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ネイティブ並みの発音になれる 「オトナの発音教室」

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恥ずかしがらないで。もっと唇や舌を上手に使って。リズムよくリラックスして。ねっ、ネイティブみたいでしょ。
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#英語発音

聞くだけでリスニング力が上がる?方法

「聞くだけでリスニング力が上がる方法」と聞いて、某社の聞き流しの教材を思い出す方もおられると思いますが、今回ご紹介するのは、それとはまったく違います。

これからご紹介するのは、ある程度、英文の内容がわかって、個々の発音や音のつながりがわかるのに、ネイティブが話すスピードについていけない英文がある場合に、特に有効な方法です。

「ゆっくり言ってもらえばわかる。」
というレベルですね。

それは、音

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羊を数えても眠れないわけ

眠れない時に、「ひつじが1匹、ひつじが2匹、・・・・」と数えると眠れるというおまじないがありますよね。

私もやってみたことがありますが、効果てきめんとはいかず、途中で数えるのに飽きてやめてしまった覚えがあります。

実はこれ、欧米の習慣なので、日本語でやってもあまり効果は期待できないのです。

ひつじは英語で sheep 。単複同形なので、複数形のsはつけずに、
”one sheep, two

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どうして英語は早く聞こえるのか?

ネイティブの英語って、ホントに早く聞こえますよね。

それは、単語そのものの発音がリズミカルに手抜きされているだけでなく、単語のまとまりや文章全体にも、リズムや手抜きがあるからです。

Let it go. は、レットイットゴー、ではなくレリゴーと聞こえますよね。

ネイティブはスキップしてどんどん楽して先に進んでいくのに、日本人の英語は一歩一歩真面目に進んでいくから、どんどん離されてしまって、と

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ハロウィーンもカッコよく発音しよう!

ハロウィーンで子どもたちがお菓子をもらいに回るときの決まり文句が、”trick or treat”です。

日本でもハロウィーンが浸透してきたので、「トリック・オア・トリート」と言われることが増えてきたようです。

今回はこれを、子音のブレンドとリエゾンでネイティブっぽく発音してみましょう。

trick も treat も、tr の子音のブレンドです。
「らりるれろ」と同じ舌の位置で舌をはじいて

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リスニング力をアップ!子音のブレンドをマスターしよう!

英語が早く聞こえてしまうのは、日本人が子音のブレンド音が苦手であることも原因のひとつです。

子音のブレンドとは、2つ以上の子音を一つの子音のように発音することです。

たとえば、「trick」 と、日本語の「トリック」の違いをみてみましょう。

「トリック」をローマ字表記にすると、to ri kku となり、母音が3つで、3音節になります。

英語の「 trick 」は、/i/だけが母音なので、

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sの音は、唇を横に引っぱって出す。

sの音は、日本語の「ス」をそのまま使うと、母音の「ウ」が残ってしまい、単語や文章の中で音が多くなってしまうので、意識して子音の「s」を練習しましょう。

そのためには、口の形を意識することが大切です。

日本語の「す」では、唇が丸くすぼんだ形になりますね。

英語の「s」を出す時は、まず「イーッ」と言うときのように唇を思い切り横にひっぱります。

そのときの歯は閉じたままですね。その閉じた歯の間か

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nは舌をつかって、けだるく発音?

さて、子音の発音の練習の続きです。
今回は、mとnです。

まず、唇を閉じて「んー」と言ってみましょう。

すると、唇によって口の中が完全に閉鎖されるので、音は鼻から抜けていくのがわかると思います。

その状態から、唇を離すと、mの音が出ます。簡単ですね。

映画「英国王のスピーチ」の中にも、発音矯正のシーンで、mの発音練習がありました。ぜひ、参考になさって下さい。

次にnの発音です.

今度は

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hには有声音がない本当の訳は?

thの説明のところで触れたとおり、hは息をだすだけの音です。

日本語の「ほ」の口の形で、息だけ強く出すと、hになります。

息だけの音なので、当然無声音ですね。

hには、tとd や fとv などのように、それに対応する有声音がありません。

正確に言えば、有声音はあるけれど、英語の音として採用されていない、のです。

なんだか不思議ですよね。では、実際にやってみましょう。

まず、日本語の「ほ

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c(k)とgは、のどを使う?

これまで、舌や歯や唇を使っていろんな英語の音を出してきましたが、今回はのどを使います。

正しくは、舌の付け根でのどを閉めてから解放させるような音です。

実際にやってみましょう。

まず、口呼吸してみます。普通に口呼吸している途中に、口をあけたまま息を止めてみて下さい。これが、「のどを閉める」行為です。

しっかりのどを閉めて、一気に息を解放させて、無音声のKの音を出します。

「ぐ」と言いなが

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thは、舌と歯を使おう!

日本人が苦手なthの発音ですが、コツをつかむと割と簡単にできるようになります。

thの発音には、tとhの、それぞれの発音の要素が入っています。

では、実際にやってみましょう。

まず、tの発音では舌を上の歯茎の裏あたりで弾きましたが、その舌の位置を、だんだん下げていきます。

上の歯茎の裏から、前歯の裏へと舌を移動していくと、音が変化するのがわかると思います。

そして、わずかに開いた上と下の

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FとVは、唇を噛まない?

前回までのおさらい。

t と d の発音は、舌の位置が同じで、無声音か有声音の違いだけの音でしたね。

p と b は、唇を使って息を出す破裂音のコンビでした。

今回の f と v は、唇と歯を使います。
よく、f は「下唇を上の歯で噛んで」と指導されることがありますが、がっつり噛んでしまうと、不自然になってしまう場合があります。

実際にやってみると分かると思いますが、強く下唇を噛むと、出し

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Let it go は、なぜレリゴーと聞こえるのか?

前回、日本語の「らりるれろ」は、l の発音とは全く違うという話をしました。もちろん、r の発音とも違います。

「らりるれろ」は、舌を上の歯ぐきの裏側につけて弾くように発音します。

この舌の位置は、実は英語の t の発音をするときとほぼ同じなのです。

英語の t を発音する時は、舌をちょうど上の歯茎から口の天井に近いところにつけて弾いて音を出します。

音といっても、声帯を使うわけではなく、あ

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Lは舌をやわらかく使おう

前回にRの発音をやったので、今回はLです。

rを出す時は、舌に力を込めて、口の中で巻いたり引いたりして位置をキープするのですが、l を発音するときはそれとは真逆で、できるだけ舌を脱力させておくのがコツです。

では、実際にやってみましょう。

舌を前歯の裏に軽く押しつけるように置きます。
このとき、なるべく舌に力を入れないようにします。

その状態であいまいに「ウ」と言います。

そうすると、声

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Rの落とし穴

r の発音は、コツをつかめばすぐにできます。
舌を丸めてキープしてあいまいな「ア」の音を出せば、意外に簡単にできますよね。

日本語の言葉にはない音なので、最初は変な感じがするものです。

でも、これができるだけでかなりネイティブっぽさがでるんですよね。
だから、なんでもかんでも r っぽく言ってしまうのが、落とし穴なんです。

練習するときは、文章を見て、r のあるところだけ r の音を響かせる

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