筋トレの経験が活かされるリハビリ

3年かけて肉体改造してきたのに、毎日コツコツ努力してきたのに、脳梗塞になって全て無駄になった、、、と脳梗塞になった当初は落ち込みました。
3年間筋トレでやっとベンチプレスで100kg達成した途端、脳梗塞で右半身の感覚障害となり絶望の底に落ちましたが、筋トレをしていたおかげでリハビリにプラスになることが沢山あることに気づきました。3年間の筋トレは無駄ではなかったと今は感じています。

第1のポイントはメンタルの維持に関してです。筋トレもリハビリも最初のうちは日々効果を感じることが出来ますが、少したつと効果や進歩が感じられなくなってきます。

私のベンチプレスでは、100kg目前に大きな壁があり、95kgから100kgまでにかかった期間は7ヶ月でした。ましてやその間記録が下がる停滞期も経験し、常に右肩上がりで記録が向上するものではないというのを、脳梗塞になる直前の半年で経験していたのです。
コンスタンにトレーニングをしているのに何故記録が下がるの?って不思議ですよね。
その時の体調や食事やメンタルも大きく影響しているのでしょうが、説明のつかないこともよくありました。
脳梗塞のリハビリでは発症後6ヶ月以内のリハビリが効果的で、それ以降は効果が大きく落ちると言われています。
また、最初の6ヶ月の中でも効果が感じられない期間もあるはずですが、効果を感じ取れるのはその先にあると信じてリハビリを継続するメンタルが絶対必要です。

2つ目のポイントは、筋肉の名称が分かっているので、どの筋肉の動きが悪いのか?
インナーなのかアウターなのか?
各動作を行う中でメインの筋肉なのか補助的な筋肉なのか、自分で考えその筋肉に意識を集中させ筋肉と対話出来ることは、リハビリを行う上で大きなメリットだと感じています。

3つ目のポイントは、筋トレ毎にトレーニング内容を記録していたので、脳梗塞でどの程度筋力が低下したのか筋肉の部位毎にデータ比較出来ること。比較することでリハビリのモチベーションを維持しやすくなると期待しています。

4つ目のポイントは、筋トレでオールアウトさせるやり方を体に覚えさせていたので、リハビリでもオールアウトさせ、筋繊維1本1本の神経に刺激を与えることが出来そうなこと。
セット間の休憩時間を20秒から3分ぐらいまで変化させながらのトレーニングが身についているので、全ての筋繊維/神経に刺激を与えるられる可能性が高くなる。

まだまだリハビリ途中ですが、これらのことを継続していけば、感覚障害やしびれも完治する可能性があると思っています。
私と同じ様な症状の方は多くいると思いますが、筋トレのスキルを使ってリハビリに応用しようとする人はまずいないのではないでしょうか?
理学療法士が患者に同じ様な指導をしたとしても、患者自身が筋トレの経験はなければ、直前の健康だった時のデータもないし、オールアウトの感覚もわからないし、指導だけでは追求できない点が多々ありそうです。

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