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タイタニックの悲劇と今を重ねる②

■トーマス・アンドリュースによる説明シーン

タイタニック号が氷山に衝突した直後、船の全体図を示しながら、設計士のトーマスアンドリュースが船長らに説明するシーンです。

トーマス・アンドリューズ:
 She can stay afloat with the first four compartments breached but not five. Not five. She goes down by the head, the water will spill over the bulkheads, from one to the next back and back there's no stopping it.
(4区画の浸水なら浮いていられるが、5区画の浸水ではダメです。この船は、船頭から沈み次の区画へ連続して水が流れ込み沈んでいく。これは止められないんです。)

スミス船長: 
The pumps, we open the doors,
(排水ポンプを使ったらどうかね?)

トーマス・アンドリューズ:
 The pumps buy you time! But minutes only. from this moment there's no matter what to do. Titanic will founder.
(数分時間を稼げるだけだ。もう何も手を打てない。タイタニックは沈没します。)

イズメイ: 
But this ship can't sink.
(まさか、この船が沈むわけないよ。)

トーマス・アンドリューズ: 
She's made of Iron sir! I assure you she can! And she will. It is a mathematical certainty.
(鉄でできているんです。沈むに決まってます。これが物理的事実です。)

スミス船長:
 How much time?
(あと、残された時間は?)

トーマス・アンドリューズ:
 An hour. Two at most.
(一時間。もって二時間です。)

スミス船長:
 And how many aboard Mr. Murdoch?
(マードック。救命ボードには何人乗れるんだ?)

マードック1等航海士:
 2,200 souls on board sir.
(2200人です。)

スミス船長:
 Well I believe you may get your headlines Mr. Ismay.
(イズメイさん。これはヘッドラインに載りますな。)

と何とも緊迫度合いの伝わりにくい訳で申し訳ない。あと、微妙に間違っていたらすいません。

このようにタイタニック設計士であるトーマス・アンドリューズはこの深刻な事態をそれほど危機感の無い船長やタイタニック所有者のイズメイに説明したのだ。


■コロナ禍が目前に迫っていても桜を見る会

日本では1月に日本維新の会などを除く野党が「桜を見る会」の問題と、閉会中に明らかになったIR汚職について安倍政権を厳しく追及していた。日本では、対岸の火事と捉えられていた新型コロナウイルスよりもこんなくだらないテーマで盛り上がっていたのだ。

それから数ヵ月が経過し、徐々に新規感染者が増加し始め、各自治体で緊急事態宣言という言葉をちらつかせはじめた。北海道や愛知で独自に緊急事態宣言を発令。

そしてついに4月16日、特別措置法に基づく緊急事態宣言を全都道府県に拡大した。

日本もタイタニックと同じである区画までで感染拡大を止めておけばここまでに至らず、世界的に新型コロナウイルス対策における評価が得られたかもしれない。

タイタニック号における浸水に対してポンプを使おうというのは

緊急事態宣言

と重なる気がする。今となってはあの緊急事態宣言は時間を稼ぐだけで、結局は今の感染者増加に至るわけだ。

まとめると、

まさか沈むに至るとは思っていなかった船長たち

まさか感染がここまで広がると遅きにようやく理解した国のトップ

が僕には重なって仕方ない。

次回に続きます。