たつのつた

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最近の記事

【轟音感想】Brodequin ー Harbinger Of Woe

はじめに 気がついたら4月も終わろうとしている。。。 前回の投稿が2月末でしたので、2ヶ月ぼんやりとしていました。 3月は子供たちが春休みに入ったりで音楽の時間を確保できず、聞いてもHiphopだったりエレクトロニカだったりでしたが、3月22日にはあのバンドがこのアルバムを発表してwktkでした。 Brodequinというバンドはい、Brodequinです。 バンド名はフランスなんかで使用されていた拷問器具、ブロデカンです。 足を拘束して苦痛を与える器具らしいです。昔読んだ

    • 【轟音感想】Paleface Swissの連作EP3枚

      1.はじめに気付いたら2024年が始まっていて、2月すら終わろうとしている。 この事実にビビって今年の2ヶ月何してたっけと振り返ったら、冬休み中の子供の世話と、北欧ミステリとスティーブン・キングのIt読破、ポケモンSVのランクマに精を出してました。 あと胃腸炎になった子供の看病。 基本的にこのNote「轟音感想」で紹介する音楽は”誰かと一緒に聴く”音楽ではない、と勝手な線引きをしているので家族との時間が多いと自然とこのNoteを書くネタも少なくなり、結果的にNoteから遠ざ

      • 【轟音感想】Abominable Putridity - Bio Transmitted Ingurgitated Interface

        はじめに近年デスメタル界隈で勢いがあるサブジャンルといえばスラミングブルータルデスメタルだと感じてます。 雨後の筍の如く、デビューバンドはことごとくスラミングしてるイメージ。 スラミング/ビートダウンというとデスコアでも特徴的な展開・要素なので、その辺の隆盛に伴ってデスメタル界隈に逆輸入されたのかなぁと。 元々はやはり、Devourementの「Babykiller」 あの曲を超えるためにみんな四苦八苦試行錯誤した上で発展したシーンだと思う。 何を中心に見るともなくスラミン

        • 【轟音感想】Neurectomy - Overwrought

          はじめに今回はテクニカルブルデスNeurectomy、です。 久しぶりにAngel Corpseを聴いて「そういやこのアルバムのドラマーはJohn Longstrethだなぁ、OriginとHate Eternal以外だとどんなバンドでドラム叩いてたんだろ」と調べたのがキッカケ。 Angel Corpseはまた改めてnote書こうと思ってます。 Neurectomyというバンドさてはて、今回紹介するバンドはNeurectomyです。 バンド名は「神経切除術」という意味。発

        【轟音感想】Brodequin ー Harbinger Of Woe

          2023年によく聞いた音楽・アーティスト

          2023年も残り25日。一年の早さはどんどんと早くなっていきます。 振り返ってみると、振り返るほどのことは無いなぁと年々中身がスカスカに見えていくのか、振り返っても中身を見通せないだけの近視になったのか。 思い出を覗くにも視力が必要。 こと音楽、聞いた音楽についてはApple Musicが一年の振り返りを助けてくれる記憶の矯正サービスを提供してくれていて、2年くらい前から僕も12月になるとやってます。 今年はどんな音楽がランクインしたのか、普段「轟音感想」とデスメタルばっかり

          2023年によく聞いた音楽・アーティスト

          【轟音感想】花冷え。ー来世は偉人!【閑話休題】

          noteの記事で見かけたので聴いてみました。 「なんでもごちゃ混ぜにして一つにするのが、”東京らしい”音」ってDJ BAKUがKAIKOOのDVDで言ってたのを思い出しました。 メタルコアにアイドルっぽいPOPさや、EDMを加えてサイバー感を出して、曲として成立させるのは、日本の音楽のお家芸だなぁって。 しっかりとした演奏テクとハード/ヘヴィなサウンドを可愛いルックスのメンバーが鳴らしてたら、惚れてまうやろーてな感じです。

          【轟音感想】花冷え。ー来世は偉人!【閑話休題】

          【轟音感想】Thy Art Is Murder - Human Target

          はじめにデスコア探報記第3弾?はThy Art Is Murderです。 Thyという聞き馴染みのない英単語、カタカナで発音すると「サイ」です。 古い英単語で「そなたの」「汝の」という意味です。時代劇や儀式、格式めいたところで使うような言葉で、Youに込められた親しみが打ち消された言葉です。 Yourと同じ意味ですが、ほぼ死語。 主格はThou、斜格はThee(車格はIに対するMe。〜を、とか、〜に、という意味) てなわけで、Thy Art Is Murderは「汝の芸術は

          【轟音感想】Thy Art Is Murder - Human Target

          【轟音感想】Signs of the Swarm - Vital Deprivation

          はじめにデスコア、若い世代に人気らしいですね。 ”らしい”というのは未確認情報でして、デスコア好き!って方をリアルはもちろんネットでも見かけていないからです。 僕も若い世代とはいえない世代”アラフォー”ですので、世代を超えてデスコアリスナーを探したり出会うこともなく、 あと情報発信されている個人にGoogleから辿り着きにくいですよね。 Googleで気になるバンド名を検索しても、サブスクとレコードショップばっかりが結果に並んでるみたいな。 結果的に、自分で探して自分で聴い

          【轟音感想】Signs of the Swarm - Vital Deprivation

          【轟音感想】Signs of the Swarm - The Disfigurement of Existence

          はじめに人生で初めてインフルエンザに罹りました。 最初は「喉痛いなぁ、最近乾燥してたしなぁ」と風邪の引き始めだと思ってたら、熱がズルズルと上がり出してきました。 日曜日:喉の痛み 月曜日:↑+微熱(38℃) 火曜日:38℃ 水曜日:40℃ 木曜日:40℃(お昼からは37℃に下がった) 金曜日:37℃ てな感じで、40℃の熱は辛いです。 今年の6月にコロナにも感染しましたが、トータルでは味覚消失などの後遺症や呼吸器の辛さも加味するとコロナの方が辛かったです。 インフルエンザは

          【轟音感想】Signs of the Swarm - The Disfigurement of Existence

          【轟音感想】Distant - Heritage

          はじめに デスコア。この4文字を目にすると根拠のない違和感と抵抗を感じます。 と云うのも、グラインドコア以外の〜コアというジャンルがしっくり来なくて、メタルの要素を加えたって何やねん、メタルでええやん、と思ってしまうのです。 あとデスコアとデスメタルの境目が曖昧なのもしっくりこず、うーんモヤモヤとなってました。 ただ聴いてて「あ、これってデスコアだ」とか「これはデスメタルだな」って感覚はあるんですよね。その違いを言語化出来ないだけで。 一応「ブレイクダウンやビートダウンを多用

          【轟音感想】Distant - Heritage

          【轟音感想】Sijjeel-Salvation Within Insanity

          はじめに気づけば11月も2週目に入り、2023年もあとわずか。 僕は毎日デスメタルを聴いては益体もない文章に出力しています。今はコインランドリーで布団の洗濯・乾燥待ちをしながらこの文章を書いています。 フラッと洗濯物を投入していったおじさんがデスメタルのジャケットに出てきそうな悪臭を残して去りました。チーズが腐ったような皮脂の発酵臭、生きた人間の腐臭。服もだけど、自分の体も洗おうよ。。。 そんなこんなで臭いに負けて席を離れようか迷っていますが、ちょっとブルータルな環境に身を置

          【轟音感想】Sijjeel-Salvation Within Insanity

          【轟音感想】Cryptopsy - As Gomorrah Burns

          はじめにCryptopsy、ブルータルデスメタルは高い演奏力を持ったプレイヤーによって演奏される!という演奏面の実力を示した第一のバンドなのではないでしょうか。 というかフロ・モーニエが世界一のドラマー、世界一のドラマーが所属するデスメタルバンドってイメージが先行してるのかなぁと思います。 楽器の演奏とか、演奏技術とか音楽理論とか僕は分からないのですが、Cryptopsyの音楽って唯一無二の音なんですよね。 それが各パートが高過ぎる演奏技術を持っているからなのか、作曲のセン

          【轟音感想】Cryptopsy - As Gomorrah Burns

          【轟音感想】Suffocation-Hymns From the Apocrypha

          はじめに2023年は大御所中の大御所が新譜を発売するイヤーですね。 10月にCryptopsyが、9月にInternal SufferingとMardukが、そして11月にSuffocationが。 どれも音楽におけるBrutalという性質を深く好きになるキッカケになったバンドなので嬉しい限りです。 Suffocationとかブルデスの始祖の一つに数えられるバンドで、スラッシュメタルを激化させたデスメタルを更に激化させた当事者(と思っている)じゃん。 それが今も変わらず、

          【轟音感想】Suffocation-Hymns From the Apocrypha

          【轟音感想】Slaughterbox-The Ubiquity of Subjugation

          はじめに気が付いたら11月になっていて、前回のというか初回の【轟音感想】から4ヶ月も経っていた。 色々聞いてはいるものの、公私共に色々あってインプットに対してアウトプットが追いつかない状態です。 それでもブルデスやブラックメタル、グラインドコアは聞いてます。今日の感想はタイトルの通り、Slaughterbox USはカリフォルニア州サクラメント産のブルデスバンド。1999年結成で、2008年に同郷のブラックメタルバンドKillgasmとのスプリット、2011年にEPを発売し

          【轟音感想】Slaughterbox-The Ubiquity of Subjugation

          【轟音感想】Vituperete-Dies Mail

          アメリカはヴァージニア州出身のブルータルデスメタルバンド「Vituperete」 2015年結成で2020年に発表された1stアルバム「Dies Mail」の感想です。 バンド名のVitupereteは「悪い情報を流す」「激しく非難する」という意味 1.Introcision01:34 2.Instipuous Malpractification Amonst Abnomolical Dextrosity02:17 3.Chlorarachniphytic Filame

          【轟音感想】Vituperete-Dies Mail