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Monochrome Diary 2024.5.13~2024.5.19

2024.5.13

「スーパーマン」を観る。有名なヒーローだがそのストーリーは全く知らなかった。意外だったのは、「正体不明の超人」というわけではなく、初めから正体がしっかり構築された地球外の人間だということだ。父親からの使命として地球にやってきて、その使命を受け入れ地球を守る。次第にヒーローとして活躍していくわけだが、その象徴的なスーツをなぜ着るのか。正直あまりにヒーロー然としていてダサい。だがそのダサいような姿がヒーローとして活躍していき人々に受け入れられていくのはキャプテン・アメリカにも通ずると思った。アメコミでは定番の流れなんだろうか。日本のヒーローと違う点と言えば、はっきりとした恋愛描写、メロドラマがあることだ。日本のヒーローは子供向けだが、アメリカのヒーローは全年齢に向けられているのかな。ラスト、地球を逆回転させれば時間が遡るのはやりすぎと思ったが調べれば、相対性理論に基づいて光以上に早く移動するスーパーマン自身が時間を逆行して過去に戻った、地球が逆回転するのは「時間が戻っている」描写としてということだった。世界観が吹っ飛んでいてあまりに子供向け、というわけではなく、大人も十分に楽しめるアメコミヒーローはやっぱり面白い。


2024.5.14

サボテンを買った。毎年このくらいの時期にサボテンを買っている。数年前、初めてサボテンを買ってみて育てた始めた時、ちょうど時期が良かったのかしばらくして、綺麗な花を咲かせてくれた。それがあまりに見事な鮮やかな花で、それでも1日で萎んでしまったその儚さに心を奪われた。残念ながら、ののサボテンはそれから一年ほどで雨ざらしにしてしまい、そのまま腐ってしまった。サボテンの花をまた見たいのと、長く育て続けたい思いで、じっくり気をつけながら世話をしている。今年は、2株買った。トゲが鋭い種類と、子株が枝分かれして絵に描くような種類の小さなサボテンだ。しばらく様子を見ていると、気づかないうちに成長している。これからどれだけ大きくなるかな。


2024.5.15

バイトを終えて昨日買ったサボテンを愛でるように眺める。そう成長が見て取れるわけではないが、そこにツンとあるだけでなんだか癒される。仕事が終わったあとに好きなことをするのは1番のストレス発散になる。けれど、次の日のために寝なければいけない時間を考えるとやれることは1つや2つだ。今日は映画を観るか、楽器を弾くか、早めに布団に入ってゆっくりと本を観るか、帰ってからの楽しみを考える。休みの日はその拡大版だ。あれもこれもやりたいのを選び行う。忙しさもあるが、まぁ充実している。


2024.5.16

久しぶりに楽器を弾くとあまり調子が出ない。楽器は毎日少しづつの積み重ねが上達の近道だ。だが、一日間を空けるとあっという間にその積み上げた感覚が消え去ってしまう。定期的に練習しないとすぐに下手になっている。なんとなく弾くことはできる。けれど、細かいポイントがどうにも抑えられていなくて、弾いていても楽しくない。曲を聴いてひたすら弾く。その時間を取ることは今は難しいが、音楽が楽しく無くなるのは嫌だ。ずっと楽しめるように、今日からまた少しづつ積み重ねる。


2024.5.17

「メモリーズ」を観る。「AKIRA」の大友克洋監督が制作指揮したオムニバス映画。EP1の「彼女の想いで」は宇宙と機械工学が合わさった世界でのサスペンス。スペースデブリ処理の作業員が遭難船の中にあった女優の思い出の幻覚の中に飲み込まれていく。音楽が菅野よう子であるせいか攻殻機動隊を思わせる内容でとても好きな世界観だった。EP2の「最臭兵器」はEP1とガラッと変わってコミカルな内容だった。ぼーっとした製薬研究員がよく確認もせづ試験薬を飲んでしまう。その結果、臭気によって人間のみならず地球環境さえも変えてしまう兵器となる。本人は自覚せず、どんどんとその毒となる臭気を撒き散らしていく。話が進むごとに主人公の勘の鈍さが笑えてくる。さながら、こち亀を見ているようだった。EP3「大砲の街」はそのタイトル通り、無数の大砲を打つためだけに人々が生活している街を描く。軍事的な色が強い。機械仕掛けのような街で人々全てが攻撃のために生きていく世界はアニメーションの世界として柔らかくはなっているが、戦時中の現実となんら変わらないかもしれない。


2024.5.18

「未来少年コナン」を観る。「映像研には手を出すな!」の中で浅草氏が「未来少年コナン」を観て初めてアニメを作る人を意識し始めた、という描写がある。名作と言われる作品だが観たことがなく、好きな漫画に出てくることもあって、一度観てみようと思った。なるほどこのアニメーションが、なんていう知識もないが確かに「映像研」の中の街並みや、作中作られていくアニメーションが、「未来少年コナン」と通づるものがあると感じる。ロボットやロケットなどの技術に、島々や木々、海などの自然が混ざり合う世界は、ワクワクする。40年以上前のアニメだが、全く色褪せない。それにしても、「コナン」の声が幼い頃に見ていた「ドラえもん」ののび太と同じ声優で、ものすごく懐かしい気持ちになった。これから少しづつだけど見ていくのが楽しみだ。


2024.5.19

車を運転するのが面倒で、天気もいいからと歩いてコンビニまで行った。太陽を浴びるとセロトニンが出て気分が良くなると聞いたことがある。暑くなってきて車で移動することを選びがちだけど、たまには陽の光を浴びて歩くのもいい。昼食を食べ、喫煙所でタバコに火をつける。ここでも日向ぼっこをして、気分を暖かくする。ふと見上げると木漏れ日がさしていて、「Perfect Days」を思い出す。「Perfect Days」で平山は昼休みに食事をしながら木漏れ日の写真を撮る。1日たりとも同じことがない木漏れ日を、毎日写真に収めるその姿は、味があってとてもいいシーンだ。流石に、同じように写真を撮って過ごすことはできないが、日に当たりながら木漏れ日を作る木々を見上げるのは心が落ち着く。


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