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鬼束ちひろ - 月光 - 2000

「トリック」面白いドラマでしたよね。
あのドラマで、アイドルだけどもなかなかブレイクしなかった仲間ちゃんと、モデル出身でイケメンだけど、イマイチだった阿部ちゃんの二人が一気に人気爆発した出世作になりました。二人とも新境地を開拓したという感じで。

TRICK_OP 「Mystic Antique」2000

金曜ナイトドラマでしたっけ??
今はもうテレビが無いので(10年前)、最近のことは知りませんが。あの枠のドラマは結構面白いのがあって、毎回楽しみにしていましたデス。

「トリック」劇場版ラストステージ 2014

で、鬼束ちひろさんが歌われたエンディング、これもヒットしましたね。

「月光」2000

昨今ではかなり突き抜けてしまっていますが、元々個性的で少し風変わりな持ち味のシンガーという印象の方でした。
歌う時の姿が独特って言うのかな…

この曲は歌詞も独特で、抑圧からの解放を願う歌とのこと。
それまでには無かった世界観の歌で、私は好きでしたけどね<歌詞 色々と賛否両論と言うのかな…深読みして、あれやこれや思う人はいるもので、鬼束さんの個性的な歌い方も相まって、憶測から勝手な解釈をする人が多かったようです<歌詞で神の子って出てくるから

【貴重映像】ドラマ:トリック番宣集

そして、デビューそうそう、タイアップということもあってヒットしたことから、イメージが定着してしまい、そのことでご本人は相当悩まれたようですね。
なんかまあ、その辺りはありがちなんだけども…

だから、ヒット曲はありがたいけど、その曲=自分になってしまうことに、創作者としては生まれいづる悩みを抱えることになるのでしょう。

難しいとこですよね…
割り切れたら、きっと楽なのでしょうけど、モノづくりをする人って思考回路が複雑であるからなあ…デリケートな感性を持っていると言うか、独特の感性や内的世界に生きている人が多いというか…

まぁ、内省的なんでしょうね。真面目に人生や自分のこと あれやこれやのことを考えているから、深く考えすぎて、生きにくくなってもしまうのかもしれません。
単純に言うと不器用? なだけ??

「シャイン」2000

デビュー曲はこちら。
ピアノ弾きながらのスタイルだったんですね。

そして、彼女のお父さんは洋楽好きだったそうですが、お母さんが民謡の師範なんだそうです。小学生の時にエレクトーンを習い始め、10代の頃から作詞作曲を始められたとのこと。

歌い方も、歌詞や曲の雰囲気も、洋楽からの影響の方が強いかなって思いますので、お母さんの影響は薄いのかな。

「眩暈/edge」2001

「Infection」2001

「流星群」2002

これも「トリック2」のエンデイングに使用されました。

「Sign」2003

「いい日旅立ち・西へ」2003

ポリープの手術後にレコーディングされたそうです。
ご存知、百恵ちゃんで有名な旧国鉄(現JR)のCMソング 。
今度は東海ではなくて、西日本でまんまのカバーということではなく、歌詞を西日本仕様にして、曲に関してはアレンジが加わっています。

やはり、百恵ちゃん世代としては、オリジナルに勝るものはないけど、これはこれで新しい曲として聞く分にはいいかなあって思います。

山口百恵「いい日旅立ち」  1978

でもって、ポリープに掛かっちゃうってことは、一時期、歌うことが苦痛だった時期があったのかなあ・・・と。
病気は心が身体に訴えるハンストですからね。
「歌いたくない」っていう、暗黙の感情的反抗や葛藤が相当あったのかと…

その後、再発していないのなら良いのですが。

「私とワルツを」2003

「トリック3」のエンディング。

トリックというドラマを思い出すとき、鬼束さんの歌はもうセットだし、トリックはやっぱ鬼束さんでしょって、ねぇ。
イメージが固定してしまうのは仕方ないかも。。。
構成要素のようなものだから、どうしても音楽って映像と一緒のものでもあったりする。

映画「劇場版 TRICK」2本立て予告編

だから、ドラマのヒットも曲のヒットも、どちらか片方だけでは語れず、相乗効果というか~どっちも良いものに巡り合えたっていうのは、ベストマリアージュでもあり、奇跡の出合いでもあり、マッチング。

そういう、様々な人の記憶に残る、ドラマの主題歌を歌えたってことは、名誉であり、チャンス以上の善き出合いだったと…そう思っていいと思うのですが。

六ツ墓村手鞠唄

だって、歌が好きであって、音楽をやりたい、人に聞いてもらいたいと…そう望んでいるすべての人が、チャンスに恵まれるわけではないですからね。

聞いてもらいたいのに…よい歌を作ったとしても、歌う場所や機会を得られないでいる人って、履いて腐るほどいて、埋もれてしまう人も、曲も、毎年山のように存在するわけですから…

数年前では、突然のイメチェンで周囲を驚かせましたが、元々エキセントリックな人なのかなって、そんなイメージだったから、それはそれでいいのでは??って思います。

ただ、痛々しいというか…もっと自分を大事にしたら??と
ちょっと心配になってしまう人ではありますね、はい。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/05/16 掲載記事より転載


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