【1分で読了。即興小説】旅
【お題】
旅の途中
【本文】
ただならぬ気配に木々がざわめく
時の流れと緩やかに肌を撫でていく風は
私の遠い日の思い出を揺り起こす
赤く光る閃光は
遠くの方で気づいてほしいと泣き出して
やがてその声は 私の立っているこの地に
希望という名の花を咲かせる
行く先はわからない
さ迷いながらゆっくりと
心配はいらない 少しずつ
たどり着くべきところまで この身を連れて行ってくれるはず
怖がることはない 少しずつ
この身を変化させ あるべき姿に変えてくれるはず
私は今 旅の途中
この広い海原で 波に揺られている
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?