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道行き 前編 1~6

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この物語は、誰にでも起きるだろう日常に少しだけ刺激を加え、人と人の関わり合いを綴つずったフィクションです。
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記事一覧

【道行き6-1】

【第六章『病院』-1】  隆夫と茉由が集団暴行事件に巻き込まれた。旅先で田澤から事件の連絡…

Dancer-Joe
2か月前
6

【道行き6-2】

【第六章『病院』-2】  病室で茉由の事情聴取が行われた。一人では不安そうな茉由を気遣い、…

Dancer-Joe
2か月前
3

【道行き6-3】

【第六章『病院』-3】 隆夫の無事を確認した八雲は、母親に労いの言葉を残して病室を出たが、…

Dancer-Joe
2か月前
1

【道行き6-4】

【第六章『病院』-4】  一旦自分のアパートに帰った八雲は、夕方まで仮眠を取った。見舞いを…

Dancer-Joe
2か月前
1

【道行き5-1】

【第五章『事件』-1】  休暇を作り「夕陽を撮影する旅」に出た八雲だったが、初日から夕陽は…

Dancer-Joe
3か月前
5

【道行き5-2】

【第五章『事件』-2】  立ち入り禁止の夜の埠頭で、隆夫と茉由は数人の男たちに狙われた。袋…

Dancer-Joe
2か月前

【道行き5-3】

【第五章『事件』-3】 集団暴行事件に巻き込まれた隆夫と茉由は、通報で駆け付けた田澤刑事らに助けられ、病院に救急搬送された。病院のベッドで目を覚ました茉由のところに、その田澤刑事が来ていた。 「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」 「ま、我々はそれが仕事です。ところで事件のことですけどね、お話できますか?」 「ごめんなさい、まだちょっと頭が混乱してて……」 「そうですか…… では、もう少し落ち着いた頃にまた伺います」  茉由にそう言うと、「後を頼む」と田澤は婦人警

【道行き4-1】

【第四章『昇の店』-1】 「喫茶 姫の館」は、昇夫婦が長年の夢を叶える形で始めたものだ。一…

Dancer-Joe
3か月前
4

【道行き4-2】

【第四章『昇の店』-2】 「喫茶 姫の館」を開店させた昇夫婦だったが、僅か一年足らずで妻の…

Dancer-Joe
3か月前
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【道行き4-3】

【第四章『昇の店』-3】  昇は悪友の尾形と東根市に行くことになった。この尾形は茉由の運転…

Dancer-Joe
3か月前
2

【道行き4-4】

【第四章『昇の店』‐4】  尾形の伯父の家に着いた昇は、亡き尾形の伯父のオーディオセット…

Dancer-Joe
3か月前
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【道行き4-5】

【第四章『昇の店』-5】  前日から梱包作業中の二人に、翌朝尾形がトラックで合流した。尾形…

Dancer-Joe
3か月前
1

【道行き3-1】

【第三章 『写真』-1】  茉由に会いたいと思い八雲はいつものコンビニに立ち寄ったが、店内…

Dancer-Joe
4か月前
1

【道行き3-2】

【第三章 『写真』-2】  上半身裸の八雲をバックヤードに残して茉由は店内に入った。傷の保護に使った絆創膏を精算するためだ。 「さっきはすみませんでした、邪魔して……」  茉由がレジに行くと、後藤が謝ってきた。 「違うからね後藤くん。さっきのはそんなのじゃないからね」  顔を赤らめ、大袈裟に手を振って茉由は弁解する。 「そんなのって、どんなのですか? 服脱がせて抱きしめて、それからすることって、あれだけでしょ」  後藤は茉由の慌てようが面白く、さらに突っ込んでき