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はこべ入りの七草粥に再チャレンジ!

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ―春の七草。

今年の七草粥の備忘録にも書きましたが、我が家の庭のハコベ(はこべら)は、1月7日の七草粥の日には全く見当たりませんでした。それもそのはず、旧暦で七草粥の日にあたるのは、2月頃とのこと。
 
ちなみに春の七草のうち、すずなは蕪、すずしろは大根。ナズナはアブラナ科、ごぎょうとほとけのざはキク科の野草だそうです。
今年の七草粥には、アブラナ科のナズナの代用として小松菜を、セリの代用にはセリ科の三つ葉と人参の葉を入れて、キク科はヨモギ餅で代用(昔、草餅にはヨモギよりも、ごぎょうが使われていたのだそうです)。唯一、代用が見つからなかったのが、ナデシコ科のハコベでした。

ハコベが出てきたら七草粥に再チャレンジしようと楽しみにしていたのですが、我が家の庭にハコベが顔を出し始めた3月初旬は色々と忙しく、さらに3月から4月にかけて長期で家を空けたため、ようやく落ち着いてハコベを採取できたのは4月上旬も過ぎた頃。ハコベの花も、もう終わってしまい、長くのびたハコベが菜園にはびこっていました。
 
菜園と言っても、猫の額ほど。農薬も肥料も特に使わず、計画性もなく気の向くままに色々な野菜を植えていて、こぼれ種から育つ野菜もあるので雑然としています。
3月下旬に出かける前に大きな花蕾を収穫したブロッコリーは、脇からもたくさんの小さな花蕾が出ていました。小松菜は徒長して花をつけています。冬の間ずっと食べ続けたレタスは、それぞれの株からまた葉っぱが育ってきていました。それらの野菜の間にはびこったハコベをごそっとよけてみると、人参の葉っぱも育っていて、セロリやシソが芽を出していました。

半月ほど放置していた菜園の整理も兼ねて、はこべ以外の野菜も庭から調達。4月に入り、蕪は手に入りませんでしたが、ミニ大根の葉っぱ、人参の葉、三つ葉、徒長しつつある小松菜の葉っぱの柔らかいところ(ついでに花も)、そして脇から出てきたブロッコリーの小さな花蕾も入れました。キク科の七草の代用として、今回もヨモギ餅を入れて、待望のハコベ入り七草粥の完成です!

今回、玄米にブレンドした雑穀は、粟、稗、黒米、ハト麦、蕎麦の実

毎年春になると庭を覆うハコベですが、実は私は一度も食べたことがありませんでした。食べられる野草に関する記事などを読むと「ハコベは美味しい」と書いてあったりします。そこで、今回初めてお粥に入れて期待満々で味わってみた感想は・・・ただの草の味。
ハコベはビタミン、ミネラルが豊富で、健胃、整腸、消炎作用があるそうですので、こうした効能を求めて、昔の人は七草粥に入れたのでしょうか。

私にとってハコベは、子どもの頃に飼っていたインコの「ピッピ」との思い出と切り離すことができません。
ハコベはピッピの大好物で、春先になると学校帰りに毎日、せっせとハコベを採ったものです。ハコベを与えると、ピッピは待ってましたとばかりに勢いよくつついて食べていました。味的には何の変哲もないハコベですが、ピッピも必要な栄養や効能が動物的なカンでわかっていたのでしょうか・・・。

 話はそれますが、ピッピのもう一つの大好物が「粟(あわ)」。それも殻付きでなければ絶対に食べてくれませんでした。
そして、これは私が玄米雑穀を食べるようになって気づいたことですが、私も粟が大好き!味が好きなだけでなく、粟をブレンドすると体調がいいのです。稗(ひえ)や黍(きび)は季節やほかの雑穀とのバランスで入れないこともありますが、粟だけは欠かせません。栄養価的には粟も稗も黍も大きく変わりはないようですが、もしかしたら、ピッピの代わりに食べているのかも!なんて思うことがあります。今回のハコベ入りのお粥も、もちろん粟入りです。 

今年の七草粥、そして七草粥をきっかけに始めた冬の養生粥などの備忘録もご覧頂ければ嬉しいです。こちらから↓ 
https://note.com/wisdomjapan

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