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不登校生徒を経験した子どもの生声

 みなさん、こんにちは。学びの多様化学校で不登校生徒と学ぶ教員のハットです。

 学びの多様化学校には、小学校や中学校で不登校を経験した生徒が通っています。
 不登校の生徒というと、そもそも環境が変わっても学校に行けず、何のために存在しているのかと思われるかもしれません。
 しかし、学びの多様化学校では7割以上の生徒が学校に登校できるようになっています。
 また、私の学校では、卒業式の日に、全員が揃い、卒業を迎えることができました

では、どのように子どもと向き合っているのでしょうか。まずは、不登校生徒の特徴をきちんと向き合い、知ることが必要ですね。

 不登校になった原因は、複数あり、1つに決めることはできません。子ども自身もなぜ、学校に行く事が出来ないのかわからないといいます。
 ですが、生徒の多くは、子ども同士や先生との人間関係でうまくいかなかった経験を抱えていることが多いです。
具体的な内容をまとめました。

1.子ども同士のトラブル


 ここでは、2つの例を挙げます。
 1つ目はものの貸し借りがトラブルの原因となっているケースです。ものを貸したが、返ってこなかった。その中で、お互いに関係が崩れていきます。
 2つ目は、いわゆるいじめです。いじめは「被害者が精神的、肉体的な苦痛を感じた」ときに成り立ちます。しかし、その線引きは難しく、人によっていじめの捉え方は変わります。暴言や仲間外れなどのいじめは言語道断であり、いうまでもありません。意外と知られていないものとしては、「話しかけたが返答が返ってこなかった」「自分が話をしているのに、途中で遮られた」「自分の意見は反映されない」という日常のコミュニケーションの行き違いも原因の1つとなっていることが多いです。

 子ども同士のトラブルは、一方が明らかに悪いこともありますが、当該者どうしが、未熟で起こっていしまうことも多いようです。保護者や教員が介入し、相手を責めるのではなく、自分の気持ちを整理させるような働きかけも重要になってきますね。

2.先生とのトラブル

 子どもが先生に対しての信頼がなくなることも大きな原因の1つです。例えば、以下のような事例があります。

 ・忘れ物をして、怒られる日が続いた
 ・自分の悩みを十分に聞いてもらえず、適当に流された。
 ・クラスが騒がしいことや圧迫感に耐えられなかった。
 ・保護者には丁寧だが、こどもには厳しかった
 ・自分のことを理解してもらえなかった。

 他にも、多くの事例があります。基本的には、困ったときに先生が助けてくれなかったという経験から先生への不信が募ったケースです。
 例えば、1つ目の事例について詳しく取り上げたいと思います。子どもは忘れ物を忘れたくて忘れているのではありません。どうしても、ものを管理したり、提出したりすることが苦手なのです。そのため、頭ごなしに、叱るのは子どものことを理解していない証拠です。
 大人にも、苦手でどうしてもできないことがありますよね。例えば片付けや時間を守ることなど・・・。大人が苦手であれば、子どもはもっとできないのです。できるようにサポートしてあげましょう。
 メモを書かせることやかばんに指定の場所をつくることなど何かしらの対応策を一緒に考えることが大切です。

まとめ

 子どもは繊細ですね。そして、まじめな生徒ほど、自分のできないことや苦手なこと、まわりの許せないことが人一倍、気になり、精神的な負担が大きいのです。そういった子どもを支えていきたいですね。
 もちろん、子どもも幼いため、心の成長に伴って、自分なりの対応ができるようになるでしょう。保護者、教員、その他の子どもに関わる全ての人が、共通の認識をもっていく事が大切ですね。

ご視聴ありがとうございました
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