介護をしている全ての人へ#56 ～ 上司、弟、母いろんな人に支えられている

　父へのインスリン投与が始まった。詐欺被害（？）、認知症、膵臓の腫瘤、インスリン…家族と人様にいろいろ迷惑をかけてきた父だが、ここまで悪いことが重なると気の毒。
　でも、日記を書いた頃には、そんな気持ちは爪の先ほどもなかった。

2019年2月25日（月）　母の日記

　夫、午前中に市立病院で診察を受ける。次男も同行。
　膵臓の腫瘤が影響しているのか、血糖値が安定しないためインスリンの投与を開始。
　病院で血糖値の測定と注射器の使い方を教わるが、全く理解出ない様子。またひと手間増える。
　病院に行くと疲れてしまうらしく、夫は、昼食後すぐに寝てしまった。
今日は、4人そろっての夕食なので、清水のさかなセンターで買い物。次男の高校時代の友達の店で、アンコウ鍋の材料をいただいた。
　うちにも遊びにきていた子供が、職人さんを叱咤しながら立派な社長さん、改めて時の流れを感じた。
　アンコウ鍋はあまり食べたことがなかったが、自分は苦手…
次男は日本酒（磯自慢）を購入、兄と一杯飲むと張り切っていた。
　長男の帰宅を待って、ささやかな宴会をはじめていた。ここのところ暗い顔をしていた長男もなんだか楽しそうでよかった。
　夫もお猪口に一杯だけお酒をもらっていた。おいしそう。

2019年2月25日（月）　私の日記

　昼休み、Kさんからお昼ごはんはどうか？と言ってもらったが、断ってしまった。いろいろ、同時にできない自分の不器用さががきらい。
　「また何時かね！」とは言ってくれたが、もう誘ってもらえないだろうな。
　暗い気分のまま、午後の仕事をこなした。気持ちが乗っていないときの仕事はミスが多い。結局１時間半の残業。帰り際にまた嫌味を言われる。
　帰り際に、以前の上司に声を掛けられた。在宅勤務の件、社長に掛け合ってくれた由、本当にありがたい。会社への説得材料として、今やっている仕事をリストアップして、どうしても会社でやらなければならない仕事をピックアップするように言われた。
　普段一生懸命仕事をしすぎて周りが見えなくなるパワハラおじさんのように言われているが、ちゃんと部下を思いやる気持ちは持った人。本当にうれしい。大きい会社にはいろんな人がいる。どんなに人当たりが良くても、その場にいない人の批判をするような上司は信頼に値しない。
　帰宅は９時を少し回ってしまったが、弟がアンコウ鍋を用意してくれていた。あん肝はあまり好きではないが、気持ちがうれしい。
　昨日の無礼な物言いも、ちゃんと謝ることができた。