早稲田実業からの大学受験【文系】 ~よくある質問~
私は、早稲田実業(早実)高等部から大学受験をして東京外国語大学に進学しました。
早実生の大半は早稲田大学に進学します。毎年、早稲田大学にはない医学部を目指すなど、理系からの他大受験者は数人います。しかし、私のように文系で大学受験をする人は非常にまれです。私の代の文系他大進学者は1人だけでした。
以前の記事では、私が早実から大学受験をして大変だったこと、よかったことをまとめました。
本記事では、早実から大学受験をしてよく聞かれた質問にお答えする形式で、「早稲田実業からの大学受験【文系】」について書こうと思います。
よくある質問
なぜ大学受験したの?
この質問は本当に多いです! せっかく早稲田大学に推薦で行けるのにもったいないと思う方は多いかもしれません。
早実では他大受験をする場合、高3時に早稲田大学への推薦の権利を失うことになります。詳しくは中等部・高等部のQ&Aをご参照ください。
そのような中で私が大学受験した理由は、
進路選択の幅をひろげるため
です。
早稲田大学に推薦で入学するとなると、早稲田大学の中でしか学部・学科を選べません。早稲田大学は様々な学部を有する大学ではありますが、各大学がそれぞれ特色のある教育をしており、それらと比較せずに狭い範囲で進路を選択することこそもったいないです。
早稲田大学に推薦で行く場合、当時の私の成績では、行きたい学部・学科を自由に選べそうだったので、勉強のモチベーションを持続させるという点においても大学受験は魅力的でした。
ちなみに、私が早稲田大学の中で行きたかったところは教育学部英語英文科でした。早実生の中には教育学部を第一志望にして推薦で進む人もいましたが、当時多くの早実生の間で「教育学部は成績のふるわない早実生が行くところ」とされ、人気が低かったです。
私はこういった考えの広まりに憤りを感じていました。学部に優劣はなく、誰もが自分の学びたいことを学べる学部に進学することを大切にすべきだと思います。
実際に私は早稲田大学の教育学部英語英文科を一般受験することにしたのですが、受験期にさらに悲しかったことがあります。周りの早実生が「(成績のふるわない人の行くところだから)教育学部にだけは絶対行きたくない」と言っていたことです。
私は教育学部を受験することを周りに言ってはいなかったのですが、これから受験する身としてとても悲しい気持ちになりました。
早実生や大学付属校の皆さんには、最終的に大学受験をするかどうかはともかく、一度他大学の学部・学科についても調べていただけたらいいなと思います。
そして、学部・学科間に優劣があるという考え方は取り去ってほしいです…! 私自身、学びたいことを貫いてよかったと思っています。
いつ大学受験すると決めた?
難しい質問だなと毎回感じるのですが、受験モードに切り替えたのは、
高2の冬休み
です。
そのタイミングでは早稲田大学への推薦権を留保できはしたのですが、心の中では棄権していました。
私の中では東進ブックスの一問一答シリーズに計画的に取り組み始めた高2の冬休みが受験勉強のスタートでした。
厳密に言うと、中学生のころからぼんやりと「大学受験もありかも…」と思っていました。が、決断したのは高2の冬休みです。
いつ大学受験することを先生に言った?
この質問は時々早実の同級生から聞かれます。答えは、
高2の3月くらいから徐々に
です。
私は当時、先生方が大学受験することを応援してくださるのか不安でした。そのため、受け入れてくださりそうな先生から徐々にお伝えしていました。
過剰に驚かれたり、「なんでなんで」と問い詰められたりすることを恐れていたのですが、そのようなことはありませんでした。
実際、どの先生も応援してくださったので心強かったです!
共通テストの受験票を取りに行ったとき「がんばって」と励ましてくださったり、共通テスト直後にお手紙をくださったり、電話で親身に相談にのってくださったり…、あたたかい気持ちになる場面がたくさんありました。
いつ大学受験することを同級生に言った?
この質問もなかなか難しいですが、
言ったり、言わなかったり…
です。
私は当時、同級生が大学受験することを受け入れてくれるのか不安でした。過剰に驚かれたり、「なんでなんで」と問い詰められたりすることを恐れていました。あとは「どの大学を受験するの?」と尋ねられるのも個人的には苦手でした。
高3になってから同じクラスの友達には少しずつ打ち明けていました。反応は様々でした。驚く人は多かったですが、体調を気づかってくれるなど優しく見守ってくれる人も多くいました。
やはり「どの大学を受験するの?」と聞かれることもありましたが、「いずれ分かるよ~」とさりげなくかわしていました笑
高3では他クラスだった友達に大学生になってから会ったとき、「何学部に行ったの?」と聞かれ「早稲田大学じゃないんだよ~」と答えたところ驚かれました。
なので、言っていない場合もあります…笑
他大学に進んでよかったことは?
私が他大学に進んでよかったことは2つあります。
①人脈が広がること
②自分の大学を相対化して見られること
です。
「①人脈が広がること」については、早稲田大学に進学した知り合いに加え、私の進学した東京外国語大学では知り合いがいない状況からのスタートなので、新たな知り合いを増やすことができました。
早実から早稲田大学に進学していた場合、高校からの知り合いとの交流に自足していた可能性もあったので、他大学に進んで交流の輪が広がったと思います。
「②自分の大学を相対化して見られること」については、早稲田大学と比較することで東京外国語大学の特徴が見えてくることです。
たとえば、東京外国語大学の課題は多いと感じることがあるのですが、日本の大学全体として課題が多いという可能性もあります。そのようなときは、早稲田大学にいる友達の話を聞いて、課題の量を比較し、「やはり東京外国語大学は特に課題が多い」と結論づけています。
本当は比較対象が多いほうがよいのですが、自分の大学の特徴を知りたい際に気軽に聞ける他大学の友達がいるのはありがたいです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
早実内部の現状は変わりつつあるとは思いますが、本記事は早実生の皆さんにも読んでほしいなという気持ちも込めて執筆しました。
大学に入学から3年目の今でもずっと「他大学に進んでよかった!」と思っています。
大学受験生だったときの私を支えてくださった皆さんに心から感謝申し上げます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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