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#1 助けを求めたけど、無理でした。

昨日から始まりました、新コラム「気付けば適応障害になっていました」第一話です。
#0では、大まかな適応障害とはどんなものなのか?ということをお話しました。今回では、診断される前の話をしたいと思います。

前回の話はこちらですので、まだの方は是非そちらから読んでいただけると嬉しいです📚↓↓


適応障害を発症した原因

私が適応障害を発症したのは、主に会社に行くことでした。
仕事内容を覚えられなかったからとか、仕事が嫌だったからではありません。
たった一人、苦手な人がいたのです。
その人以外は、優しく接してくれる方が殆どでしたので、安心して仕事を覚えていたのですが、問題は苦手な人が私の教育担当であったことです。

しかも、その教育担当は社内で信頼されており、仕事もできるいわゆる「有能な人」だったので、仕事もたくさん抱えています

ただ、この仕事は未経験者が覚えるには大変な業界だったので、教えるもの一筋縄ではいきません。
その業界にいれば常識であること。根本的なことにも疑問を持ちますから、仕事を抱えながらでは大変だったと振り返ります。(それなら、手が空いた人で教えてくれたらいいのでは?と思いますが…)


適応障害は#0でも話しましたように、
「強いストレスの源になるもの、ことが原因」ですから、
私の場合ではその教育担当がストレス源だったのです。
仕事を教えてもらうのはその人しかいないのに、ストレスになる。逃げ場はありませんでした。

それでも、仕事だからと自分の認識を変えようとした

自己啓発本でもよくありますよね?
人を変えるのは難しいから、まず自分が変われ、と。

そういった自己啓発本も今まで読んでいましたから、
これを乗り越えたら怖いものはなくなる!とひたすらに自分の気持ちを誤魔化していました。

実際、憧れの業界でもあったので、何がなんでも辞めたくなかったのです。


何がストレス源だったのか?…それは、追い込む指導だった

ここまでは原因と自分がどういった態度で臨んでいたのかについて触れました。では、具体的なお話に入っていきます。

何がストレスになっていたのか?
それは、
指導です。

いえ、言い換えましょう。
・一回で覚えろという空気
・報告の仕方、質問の仕方も全て指定された
・上記ができなければ、担当者の納得がいくまで言い換えさせられた
・対面で話そうと努めても、全てチャットで返答、指示
・質問をしても、質問内容に答えてくれず、逆質問で困惑

どうですか?みなさんは、普通だと思いますか??

本人は指導のつもりだったのだと思いますが、それがたまらなくストレスだったのです。
正確な場面で、適切な専門用語を選ぶことは、ミスコミュニケーションを発生させないためにも必要だとは理解しています。
…でも、分からないことを質問するのは初心者に許されてもいいはずではないでしょうか?

また、コミュニケーションを取ろうと思っても、チャットで対応されたのは周りにも異常に見えたことでしょう。しかし、周りからは私が話しかけにいかない、との認識が出来上がっていたのです(後日談で聞きました)。

報告の仕方も何回も言い換えさせられたのですが、
その人がお休みの時は他の人が対応してくれたのですが、
何も言われず、特に指摘もありませんでした。
その教育担当の拘りで、何回も言い換えさせられたのだと察し、ここでも途方に暮れます。

気が付けば、毎日帰り道に涙が止まらなかった

新しい仕事に就いてから、二か月経った頃の3月。
何の前触れもなく、涙が出るようになりました。

道行く人も、何だ?と思ったことでしょう。
変に見られていたことでしょう。

通勤で泣いてる人なんて早々見ないですから。

止めようと思っても、勝手に出てくる。
止められない。

この頃に誰かに相談できていたら。変わったのかもしれません。

そこで、二週間ほど経ったある日、大チャンスが来たのです。
それは、直属の上長との相談会でした。

相談するも、根性論で否定される

月に一度、上長とのマンツーマンでの業績報告、そして相談会がありました。自分が感じていることが、パワハラなのだとしたら、会社としても大問題。優しい人だと思っていたので、何かしら対策をしてくれると信じていました。一縷の望みがあると思っていたのです。

「最後に、別件なのですが、ご相談事があります。」
そう言って、チャットでの耐えられない尋問ともとれる履歴、状況を説明した上で訴えかけました。
しかし、状況を説明した中でも、涙は止められませんでした。

しかし、上長の口から出てきたのは…
「で?僕にどうしてほしいの?えのもとさんが、担当者への認識を変えるとかしかないと思うんだけど。」
と冷たく言い放ったのです。

そこから先は、あなたの態度がなってなかったんじゃないの?とか、
自分の過去の理不尽なエピソードを語ってきたりとか。
根性論とか。今では昭和か!って一蹴されそうですが。

(あぁ…この人は、私の話を聞いてくれてないんだな…)
と、そんな気持ちでいっぱいになりました。

たくさん、馴染もうと努力しましたよ。
仕事もようやく覚えつつあって、楽しさも感じるようになってきたんです。
よくコンプライアンスとか、パワハラは個人の感じ方で決まる、って散々喧伝してきたのはうそですか…??

…そんな思いが、頭の中を駆け巡ります。

会社では、悩んだら上司にすぐに相談、思い悩む前に!と言われてましたが、実際に相談すると、話すらも聞いてもらえない。
ただ我儘を言っているだけだと、相手の目には映っている。


どうしようもなく、目の前が真っ暗になった気がしました。







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