Nao☆読むコーチングとリカレント・キャリア

大手内資系メーカーの研究開発職として15年以上. 米国PMI認定PMP.小3&年中の…

Nao☆読むコーチングとリカレント・キャリア

大手内資系メーカーの研究開発職として15年以上. 米国PMI認定PMP.小3&年中の母. 日々の生活におけるプライオリティは、仕事よりも家庭にあります. 絶賛学び中のライフコーチングはInstagramで投稿中です.

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子どもの“ケア”は外注できない。登園拒否が10ヶ月続いた話

とにかく忙しい毎日を過ごしていると「誰かにやってほしい!」と思うことがいくつかある。 ワーキングマザーとして早6年。 これまで試行錯誤が功を奏し、お掃除は家事代行サービス(タスカジ)とロボット掃除機に任せ、洗濯もガス式乾燥機(乾太くん)を導入してから、だいぶ心と時間に余裕が持てるようになっていると思う。 一方で「これは誰かに任せられないな」と感じ続けることがある。 それは、子どもの”心のケア”である。 子どもが学校に行きたくない、といったとき 子どもが幼稚園やだ、といっ

    • ママ友、とは呼びたくない。

      子どもを通じて、知り合った「ママ友」たち。 皆さんは、どこからをママ友と呼んでいますか? 一見するとネガティブなタイトルですが、内容はネガティブではありません。笑 ある研究所によると"ママ友"の定義は「子どもを通じて知り合った友人関係」のよう。 この"ママ友"という言葉。 定義を見ても、広義だなぁと思いますが、 私の中では、ママ友ではなく、あえて"母友"と呼びたい人たちがいます。 ママ友より、お互い真摯に向き合い、 子育てを通じて多くの価値観を共有することができ、 母

      • 私の現在地:データで測れない人の想いとエビデンス

        この4月から、リカレント・キャリアの一環として、 NY流のライフ・コーチングとポジティブ心理学を学んでいます。 今日は、会社員でありながら、リカレント・キャリアの構築をめざす私の現在地について、記しておこうと思います。 製薬会社の研究者として、仕事をする上で 本当に”有効”だといえるのか? 本当に”安全”だといえるのか? データや値から示される確かなエビデンスをとても重視します。 どんなことでも、100%を検証するのは難しい。 だから、どのくらい不確実なのか。それは

        • 表現することと、自信

          立場上、色んな人の、色んな文書を確認することがある。 計画書や報告書、議事録…あらゆる文書を見ていると、たまに思うことがある。 "なんだか、もったいない"ということだ。 誤字脱字よりも、作った人の解釈や考え、ポリシーが伝わってこないことがとても気になってしまう。 とても表面的な内容だから、こちらも表面的な内容の指摘で終わる。 このやり取りって、なんだろう。 なんだか、とてももったいないと感じるのだ。 作った本人へ、直接、意図を確認することもある。 しかし、多くの場合、「

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        子どもの“ケア”は外注できない。登園拒否が10ヶ月続いた話

          子どもが1人か2人かで、ワンオペ負担はかなり異なる

          育児と仕事の両立で悩むとき、 いくつかある原因の一つに"子どもが2人いるから"という理由が挙がる。 周囲でキャリアを着実に進めている人たちの共通点が、1人育児だからということもあるのだろう。 私の今いる環境が、たまたまそうなのかもしれないが、 子どもが1人でも2人でも、負担は変わらないと言い切れるだろうか。 いや、やっぱり違う。 そんな風に私は感じている。 子どもの心のケアは、外注できる範囲がかなり限られていると思っている。 登園拒否や登校拒否が良い例だ。 とにかく根気

          子どもが1人か2人かで、ワンオペ負担はかなり異なる

          “お世話“を間引く、タイミング

          子どもが成長するにつれて、”お世話”を間引いていくタイミングって難しい。 現在の子どもたちにとっては不要なのに、母親側(わたし側)が必要だと思い続けている“お世話”。 この“お世話”を間引いていくタイミングは難しいなと思う。 例えば、寝るときにそばにいるという“お世話”がそうだ。 先日、夫が海外出張で、10日間ほどワンオペで過ごした。コロナ禍で久しく見送られてきた、5年ぶりの海外出張だった。 出発前は、「あぁ、この10日間は疲労困憊だろうな」と覚悟していたものの、終わっ

          ”学び”の動機はどこにある?

          今日は“学びの動機はどこにあるか?”について、思いを巡らせてみたい。 「子育てに関する学び」、「人間関係で得られる学び」、「仕事や研究領域で必要な 知識・スキル」…どれも学びであると思う。 また、「自分に無いものを身に付けるための手段」や 「目標とする場所に行くために必要な手段」も学びと言えるだろう。 “学”の語源を調べると、「子に教える」ということのようだ。 “学”の、“子”を除い た部分は、“教”に由来し、“教”の右辺には“叩く”という意味があるらしい。 つまり、“

          子どもに伝える「保育園へ通う理由」

          保育園へ通い始めることとなった、当時2歳の息子に「保育園へ通う理由」をどう伝えたらよいか?迷っていた。 泣かれるのは覚悟の上。 本人が少しでも前向きに登園できるような、誠実な声がけについて、ある保育園の先生へ相談したことがある。 「保育園は楽しい場所だと伝えるのはどうでしょうか?」 と尋ねると、 「保育園は楽しいよ、と伝えるご両親がいますが、 保育園にいる子どもたちは、全員、家庭の事情により保育園で過ごしています。だから、安全な場所として、保育園があるということを伝えてあ

          子どもに伝える「保育園へ通う理由」

          ”時間がない”は社会の課題-「ケアの倫理」を読んで思うこと-

          働く時間、子育てする時間、家事をする時間、自分をいたわる時間… その全てが、私たちには欠けている。 この文脈でいう”私たち”とは、”ワーキングマザー”に限らない。 日本では、働く人全員が抱える大問題らしい。 大学時代の恩師の勧めで「ケアの倫理」を読んだ。 副題には”フェミニズム”の文字。 あぁ、女性の活躍を!とか、男女共同参画社会を!を謳っている本なのだろうなと思っていたが、誤解だった。 特に印象的だったのは、以下の3点である。 例外なく、ひとは、他者の身体的・精神的

          ”時間がない”は社会の課題-「ケアの倫理」を読んで思うこと-

          ”どうせ、私には○○できない”を乗り越え、PMPを取得した話

          Project Management Professional(以下、 PMP)という資格をご存じだろうか。 その名の通り、プロジェクト・マネジメントの体系的・専門的な知識があることを表す、米国の認定資格である。 同資格は、2023 年 6 月に日経転職版の「仕事や転職で使える資格ランキング」でMBA を抜いて、1位になったらしい。 私は昨年 9 月に同資格を取得することができた。 最初にPMPの取得を志したのは、もう10年近く前である。 きっかけは、当時私が担当してい

          ”どうせ、私には○○できない”を乗り越え、PMPを取得した話

          習い事に下の子を同行させるのは辛すぎるという話

          「上の子が習い事の間、下の子を預かっていただくことは可能ですか?」 保育園側の答えはNO. 兄弟共に同じ園に通わせているママ友から聞いた話だ。 "保育が必要な事由には当たらない"というのが園側の理由らしい。 それらしい理由であるが、腑に落ちない。 とはいえ、受け入れるしかないというのが当時の感想だったけれど、この問題。 どうやら園によって、対応に差があるようである。 何も所定の保育時間を超えての、延長をお願いしているわけではない。 サービスの対価として、きちんと保育料を

          習い事に下の子を同行させるのは辛すぎるという話

          目標だったはずのキャリアがズレ始めた話

          子どもが産まれる前、仕事が大好きだった。 この仕事に就くために、また、社内のいろんな課題を解決するために、私なりに努力してきた。 現職を選んだ決め手は、子育て支援制度が充実していたことだった。 子どもが産まれたら、十分な育休を取り、しばらくは時短で働きたい。 あれから十数年。 しっかり機能している子育て支援制度のもと、会社にも、周囲の理解にも感謝する毎日を送ってきた。 しかし、子どもが産まれ、育休から復帰した頃から、思い描いていた理想と現実には大きなギャップがあることに

          目標だったはずのキャリアがズレ始めた話

          ”メガネデビュー”と言ってくれ。

          3歳児検診の案内に、家庭でできる視力検査のシートが入っていた。 リボンや飛行機、イヌなどの絵が大きく書かれたものと、小さく書かれたものだった。 ハサミで切り取り、娘を既定の位置に立たせ、さっそく視力検査を行うと、 「わかんない」 「それもわかんない。全然見えない」 と娘が言い出した。 左目だけ、明らかに視力が悪いことがわかった。 とても驚いたが、ほんの少しだけ、想定もしていた。 私自身が弱視であり(娘と同じ左目)、幼いころにメガネをかけ、矯正していたためである。 視神経

          ”メガネデビュー”と言ってくれ。

          "付き添い入院"のルール変更が受け入れられた話

          娘は、ぜんそくを患っている。 昨年、夜中に発作を起こしたと思ったら、急激に酸素濃度が下がり、10日間入院することになった。 「このまま酸素濃度が低下したら、呼吸が止まります」と夜間救急の医師に言われ、かなりショックを受けたのを覚えている。 受診のタイミングが遅かったせいだ、 「疲れた」ことを理由に寝室のシーツを変えなかったせいだ、 娘の重症化のサインを見逃してしまったせいだ…と自分を責めた。 入院することとなった小児科では、依然としてコロナ禍の対応が残っており、保護者は

          "付き添い入院"のルール変更が受け入れられた話

          「駅チカ保育園の人気」に思うこと

          息子が息子らしく、過ごせる保育園に行かせたい。 6年前、息子の保育園を決めるときに、最もこだわったポイントである。 我が子のように息子に寄り添ってくれる保育者がいるような園。 そのためには、少しくらい遠くても構わない。 自分が目を離していても、息子が、私たちが、安心して過ごすことができる保育園を探すため、少なくとも20か所以上は見学に行った。 保育園のHPから予習をし、園のコンセプトを確認したうえで、園内を見学。 子どもたちや先生の表情はどうか?園長や保育者が大事にしてい

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