私の現在地:データで測れない人の想いとエビデンス
この4月から、リカレント・キャリアの一環として、
NY流のライフ・コーチングとポジティブ心理学を学んでいます。
今日は、会社員でありながら、リカレント・キャリアの構築をめざす私の現在地について、記しておこうと思います。
製薬会社の研究者として、仕事をする上で
本当に”有効”だといえるのか?
本当に”安全”だといえるのか?
データや値から示される確かなエビデンスをとても重視します。
どんなことでも、100%を検証するのは難しい。
だから、どのくらい不確実なのか。それは許容しうるのか。
科学的妥当性とビジネスのはざまで、多くのことを考えてきました。
でも、世の中のあらゆることを、データで表すことはできない。
そもそも指標がなければ、測定ができない(データ化できない)し、
得られた結果も、何らかの前提条件があるためです。
多くの人にとって価値が高いものあれば、
一部の人にとってのみ、価値が高いものもある。
エビデンスが、多数に作用するなら、
目の前の人が、その近くにいる多くのことに作用することもあると思います。
例えば、新入社員のひと言が、周囲を鼓舞したり、
強く反対していた人が、実は同じ問題意識を持っていたり。
ある人のふとした発言が、新しいアイデアを生んだり…
本人たちにも想像しえなかった、良い作用を目にしたことが多々あります。
そんな会社員経験を通じて思うのは、
エビデンス・ベースドであることと、人の想いの両方にフォーカスすることが、とても大切だということ。
コーチングは、目の前の人にフォーカスする。
ポジティブ心理学は、エビデンスに基づき、多くの人のウェルビーイングを達成する。
どちらも大切。どちらも強い。
研究者として働いてきた経験に、再び学ぶこと(リカレント)を通じて、
自分らしいキャリアにつなげたい。
これが私の現在地だな、と感じます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?