎて死にかけていた納豆に遭遇してしまったので、これらの救済措置として和風アヒージョにしてみた、わけです。

和風出汁とオリーブ油ってどうなのかしら、ごま油にすりゃよかったかしらん……と不安になりつつ食べてみると、なんとまあ、これがなかなかイケる！にんにくとオリーブ油のがっつりコンビに、和風出汁と醤油の香り、しょっぱさが効いていておいしい。そして鍋の全域が美事なまでにトロットロになっている。アヒージョにするといつもとろーんとするきのこ&ミニトマトに、オクラの粘り気、洗い流したにも関わらず「まだだ……まだ終わらんよ！」と言わんばかりに主張の強い納豆のネバネバ感。みんななかよくネバネバなので、具をひとつつまむと他３つがくっついてきて、今ならもれなくセットでお届け！返品はご遠慮ください！みたいなことになっている。でも、そんな中でもオクラのシャリッとした歯触りがかすかに楽しめるのもうれしい。納豆は火を通しすぎると苦みが出てしまうので、あまり煮込まないように気をつけたのだけれど、それも正解だった。口に入れるとふわっとほどけるやわらかな口当たりと、豆の旨みがよきよき。ミニトマトのフルーティーなジューシー加減も素晴らしい。キリッと冷やしたスパークリングワインがすすむくんだ。うんうん、和風アヒージョ、悪くないじゃない！ごちそうさまでした。

次は歯ごたえのある物もラインナップに加えてみようかな。砂肝とか、長いもなんかも相性良さそうだ。

私は賞味期限をあまり重視しない人間であるため、多少過ぎていても平気で食べてしまうのだけれど、一応ちゃんと匂いを確認してから判断を下すようにしている。今回もきちんと納豆の匂いをフンガフンガしてから鍋に入れました。普通に納豆の匂いしかしませんでしたので、まあ、大丈夫だろうと思います。