【透析のこと】 なが〜い透析時間をどうすごしているか?! 透析歴2年でわかってきたこと…
今年5月で透析をはじめて2年がたった。
周りには、透析歴40年のつわものもいるので、
まだまだ ひよっこだ。
透析をはじめた頃は、いろんな症状がでて大変な時期もあった。
でも、この2年で透析に慣れ、体調も安定して、
幸いにも普通の暮らしをおくれている。
誰かの役にたつのかわからないけど、今、自分が経験している透析のことを、ときどき書こうと思う。
今回は、なが〜い透析時間をどうすごしているか?!を書いてみたい。
大切な透析時間
よく知人から、透析は時間が長くて大変だね…、
とか、すごく疲れるでしょう…、なんて言われる。おそらく透析は、世間一般に、つらい、大変といったネガティブなイメージがあるのだろう。
自分も以前は、透析中は、つらくて苦しいのではないか???、と思っていた。
なにしろ、常時200mlもの血液が体外にでて、
浄化されて体に戻っていく。これが何時間も続くのだから……。
病院で受ける透析は、たいてい1回4時間かかる。
準備や片付けを入れると4時間半は病院にいる。
その人の腎臓の状態によっては、3時間の人もいるし、5時間の人もいる。
とにかく週3日、なが〜い透析時間を病院のベッドですごす。
命がかかっているので、この透析時間は何よりも大切で最優先だ。
私は、月水金の週3日、1回4時間、17時頃〜21時頃まで透析を受けている。
はじめの1年は、今よりも腎機能がよかったので、月金の週2日で1回3時間半だった。
透析時間のはじまり
透析に行くと、まず体重をはかる。ドライウェイトという基本体重から増えた分を、その日の透析で除水する。私の場合、除水量は1.5kg〜2.5kgが多い。
次に、その日に決められたベッドの準備をして横になる。
スタッフが来ると、シャントのある左腕の血管に針を刺してくれる。
血液をだすところと、返すところの2カ所に刺すのだけど、採血の針より太くて長いので、これがかなり痛い。2年たってもいまだに慣れない。
ただ、この針刺しは、全く痛くないこともあるので、スタッフの力量や、たまたま神経のないところだったとか、運もありそうだ。
針を刺したところは、トラブルがなければ、透析中はほとんど痛くない。
刺した針に透析のラインをつないで、血液が透析機器へ流れ、透析開始になる。なが〜い透析時間のはじまりだ。
透析中のすごし方
はじめにスタッフが、終わりの時間を言ってくれるので、それまでベッド上で気ままにすごすことになる。
透析中は、横になっても、座っていてもいいけど、左腕を動かすと機器が感知して、ビィ〜〜〜と、けたたましい音が鳴る。なので、左腕はほぼ使えない。
透析機器は優秀で、30分ごとに自動測定する血圧が変動したり、血流がおかしいと反応して、またビィ〜〜〜と警報のような音がしてあせる。
ベッドは、電動で頭と足を好きな高さに上げられるし、体圧分散のマットレスなので、体が痛くなるなんてこともほぼない。
透析中は、つらさや苦痛はなくて、いたって穏やかにすごせる。
眠ってもいいし、音楽を聴いてもいい。持ち込んだタブレットを見たり、片手で器用に本を読んでいる人もいる。
私は、1時間くらい眠ってから、自分のスマホでnoteを読んだり記事を書いたり、TVerで見逃し配信やら、Disney+で映画やドラマを見てすごす。
よく見るのが「飯尾和樹のずん喫茶」。お笑い芸人の飯尾さんのひょうひょうとした巧妙な語り口が心地よく面白い。昔ながらの喫茶店を巡るのだけど、素晴らしい!、美味しい!、いいですねー、と、とにかく褒め上手だ。
先日、「老婆の日常茶飯事さん」がnoteで記事にされていて驚いた! 思わずそうそう、と納得してしまった。
もう1つ、「秋山ロケの地図」。地域住民が白地図に書き込んだ情報をもとに、お笑い芸人のロバート秋山さんが町を巡る番組。はちゃめちゃな印象の秋山さんだけど、真面目な一面も見れたり、ちょっと感動があったり、とっても楽しい。
回診と検査と注意してること
おっと、大事なことを書かなければ……
透析中は、毎回、医師の回診がある。その日の体調とか、検査データや今後の方針を確認していく。
スタッフである看護師やMEといわれる臨床工学技士たちも、たびたび回ってきて、体調や透析機器のチェックをする。何かあればすぐに対応してくれる。
検査も手厚い。血液検査は2週間に1回、胸部レントゲンは月1回、心電図、骨粗鬆症の検査、腹部エコー、シャントエコー、足の血流検査などは数カ月ごとにある。透析の前後におこなうので、負担は少ない。
透析中に注意が必要なのが血圧の低下。血圧が下がりすぎると失神してしまう。私は、血圧低下は1
回しか経験がないけど、除水量が多いと起こりやすい。
血圧の上が80くらいまで低下すると、あくびがたくさん出て、冷や汗がでてくる。そうなったら、スタッフに声をかけて対応してもらう。
そして、透析の終わりは、針を抜いて止血して、体重を測って帰宅になる。
シャントの血流は勢いがあるので、しっかり止血しないと血だらけになる。私の場合、絆創膏にガーゼをあてて、指で7分間しっかり押さえる。
まとめ
透析は、ベッドでの長い拘束時間、痛い針刺し、片腕が使えないなど、確かに多少の苦痛と不自由さはある。
しかし、透析をはじめて2年がたってみて、透析時間は、つらく苦しいものではなかった。むしろ予想に反して、気ままに穏やかにすごせている。
私の通うところは、地方の病院なので、都会のようにサービスが充実しているわけではない。
それでも、透析患者さんたちは、なが〜い透析時間を、それぞれ自分なりの楽しみや方法を見つけてすごしている。
お読みいただきありがとうございました🍀
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?