僕のことの話。

こんにちは。camelです。
前の投稿から少し日があいてしまい、ごめんなさい。

今日は前から話したかったこの曲、「僕のこと」です。
僕の音楽好きを加速させた曲として前に紹介したこの曲ですが、改めて、ちゃんと考察したい、この曲への想いを書きたいと思って、今回選びました。

「僕のこと」はMrs. GREEN APPLEの2019年発売のシングルの表題曲です。
ミセスの代表的なロックバラードとして有名で、またその圧倒的な音域の広さと表現力から、カラオケで歌いたいけど歌うのが至難な曲としてもよく名前が挙げられます。


さて、今回は歌詞考察というところをしていきたいので、しっかり、歌詞を見てみましょう。

僕のことにはたくさんのキーフレーズが含まれていると思っているんですが、今回はそのうち大事な1つのフレーズを見ていきたいと思います。

それは「ああ、なんて素敵な日だ」。サビの始まりでこの曲を通して何回も出てくるフレーズです。でもこのフレーズ、毎回裏に潜んでいる本心が違うと思うんですよね。

1回目は1番のサビ。このときは現実を皮肉っています。その証拠に、幸せと「思える」だったり、「奇跡」(起こるはずがない理想)を歌う(思い描く)だったりと、現実に希望を持たず諦めているそんな姿が描かれています。

2回目は2番のサビ。このときは「素敵さ」を他人に依存しています。もう少し言い換えれば「他人になにか影響している」自分に意味を見いだしています。だから「誰かを好きでいる(自分」をみて幸せだと思っているんですね。
でもそそれは全世界から見たら「狭い」けど自分から見たら「広い」そんな世界なんです。

そして3回目はラスサビ。ここでは「相互的な依存」による「素敵さ」を歌っています。2番と何が違うの?と思うのかもしれませんが、主人公の他人依存は変わっていません。でも、気づいたんです、他人から依存されている自分に。その両方向の依存で全世界は動いていて、幸せが生み出されるのだと。

ここでは歌われている状況は苦しい状況ばかりです。もがいていると書かれているくらいです。でも、そんな世界でも自分のやっていることが他人に影響して幸せを作っている、それが「僕のやるべきこと」さらには「僕らのやるべきこと」なんだ。そんな風なメッセージだと僕は捉えました。

さらに、ラスサビの前にこんな言葉があります。「奇跡は死んでいる」でも「今日まで歩いていてきた人は呼ぶ、それがね軌跡だと」。この言葉が他人が認識する「意味のある自分」を描いた、とても素晴らしい一節です。
だから、ぼくはこの一節が本当に好きです。

最後にラストの一節を見てください。
「それぞれ見てきた景色がある。僕は僕として今生きている」
この「僕として」の僕がどんな僕なのか、これは人によって様々だと思います。それにこの曲の取り方も様々だと思います。

僕は今、この曲の僕を上のように捉えました。でも全く違う、だめ人間みたいな僕をイメージする人もいるかもしれません。
でもそれが人間なんだ。ってことです。
それが人間の「個性」なんだって僕は考えます。

僕が好きな歌詞考察は、その人のバックグラウンドや経験により、まさしく「個性」が出ます。

でもそれを表現する素晴らしさ、を教えてくれたのがやっぱりこの「僕のこと」なんですよね。だから、前にも書きましたが「僕のこと」は僕の歌詞考察のきっかけの曲です。

ぜひ、みなさんもこの曲を通して自分なりの「僕のこと」を描いてみてください。

というわけで、今回はここら辺で。
それではまた。Have a nice music!

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