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ふとした疑問から生まれる新しい技術

こんにちは。

クリエイティブ業務をしていると、1→10の生産作業は比較的容易にできますが、0→1のように、0から何かを生み出す作業がどんなに大変かということは、みなさん身に沁みるほど分かっていただけると思います。

0から生み出すことは、大変な作業であることから、レアなケースであり、日常生活を送っているだけでは、滅多に出会わないもの・・と思われがちです。

ただ、考えてみてください。

私たちの生活の中に根付いている身近にあるものは何でも、最初は何もないところから生み出されています。

その生み出されたものは、全て「問題解決」から始まっています。


初めて料理を作った人は?

料理人は、とてもクリエイティビティな職業だと思っていますが、初めて料理(調理)した人はどんな人でしょう?

最新の研究では、料理の起源は150〜200万年以上も遡る可能性があるといわれています。その時の人類は、口が小さく顎の力が弱かったことから、食材を加熱することを覚え、食べ物を柔らかくして食べていたようです。

つまり、硬いものが食べられない問題があったために、人は料理(調理)する技術を生み出し、解決したんですね。

他にも料理で有名なところでは、「食事をするときもカードゲームをしながら食べられものはないか?」と考えていたある伯爵が、パンに具材を挟んだ料理を出してもらって、カードゲームを楽しみながら食事をしていた。

そう、サンドイッチ伯爵が生んだ「サンドイッチ」ですね。これも問題解決から生み出されたものです。ご飯食べながらカードゲームやりたい!っていうところが、煩悩から生まれた感じがして・・好きです。



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問題解決するためのフローは?

料理だけでなく、私たちの身近にあるものは問題解決から生まれたものばかりです。

では、実際問題が出てきたとき、解決するためのフローはどうすればいいでしょうか?


1. 問題の認識

問題であると認識すること。解決すべきテーマであると捉え、解決目標を決める。

「料理が焦げてしまった」

など、日常生活のなかで起こった問題をまずはしっかり認識すること。

「なんで焦げてしまったのだろう」と疑問を持つことが大切です。些細なことですが、この「気づき」が大切だったりします。


2.  原因調査と分析

問題を起こしている原因を調査する。また解決目標との間にある諸課題を探り出し、関係付けをする。

「料理が焦げやすいのはフライパンが古かったから」

問題には必ずしも原因があります。また、フライパンの表面コーティングに問題なかったか?、火力がフライパンと合っていなかったのか?、焦げやすい食材を使っていなかったか?など、他にも課題がないか調査してみます。



3. 解決策の立案

問題の原因を除去する解決策を考える。または原因となっているものに影響されない解決策を考える。

「新しいフライパンを買う」・・・そんな解決策は今回は無しです。

ここは「フライパンに塗るだけでツルツルコーティングされる薬剤」なんて、開発するのはどうでしょう。


4. 解決策の実施

解決策を実行する計画を立てる。確実に実施する。

「その分野の技術者に開発依頼をしてみる」

コーティング剤を開発するには、あまりにも知識が乏しいため、その分野のスペシャリストに依頼して作ってもらう。など、具体的な解決策を用いて実行していきます。


5. 結果の評価

期待した結果と比較しての評価。解決しなかった場合の分析と新たな対策。

「コーティング剤を開発し、多大な利益を得る、老後安泰」

とは簡単にいきませんが、こういった流れで新たな技術が生まれていくのですね。

ちなみにフッ素コーティングスプレーはすでにあり、フライパンに吹きかけるだけであの頃の輝きが取り戻せるそう・・とても便利。

参照:問題解決の基本手順とは


ふとした疑問から、新しいものは生まれる

問題が起こった時は、逆に新しい技術が生まれるチャンスだったりします。

「何か新しいアイデア持ってきて」なんてざっくり依頼が来ても、まずは日頃自分が感じていた問題点を洗い出して、じっくり考えてみましょう。
解決する方法を探すことができれば、自ずと新しいものの発見に至ったりするかもしれません。

まずは、問題が起こった時は焦らず、冷静に手順を踏むことで新しい道が開かれていくのだと思いました。


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