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とんでもなく痛かった麻酔

私 浸潤性小葉癌のお話です
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腫瘍を取る

頭頸科の診察が終わり、奥の処置室の様な所に通された。背もたれのある診察台に座って待っていると、診察の時とは違う先生がやってきた。

「はい。では舌の腫瘍取っていきますね。まずは舌に麻酔を打って行くんですが、歯医者さんで麻酔した事ありますか?歯医者さんでする麻酔と同じです。」

と言われて、あぁ!ああ言う感じね!と、想像がついたのは良かったが、歯を抜く麻酔とは痛さが全然違った!

先生が
「舌には神経がものすごい数、張り巡らされているので、麻酔がなかなか効きずらいんですよ。なので、麻酔を4〜5回打っていきます。初めは痛いと思いますが、だんだん麻酔が効いてきて痛みは感じなくなってきますからね。では始めますね。」

と言って、歯医者の麻酔みたいな注射を舌に打っていった。
これがまた、私の中でも痛い麻酔ランキングの1位に来るぐらい、とんでもない痛さだった。。

麻酔は合計5回打った。
そのうち確実に3回までは確実な痛さ、4回目で何となく麻痺してきた感じ、5回目で痛さを感じない位になった。
麻酔無しでそのまま切られてる位の痛さを感じる麻酔を乗り越え、腫瘍を取り、数針縫われて終了した。

「無事に取れましたからね!こちらは一応検査にまわしますね。」
と、先生が小さな瓶の中に入ったホルマリン漬けになった腫瘍を見せてくれた。

正直、腫瘍が無事に取れた事よりも、舌の麻酔の痛さの方がダメージが強すぎて、ホルマリン漬けの腫瘍を見せられても、
「はいはい。。」と言う感じだった。

術後も大変

病院へは自分の運転で行っていたけど、乳がんになって、いろんな検査をして、造影剤を使用する検査をした日の帰り道、めまいがして気分が悪くなり、急いで近くのコンビニに車を停めて、具合が良くなるのを待ってから帰ったという事があり、それからと言うもの、病院へ行く時はしばらく電車で行っていた。

頭頸科受診の時も電車で行った。
麻酔の感覚は麻酔5本分だけあり、帰りの電車ではマスクをしていたから良かったものの、口はほとんど半開き、舌は口から出ていたと思う。。
唾を飲み込むのも一苦労で、口からヨダレが垂れてくるので、マスクの下にミニタオルをあてて、何とか帰宅した。

家に着いても麻酔はまだまだ取れてなくて、水を飲むのも一苦労。だけどお腹は減るので
「夕飯どうしようかなぁ。。」
と、買っておいた冷蔵庫の中のラインナップから、唯一食べれそうな[たっぷりゼリー]に挑戦してみたものの、スプーンですくって、喉の奥の方に入れて飲み込む。と言う感じでしか食べられず、結局、[たっぷりゼリー]1つ食べるのに45分位かかった。

麻酔は次の日の朝には取れたけど、舌を縫ってるので飲食しづらい状態はこの後しばらく続いた。


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