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よいの海 うみの酔い

海の揺れを心地よいと感じたら
あなたの三半規管は故障しているか
ものすごく乗り物酔いに強い体質か???
病的に睡眠不足です。

「俺は乗り物に強いので酔ったことなどない!」


という方を時々見かけます

本人が嘘をついていないかぎり
それは本当なのでしょう

ただし。。。人間の身体は縦横斜めに揺すられ
小刻みに振幅する場所に長時間いると
視覚や触覚などを通して
脳へ到達する情報と
「三半規管」が自分の位置を補正している
情報に・・・「ズレ」が生じます。

乗り物酔いとは
「感覚の不統合によって生じる気持ち悪さ」
です。

「乗り物酔いは視覚情報を遮断すれば防げる」
そんな論を述べる方もおられますが
三半規管からの情報を故意に遮断できないかぎり
視覚だけを遮っても
揺れている感覚は脳へ伝達されます。

一番効果的にな方法は
「三半規管の揺れをなるべく少なくする」

たとえば・・・
飛行機などの座席に座っているなら
頭をヘッドレストへ預ける

最低限の揺れ+体の上下左右の揺れが加われば
「本来の揺れよりさらに複雑な振幅」
が脳へ伝達されます。

それを遮断するだけで・・・
酔い方は劇的に
緩やかになります。

一番効果的なのは「横になること」

それもどちらかの耳を枕でふさいで
「耳殻内の圧力変化を均一にする」

横になって体をどこかに固定するだけで
「ある程度の経験のある船乗りなら・・・」
たいがいの揺れには耐えられます。

そして・・・最も効果的な
「乗り物酔いバスターズ」は

「酔っている場合ではない」
という意思です。

小官の知り合いにはパイロットや船の航海科など
「乗り物酔いしていられない職業」の者が
おりますが・・・
彼等の彼女等にも
「実は乗り物に弱い」者が存在します。

ただしその職業へ従事する凄さは
「自分が操縦する責任があるときは乗り物酔いはしない」
当然のようですが・・・
乗り物に弱い操縦士は
「他人の操縦では乗り物酔いする」
そうです。

バスや電車で気持ち悪くなる方は一定数おられます

が その原因は
「スマホの画面や本などへ集中する」
それが原因という場合が多いのです。

普通にバスに乗っていても酔わないのに
「私は乗り物酔いするのじゃないか?」
という強迫観念と
「体が小刻みに振動する環境で一点へ視線を固定する」
その行動が
乗り物酔いを誘発するのでしょう。

路線バスに乗ると酔うという知り合い

がおりますが・・・
彼女は「運転が大好き」

ハンドルを握って宗谷岬へ!枕崎へ!
縦横無尽にイタリア製の小型車で
出かけていました。

「自分で運転して乗り物酔いしないの?」
と尋ねると・・・
「するわけないじゃない!」

路線バスなら10分で酔うのに・・・
宗谷岬まで「函館上陸」から
18時間運転しても酔わない!

それは
「安全に運転する」という意識と
「運転は楽しい」という納得が
小刻みに振動する車内に長時間座っていても
ハンドルを握るかぎり
決して酔わないのです。

そして
「路線バスは嫌い!」
「乗っているだけでまた気持ち悪くなるかも?」
と思えば・・・バスでは10分で酔う。

乗り物酔いは「三半規管の耳石」

が真犯人ではありません。

「自分は酔ってしまうのではないか?」
そういった判断をする「自分の脳」が
2時間ドラマの終盤に
断崖絶壁で船越英一郎に追い詰められ
白状する真犯人です。

人間が自立歩行を初めてから
「脳は揺すられて続ける」

そして脳は試練に立ち向かっています。

「獲物のマンモスを追いかけて」
10時間でも15時間でも走り続ける能力を
人類が獲得できたのは
たとえ揺すられても・・・
「得られる成果物が大きい!」
と判断すれば脳は納得する」
それだけです。

人間の脳は「アドレナリン」で酔うと
多少の困難や苦痛・・・乗り物酔いだって
克服するのです。

秋の行楽シーズンです

バスや電車・飛行機・船そしてマイカー
いろんなところへ出かけることに躊躇する
「わたしの乗り物酔いはひどい」
と悩んでいるかた・・・

「私はご先祖さま伝来の
移動することで生きながらえて来た
ホモムーベンスの直系子孫だ!」
そう自覚することで。

あなたの遺伝子には
「成果物のためなら15時間でもマンモスを走って追い詰めた」
ご先祖様の遠い記憶が刻まれています。

旅行先で得られる様々な美味や体験・・・
そして景色は
乗り物酔いをトレードオフできる価値があります。

乗り物酔いという弱点を知っているからこそ
克服した時に
「あ!意外と大丈夫じゃん」
という自信が想起します。

一度自信を持つと乗り物酔いは
「結構大丈夫」です。

それは
「本当は乗り物に弱かったのに・・・」
17年間 船に乗って
船酔いを克服した
小官の実体験です。


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