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晩秋に思う


金曜の晩は、若者たちと楽しい時間。
まぁ例によって人生、経済、歴史、音楽、お酒、、いろいろと話したいことが多いが、なかなか時間もない。とにかく、美味しいモノでもしっかり食べて元気にいこう!それだけ伝わればよいか。イキツケの地鶏屋さんで鳥刺しを食べて、シメは隠れ家の手打ち蕎麦へご招待。いつもはひとりでゆっくり蕎麦を味わい落ち着いた店内で読書を楽しむやまえつの隠れ家で、大勢でわいわいするのはなんとも不思議な気分。これもまた良し。

ツィッタ-ワールドで仲良くさせていただいている世界の皆さんと週末の晩は美味しいモノ、酒を飲みながら世界の未来、現在、過去について語らいたいものだが、そこは時間と場所の制約があり、(どこでもドアがあればなぁ(笑))


最近、読んだ本で面白かったのは、『戦争と財政の世界史』これは硬派な内容だが文章がわかりやすく素晴らしい。戦争と財政について、過去の歴史を紐解きながら、現在の課題を俯瞰し、今後を予測する良書。著者の玉木俊明氏はさぞかし頭脳明晰な方だろうと見て見たら、はいはい、京都大学の経済学の教授ですね。なるほど。良い先生だ。玉木氏の著書はまだまだあるので他の著作を読むのも楽しみだ。戦争、軍備の財源についてのわかりやすいまとめ。

バブル本はいろいろあるが、最近読んだ『バブルの世界史』は硬派で素晴らしい内容。いままでのバブル本は、ジョン・ケネス・ガルブレイスの系譜の『狂気』の投機史という面、 人はなぜお金が絡むと愚行に走るのか? という心理的な面により「バブル」は人間の強欲と愚行と狂気により引き起こされるというバブル=人間の狂気によって引き起こされるという多分に心理学的な側面にクロ-ズアップしたものが多いが、ジョン・D・ターナー著作の2023年、今年の新刊である『バブルの世界史 ブ-ムアンドバストの法則と教訓』は心理的な狂気だけでなく、バブルは起こるべくして起こる、理由があり原因があるために結果として起きるというバブルを冷静にロジカルに分析した秀逸な良書であった。これは良い作品だ。うん。バブルの必要条件として市場性、通貨・信用、投機という3つ要素(バブル・トライアングル)を挙げ、そこに技術革新や政府政策という“火花”が付加されることで、初めてバブルの十分条件になると指摘する、なんともロジカルな分析ではないか。

★スペイン継承戦争(1701~1718)
フランス、スペイン】対
イングランド、オーストリア、オランダ】の大戦
★ポーランド継承戦争(1733~1735)
フランス、スペイン】対
オーストリア、プロイセン、ロシア
★オーストリア継承戦争(1740~1748)
フランス、プロイセン、スペイン、スウェーデン、イタリア】対
イングランド、オーストリア、ロシア
★七年戦争(1756~1763)
フランス、オーストリア、ロシア、スペイン、スウェーデン】対
イングランド、プロイセン、ポルトガル】
★アメリカ独立戦争(1775~1783)
アメリカ】対
イングランド


①1720年に発生したミシシッピバブル(フランス)、南海バブル(イギリス)、オランダのバブル
②イギリスで1800年代に起きた鉄道バブルや自転車バブル
③オーストラリアで起きた土地ブ-ムバブル
④1980年代の日本の会社株・不動産バブル
⑤アメリカのドットコムバブル
⑥世界同時不況の発生要因となったサブプライムバブル
⑦中国の株式バブル


バブルの原因、国債増発の原因



過去の歴史では、財政において債務が急激に膨れ上がる原因は全て『戦争』が原因となってきた。その『戦争』における防衛費の極端な増大は
フランスのナポレオン・ボナパルトによる諸国との戦争など、戦争が起因する膨大な防衛費、戦費の増大による巨額の債務が積み上がり、それを解消するために政府の意向が主導してその時の金融政策から、テクノロジーなどが起爆剤として誘引し大衆が熱狂しバブルが起きている。歴史は数百年に渡り繰り返しているのだ。しかし最近は、戦争でない平時でも債務が積み上がるという特異な現象が起きている。かつては赤字国債、国の借金に対してやむにやまれぬ事態『戦争、防衛』が免罪符となり、平時になればこの債務を伊どうなくすかに苦心し、バブルを誘引したり大衆の持っているマネーを吸い上げる政策を行って債務を減らして来た歴史があるが、今やこれはもはや『財政』に対する歯止めが効かない時代。戦時でなく平時でも債務が積み上がる異常な時代。これから戦時になればどうなるのだろう。。怖くなってきた。



ブギウギ


ワテ、歌うで
笑う門には福来る

『焦っちゃだめよ。自分の個性みたいなものはいつか必ず見つかるから。
続けることが一番大変なんだけどね。』
『才能が無いなら辞めた方が良い。才能といっても努力する才能のことだ。努力する才能が無いなら辞めた方良い。続けることが大事。』


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