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生きていたんだよな 2020

はじめに

 最近、noteでもtwitterでも「物書きとして私はこれを大事にしているんですよねえ。自然のイデオロギーとのマリアージュがどうたらこうたら」みたいなことを書きがちなので、ここでひとつ自分自身をシメておこうと思うに至った。
 あとはちょうど2020年も間もなく終わりを告げるということで、ちょうどよい具合に1年間をまとめられるのかなあと。

 前置きをしておくけれど、この記事を読んでもアヤシイお薬を飲んだみたいにイイ気分になんかならないし、読んで「うわあ西野すごい。一夜を共にして!」みたいな感情にはいっさいならないと思う。

 あと、ここはあくまで私というひとりの人間の振り返りを行うこととしたい。ということで、私が今年の1年間で書いた個別の作品に関する振り返りは別のところでやろうと思うから、そういうのが読みたいんだよコノヤロウ!という方がもしもいらっしゃれば、そっちを読んでつかあさい。

お仕事について

 私はもともと「働く」ということに対して、それほど大きな意味を考えていない。生きるためにはお金が必要だということは紛れもない事実であって、台所にある蛇口をひねれば無限に一万円札が出てくるっていうのなら、働かなくてもいいと思っている。

 でも現実はそうではなくて、働かないとお金を稼ぐことはできない。
 お金がなければ食べていかれない。
 だから働いている。ただそれだけ。

 昔は私にだって仕事に対する信念があった。けれどこれまで仕事が原因で何度も心を病み、秒針を噛み、ニート生活の中でガンガン砕いた(貯金的な意味で)。それもあって、今はせめて最低限しなければいけないことと、ほんの少しだけその先を見据えたことをこなすようにしている。
 そして、半ば病み上がりで入社してからずっとそんな風に過ごしてきた今の会社での生活も、大過なくもうすぐ丸2年が経とうとしていることに気づいた。

 私の仕事はホテルスタッフなので、例のアレの影響をモロに受けた年だった。去年の1月に入社して以降、客室稼働率が90%を下回ることはあまりなかった記憶があって、ずっと忙しさばかり感じていたけれど、今年は各種の割引やキャンペーンが始まるまでは40%にすら届かない日ばかりだった。ただ先に述べた通り、私は働かなくていいなら働きたくはないから、忙しくてぼろ雑巾になるよりは、暇過ぎてあくびを噛み殺す方が何兆倍もマシだと思っている。

 ただ政府の「旅行いこうキャンペーン」にはめちゃめちゃヘイトが溜まっている。とりあえずなんで身分証なんか確認するんだとか、今までOKだったくせにいきなり社名領収書ダメにすんなとか、そういうクレームはホテルスタッフをいくら怒鳴りつけても改善する確率は0%なので、事務局に言ってくれ。ルール決めてるのはそれぞれのホテルじゃなくて政府なので。

 ……って言ったって、割引適用にかかる注意事項を読んでない客がそんなことするとは思わないし、ただ単にホテルのスタッフにギャースカがなり立てて鬱憤を晴らしてるだけだとは思っているのだけど。
 そういう意味では、仕事を通じて人間が嫌いになりそうな一年だった。強いて言えば、自分の勤める会社の名前で領収書を求めるのなら、言動や振る舞いには気を付けた方がいいと思うよ。てめえの会社の商品やサービス絶対買わねえかんな、ってモノがかなり増えました。

私生活について

 例のアレのせいで飲み会を開くのも憚られるようになり、かつボーナスがゼロではないにせよ壊滅的な被害を受けたから、特に貯金ができたとか、欲しいものが買えたとか、そういうウキウキするようなことはあまりなかった。この記事でも書いたとおり、ビアガーデンも実質中止に等しかったし。

 大好きなアーティストのライブもオンライン開催か、延期から中止になってWOWOWでの放映に切り替わった。一度も生で姿を拝めなかったのは2018年ぶりのことだ。まあほぼ偶然とはいえ、2019年には直接会話して握手まで交わしているし、そう思えば1年間くらい我慢せにゃなるめえ……と思ってはいる。

 恋人? 世の中には知らない方が幸せなこともあると思いませんか?

創作活動について

 そんなふうにほぼほぼ全てがグレースケールになりかけた一年間に、要所要所で彩りを添えてくれたのが、私にとっては創作活動だったなあ……と思う。

 特にmonogataryに登録したことが大きなターニングポイントだったし、それがなければ私は今頃も、エブリスタの端っこで不貞腐れながら、食べ飽きた汁物をぐるぐるとこねくり回すようにしていたはずだ。はたまた筆を折ってまったく別の趣味を見つけていたかもしれない。可能性は薄いけれども。

 もともとが飽きっぽい性格なので「ずっと書き続ける!」なんてことは軽々しく言えないものの、まあ少なくとも来年は今年よりもっとイイ作品が書けたらナイスだね……とは思っていたりする。

 あと最近、エブリスタ時代からずっと親しくしていただいているお友達の物書きさんから「え、上手くなってない?笑」と言われたのは素直に嬉しかった。もちろん「いいね」っていう言葉は誰に言われたって嬉しいことに変わりはないけど、昔から自分の作品を読んでくれている人に言われると、やっぱりじんわりくるものがあったなあ……なんて。

2021年の西野夏葉

 今のこの世界が来年になってすぐ劇的に変わるともあまり思えないので、できる範囲でできる過ごし方するしかないよね、と思う。

 外に出てワーワーする時勢でもないから、屋内でできることと言えばやっぱり創作活動になるだろう。来年は久しぶりに長編に手を出したいと思っている。5万字以上の作品なんてしばらく書いていないし、今年にエブリスタの妄想コンテストやmonogataryで毎日のように出るお題に書いていたのは、ほぼ全部短編だった(「みそめん」の原作オーディションに出した作品を除いて)。
 まあ、来年はいっちょどっしりと腰を据えてやったろみゃあか関ヶ原……という感じだろうか。

 それ以外? 特に大きな希望はないかな。
 笑って過ごせればそれでいい。
 炭水化物以外のメニューも食べられて、どうしても面倒な時はバスに乗れて、推しを追っかけて遠征ができたり、お金がない……という本当の理由を隠して飲み会を断ったりしなくていい生活がどれほど幸せなのかということは理解しているつもりだ。
 そういう意味では、今だって決していいことばかりじゃないけど、それなりに楽しく生きられていると思う。
 
 あとは、私ももう少し親孝行しなきゃな。
 周りの話を聞いてると最近すげー思う。

さいごに

 noteに登録したのは今年もほぼ終わるくらいの頃合いだったので、この場所で2020年を振り返ることが本当に適当なのかどうかは微妙なところだけど、まあいいでしょう。
 来年も思い出したように更新すると思うので、その時はどうぞよろしく。

 甘い言葉やプレゼントは24時間365日、承っております。
 みなさまよいお年をお迎えください。

 2020.12.30 西野 夏葉






 ※年越しは職場で迎える予定です。
  空気読めし。







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